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20170616:AI-素人が感じた ”日本の考え” & ”海外の考え” [素人 AI 考]

 以下は、IT 企業に勤めている現役の方から聴いた話。

 囲碁トップを打ち負かしたAI:”AlphaGO” を開発したGoogle(米)傘下のDeepMind社(英)トップは、”AI は将来人間の脳の情報メカニズム全てを再現して限りなく発展していく” 事を前提にして開発しており、何れは人間を知の分野で追い抜きはするが共存できるとしている。

 BMI(ブレイン-マシン-インターフェース)といって、脳からの情報を受け取る仕組み・機器の開発が盛んだが、FaceBook社(米)では一歩進んで脳が思った事を瞬時に文章化する AI の開発に取り組んでいるとも。

 海外勢に共通している事は、AI という特別の存在、ハードウェアがあるのではなく、あくまで本質はコンピューター利用技術であって、それは自分等が開発するソフトウェアが主体という考え方だそうです。

 一方、我が国で東大入試合格を目指した ”東ロボ君” の開発者は、目標達成を断念して方向転換、つまりは産業用途への展開を目指す(*)事とし、AI が人間の知を超える技術的特異点は無いと判断しており、彼我で随分と取り組みの哲学が違う印象を受けた次第です。
  (*)ご参考:”20170313:AI ⑤東ロボくん残念!東大に届かず”

 "AlphaGO-後継"は東ロボ君が苦手とした複合英文さえ、いとも簡単に攻略しかねない(自国語だしネ。但し、東大入試複合英文自体が英語ネイティブの理解出来るもので、かつ答えは英文OKであればの話だが・・・)。

 ”深層学習” とか ”強化学習” って基礎概念を最初に提言した学者には日本人もいたそうだが、例によって ”初物” は学会主流とはならず、今は海外に後れをとっている・・・これは素人の自分が言うのでは無く、現役バリバリの IT 企業戦士の "嘆き節" なのです(例の行きつけ居酒屋で!)。

 以下は自分の勝手な想いです:
 政府の打ち出した骨太方針(いわゆる "成長戦略" を含む経済財政基本運営方針)の中には勿論 AI も含まれているが、先例重視だけで慌てた後追いだけでは海外勢に勝てない。

 名前の知られた大々教授よりも大教授、大教授よりも教授、教授よりも准教授、准教授よりも助教・・・といった若手研究者の取り組みを優先して欲しいと自分は願います。

 後追い研究では先頭集団の中に紛れ込む事はできても、先頭は走れない・・・と、ここ迄書いてきたら、誰かの 「二番じゃ駄目なのか!」 の珍台詞を想い出したので、ここでおしまいとします。

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