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20180522:これは ”犯罪” だ!(アメフト・日大悪質反則プレーを観て想う) [ただの私見]

 自分はラグビー観戦が好きだが、同じフットボール・ゲームではサッカーよりもアメフト(アメリカン・フットボール;昔は "アメラグ"=アメリカン・ラグビーとも言った)の方が好みに合っている。
 ところが大学アメフト界の両雄であった "関西学院大学"(関学大)と "日本大学"(日大)の間で今大変深刻な "対立問題" が起こっている。

原因:
 5月6日に行われた春季オープン交流戦で、日大チームの守備選手 "M" の再三にわたった極めて悪質な反則プレーが原因だ。
 特に関学大攻撃陣QB(クォーターバック)選手がボールを投げ終わって後に真後ろからタックルし、大けがを負わせている(明らかに不必要な "レイト・タックル")。

拡散:
 既に TV でも繰り返し放送されているし、ネット上では所謂 "炎上" となっていて、当該選手Mの姓名・顔写真もアップされている程だし、このブログ・コーナーでも複数の方々が怒りを表明されている。

たちの悪さ:
 M選手が自身の意思でとった行動なのか、内田正人監督の指示なのかとの議論もある様だが、この選手はこのレイト・タックルの他にも不必要な反則を繰り返し、相手選手への暴行等で退場を喰らっている事から明らかに "意図的な行為" と言える。

 これが大学生がやるスポーツなのかと思ってしまう程の悪質かつ確信犯的で、同じスポーツを愛する相手チームへの敬意等、一欠片も見えない。
 TV ニュースとか YouTube の画面を観て解る事だが、これは単なる反則には留まらずに "暴力行為" とか "傷害行為" に相当する意図的な "犯罪" で、"刑事事件" として扱うべきだとさえ思われ、自分は黙っていられない。
 これほどの反則を犯して退場処分となった時まで内田監督は選手を交替させなかったし、コーチは退場選手をねぎらっていたことから、監督・コーチの強制的な指示があったと想わざるを得ない。

責任逃れ:
 にも関わらずに雲隠れして何ら反省の弁も表していない "内田正人" 監督(試合後に "あの程度当たり前" と言い放っている)と日大広報部("偶然ああなった"← 悪質な反則を再三にわたって犯していてもこの言い分だ。一応、"学問の府" だから "意図的" とは口が裂けても言えないのであろう)、それに勿論コーチを含めたアメフト部自身の責任は極めて大きいし、更に当初は問題意識の無かった関東大学連盟側もお粗末と指摘されても反論できまい(5月17日時点)。
 内田監督は19日に関学大側へ謝罪に出向いた様だが、記者会見の場では肝心な事は何も明らかにしておらず、M選手に責任を押しつける言い回しだったのが気になり、教育者としての資質に疑問を感じてしまう。

ペナルティ:
 部・大学・連盟いずれもが真摯な真相究明と厳格なペナルティを怠ってはならない。
 スポーツ庁長官、それに何時ものことではあるが遅れて文部科学省大臣もが苦言を呈していたが、"反省しているから今回はまぁまぁ・・・" 等との甘い扱い・看過をしてはならないし、犯罪に相当するから法的な罰則も当然視野に入れなければならない。
 こうもしなければ、これほど犯罪まがいの悪質・意図的反則プレーは無くならない。

そもそもが:
 ラグビーもアメフトも格闘技の要素を多分に持っており、タックルはスクラムを組む時と同じ位大変危険な瞬間で、半身不随事故も起きている程だ。
 だからこそ、選手は身体を鍛え抜く。
 スポーツである以上は試合中殺気立つ事はあっても確信犯的な重度な反則は厳しく禁じられているし、お互いに守り合うと信頼し合ってこそ成り立つスポーツとも言える。

遠因&ウヤムヤ体質:
 今回の日大守備選手の悪質プレーと監督の無反省振りには憤りが収まらない。
 伝え聞くところによると、監督自身が "根性論" をぶちかます古い体質の持ち主で、今は沈静化されているかに見える例の女子アマチュア・レスリング界で起きた豪腕監督のパワハラの構図とも重なるところが垣間見える様だ。

 日大のアメフト部は素晴らしい伝統を誇っている・・・と思っていたのに、実は裏ではこのような暴力的要素を意図的に相手チームへ仕掛けていたとは ・・・ 日大側の関学大への謝罪釈明もおざなりで、あれは多分に刑事或いは民事訴訟を意識した弁護士の入れ知恵が入っているかの様にも見える(5月17日)。

余波:
 日大には自分の取り組んだ理工系分野では知己を得た方はおられないが、伝統ある芸術学部からは多彩かつ多才な人材を輩出していながらも、学問の府として一瞬にして何もかも失ってしまう瀬戸際にあるのではなかろうか。

ついでに:
 今年の学卒の就活は順調らしいが、それでも現役の学生さん等は辛い想いをさせられているのではとか、OBは母校を誇りに思い続ける事が出来るだろうかとさえ、"深堀り" してしまいそうだ。
 自分は生ある限り、この日大アメフトチームと監督名・選手名を忘れない。

最後に:
 日大は ”スポーツ日大” をキャッチコピーして大学をブランド化しようと必死だとの事と聴いた。
 が、学芸教育に秀でた人材を多彩に輩出してこその大学の筈で、スポーツだけでブランド化する考えが姑息だ。
 不遜を承知で言えば、我が母校ではこんな事はあり得ない。

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