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20180323:やっぱ、 ”AI は人智を越える” らしい [素人 AI 考]

 自分と同じ年齢層は、コンピュータとこれを利用するソフトウェアの技術進歩と共に歳を重ねて来た事もあって(*1)、今でも "惚け防止" を兼ねて、ちょっとしたデーター整理とか暇つぶしゲーム等のプログラミングを楽しんでいる方が結構いる様だ。
  (*1):お時間あればご訪問下さい:
    "20170221-2:私のパソコン OS 遍歴"

 そんな年寄りの最近の最大関心事はやはり "AI"(人工知能) で、自分もそれなりの講習を基に独学もしていますが、行きつけの居酒屋さんでよく隣り合わせになる若手情報技術屋さんに教えて戴く "コツ" とか、"裏話" 等が大いに役に立っています。

 つまり、企業側で AI 開発最先端にいる若手現役の方々からの教わりは、差し障りの無い限りなのであっても新鮮で、惚け気味の脳への刺激にはうってつけ。
 最近は主題にある様にやはり "AI が人智を抜いていくのは避けられない" とも伺いました。

 これは "意外な・・・?"
 と言うのも、例の "東ロボくん" 開発で正々堂々と失敗(*2) を表明された方の書籍が話題になっていたからです:
  新井紀子著:"AI vs 教科書が読めない子どもたち"(東洋経済新報社版)

  (*2):こんな "つたない" ブログした事あります:
    "20170313:東ロボくん残念!東大に届かず"

 この中で著者は
  「AI が人智を越える事は出来ない。
   理由は人間の知的活動全てが数式で表現され得ないから」
と記されている。

 詰まるところ、所詮 AI は数式表現出来る事象だけをこなすと言う事で、人間の活動の意味を "読解する能力" に欠けるからと言う訳らしい。
 当然ながら "感情" なんぞ AI に解る筈が無い・・・とお考えなんでしょう。

 自分は、英語試験問題が出来ずに東ロボくん開発を諦めた開発者らしい考えと想い、自らの限界を素直に "告白" しておられると受け取っていた訳でしたが、海外の巨大 IT 企業と連携してAI 開発の最先端を担っている件の若手は
  「その本は知っていますが、私らは違う考えです。
   必ず AI が人智を越える日は来ます。
   実を言うと "直ぐ其処まで" 来ているのですよ」

 必ずしも数式表現だけが AI の行動基準の全てでは無く、論理的表現もこなすし、数式表現し難い近未来(="数秒単位先" を意味するらしい)の人間の行動予測判断も経験を積む事で可能になるとの事で、クルマの自動運転技術では重要な役割を占めているそうす。
 感情だって、その人の過去の経験の積み重ねに依存しており、同じ事象に全ての人が同じ対応する訳では無く、 AI にとってもそれなりの感情を持たせる事は可能らしい。

 聴いていて、世界の最先端が我が国の官学系研究者を完全に置き去りにして未踏の分野を切り開いている様を伺い知りました。

 恐ろしい位・・・でも興味津々。
 次の、或いはその次の世代の方々は "対等以上の存在となる AI" とどう共存していくのか、答えの無い時代になるのかも知れません。
 "傍観" したいけど、その頃は自分はいないだろうし・・・複雑です。


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