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20180715:そんなに急いでどうすんの?(新幹線上野⇔大宮1分短縮) [ただの私見]

 JR東日本東北/上越/北陸新幹線全てが通る “上野⇔大宮” 間所要時間の “一分” 短縮に向けた工事を始める様だ(日経紙:2018年7月10日付け神奈川首都圏経済紙面:”新幹線上野-大宮の工事着手”)。 因みに現行の所要時間は19分程度。

 東京⇔上野間開通の遙か以前、東北新幹線は大宮駅が始発/終着で、上野⇔大宮間がアクセス・トレインで運用されていた。 現役の頃、仙台方面へ新素材のサンプルワークで頻繁に利用していたのでよく覚えているが、確かに不便でした。

 上野⇔大宮間は沿線住宅への騒音・振動防止のため時速110km以下等を条件にしての開通だった。 乗客には便利になったが、大宮駅はターミナル駅としての地位を失った(その代わりと言って良いのかどうか、今では鉄道博物館が整備されて鉄道ファンを惹き寄せている ・・・ ”大宮の今昔” は “ブラタモリ” でも紹介されていた)。
 利用者にとっては、その後に上野⇔東京間が開通して東京駅からシームレスに東北・上越・北陸等への移動が超便利になった。

一方で:
 上野⇔大宮間の都内沿線住宅の密集状態を見るに付け、住民の方々の開通反対は良く解る。 同じような騒音・振動問題は東海道新幹線下りで名古屋駅に付く直前でも起こっていた。 今回の上野⇔大宮駅間工事では “新技術+防音壁の嵩上げ” 等で対応して、時速130kmで運行して1分短縮する目論みの様だ。

 たった1分の短縮・・・だが、大宮以北の自治体の要請も強いらしい。
 しかしながら、あの防音壁は周辺の住民からは “空を見渡す権利” を奪う残酷な施設以外の何物でも無い。 それが更に嵩上げされるなんて・・・

狭い日本 そんなに急いで何処へ行く” ・・・って、そんな事喚いていた時代もあったのだが・・・
 経済効率最優先路線の跡には何が残るのか・・・
 阿呆な自分は現役を離れて始めて気がつきました。 んなもんだから、厚みとか余裕の無い社会って “心寂しい” って、現役の方々はお感じにはならないとしても、自分は何も批判する資格はありゃしません。