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20180520:”驕り” そのもの(柳瀬審議官@経済産業省) [ただの私見]

 大分前の事ですが、10日の国会中継を観て感じた事のブログです("加計" 問題)。
 十二分に予想されていたとはいえ、"むなしい" ものだった。

 柳瀬審議官の "官僚固有の狡賢さ" と質問する国会先生等の気迫の無さが伝わるだけで、何の解明にもつながらない。
 安倍総理大臣が 「"膿" を出し切り、国民の信頼を取り戻す」 と明言されておられたのだが、いったい "膿" が何処に出たのか、自分には解らない
 どうやら、日本国総理大臣の頭の中に納められている日本語と、自分の日本語辞書には大きな "乖離" があるとしか考えられない(自分は極く普通の日本人のつもりなのだが・・・)。

 高級官僚 "も" 嘘をつく・・・巧妙な言い回しそのモノに官僚独特の "言い逃れの術" を観た想いで、更に言えば地方自治体を、それに議員先生方、つまりは国民を下に見ている "驕り" を垣間見た・・・と言うより、そのものと感じた。
 "公僕" である筈なのに "国民への誠実さ" が全く見られない( ⇔ 総理大臣から見れば "忠実な役人" と言う訳なのだろうが)。

 自分は今は大昔、2005年愛知万博(2005年日本国際博覧会="バンパク")の企画検討に関連してあの官邸を訪ねた事がほんの数回だけだがあった。

 その際は、受付で身分証明書・訪問理由(打合わせ・会議または委員会名・相手等)・その招聘を証する書状を提示し、受付担当が事前届け出事項との照合+訪問先への確認を取ってから始めて入館となる手順は中央省庁と何ら変わらない(*1)
 違いは、入館すると直ちに詰めていた各社報道機関の記者等が行く手を遮る様に "お前(等)は誰だ"・"誰を尋ねるのか"・"何用か" 等、"偉そうに" 矢継ぎ早に質問してきて、"つまらん"・"記事にならん" ・・・ と判断すると、とたんに飛散する事だ。

 だから誰が柳瀬補佐官(当時)を尋ねて来たか、大企業のお偉方とか経済団体トップなら例外なく、また地方自治体関係者であっても訪問記録が残っている筈で、"官邸への人物往来は日本政治の側面" とも言えるから捨て去る事はあり得ない。
 更に、訪問を受ける側は訪問者の所属を確認してから話す内容を調整するので、"名刺交換" は必須なお決まりの "儀式" だ(案の定、愛媛県側から交換された名刺が出てきている。隠しきれるモノでは無かろうに)。
 調べれば解る事だから、今回のあのような言い回しになったのだろう。

 "政治家は嘘をつく" が、やっぱり "官僚も嘘をつく"、しかも "遙かに巧妙に" ・・・ と言う事をつくづくと知らされた国会中継でした。
 どうしてこうも政治を "私物化" するかなぁ・・・

ついでに:
 政党の支持率に大きな変動がない事から、明らかに自民党自体では無く、"政権の体質" が問題視されていると解される。
 外の世界では急速に政治情勢が変わっていく状況にあるのに、"モリカケ問題" にケリを付けられない政権に感ずるのは "哀れ" だ。
 再登場直後の総理大臣には期待もあったのだが・・・
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(*1):過去のブログです。お時間あればご訪問を:
  ”20180425:歴史観(公文書の在り方)


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