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20170818:ワインの消費が鈍った。その背景は? [ワイン考]

 キリン・グループのワイン部門 "メルシャン" の調査結果によると、2016年国内ワイン出荷量(=国産+輸入分(≒70%))が36.5万㎘で前年対比3.8%減少したと言う事です(日経紙:2017年8月12日付け)。

 ここ数年のワインブーム(?)は、日本/チリ間EPAが発効したおかげでチリ産ワインの輸入関税が引き下がった結果、コスパ抜群となって2015年にはフランス産を抜いて輸入量首位となったそうだ。

 ワインの国内消費量が減った理由として、記事では
① 安さを訴えた結果、ワインの基本的な魅力(:葡萄種類*地域*発酵← 自分の理解です)が伝わりにくくなった(メルシャン)

缶チュウーハイ等他の酒類との競合が激化した(サッポロ)

とのサプライヤー側の見解を紹介していましたが、これはワイン愛飲家である消費者の見方、特に自分の解釈とは大いに異なります。

自分は、
①はチリ産ワインの品質を云々しているが、むしろ "輸入ワイン+国産ワイン汁をブレンド" してボトル720~750㎖当たり¥300円程度の超格安モノを大量に出荷したサプライヤー側のマーケット戦略の失敗だと思います。
 さすがにこのクラスは、楽しみながら飲むのには辛い所があります(ハッキリ言って、美味しくない。但し全てのPETワイン(*) がこう言う訳ではありませんが)。
  (*) こんなブログした事がありました:
      ”20170221-3:PET ワイン”

②はサプライヤー側でありながらワイン愛飲家の本性を知らな過ぎます。
 アルコール飲料でありながら、発酵系と蒸留系は味わいが "異質" で、カクテルを除けば "どちらもウェルカムの飲み助" はあまりいない(いるとは想えない)。
 大抵はどちらかで、ワイン・ラバーが缶チュウハイを飲む姿を自分は観た事がない(自分もそうです)。

 チリ産ワインは依然としてコスパが良く、葡萄の特徴もよく引き出しており、自分は少しも水準が下がっているとは思わない。

 まぁ、酒飲みは唯我独尊のところがあるので、話半分でお読み下さいませ。
 m(_ _)m

追記:
 そう言えば日本/EU間EPAもいずれは発効するようで、そうなればヨーロッパ産もいくらか安くなるのかなぁ。
 まぁ、期待半分としておきましょう。
 自分はたいして安くならないと想います(:今でさえ原価対比で儲けは凄いから、いくらか安くしても良いもんだがその気配は全くないからです← 拙宅近くに個人でワイン輸入を手がけている方のお話しから)。
 今の時代、欧米崇拝でもなかろうに・・・(好みがたまたまEU産なんて事は大いにあり得ますがネ!)

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