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20171130:本当なら凄い! ”光” 量子コンピューター [電脳サイエンス考]

 NTTが国立情報学研究所や国の研究開発事業で培ってきた "光を媒体とした量子コンピューター" の開発に成功したと発表している(2017年11月20日)。
 米欧中でも国家プロジェクトが取り組まれている中、日本で "光" 量子コンピューターが開発された快挙を素直に喜ぶ。

 と言うのも、今回の開発機は、実用上最も重要なユーティリティにおいて、”常温で稼働” でき、しかも ”極わずかな消費電力” で済むからです(現役時代、僅か10年間程でしたが、既往のスーパーコンピュータの冷却を含む消費電力費の高さには悩まされた経験を持っていました)。

 ネット上で公開され、無償利用出来るとの事で、"自信" の程が垣間見えます。
 と言うのも、国からの委託事業では何よりも先ずは "成果" が問われるので(←何せ税金で賄われているので)、プレスリリースとか学会・展示会等各種イベントや報告書での "成功しましたよ発表" が必須であり、今回はそれに止まらずに "無償利用" に踏み込んでいるからです(技術が本物でなければこうはならない)。

 今回開発されたタイプは、いわゆる理論に基づいたシミュレーションの適用というよりも、"超多数の組み合わせの中から最適解を求める事に特化" しているとの事で、自分の関心あるテーマとしては、豊富なデーターベース(即ち、ファクト・データー)を駆使して目的機能を持つ素材構成候補を素早く見つけ出して、新たな原理の発見・理解が飛躍的に進む事です("マテリアル・インフォマティクス")。

 大いに期待しています。

ついでに:
 コンピュータ・シミュレーションについては自分は以下の様に捉えております。
 お時間あればご訪問の程を:
   "20161205:”国内最速スパコン稼働へ” の記事を読んで・・・"


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