SSブログ

20180924:”始め” から読むか or ”あとがき” から読むか(ミステリー読書術) [ミステリ三昧]

 昔の人は、暑さは今頃(秋の彼岸)迄と申されたそうだが、自分の経験則では10月第3週迄は夏日に襲われる事があり得る様だ。
 夜長の本格的な秋はそれからほんのちょっとしかない。
 そんな訳で読書の秋って言ったって、今、この夏の暑さに惚けた頭には軽めのミステリーが自分にはもってこいだ。

 ミステリー小説の楽しみ方はいろいろ。
 少々驚きましたが、”まず結末を読み、犯人を知った上で楽しむ” 方が結構いるらしい(日経紙2018年9月15日付け土曜特版:”私の読書術”)。

繰り返し派の方々もおられるようです:
 同日の日経紙には、A.クリスティがお好みの中野京子氏(ドイツ文学者)のエッセイがあって、繰り返し読んで “自分が何故・何処で騙された” のかを楽しみにされる方もいる:
  ”半歩遅れの読書術:旅のお供にミステリー 読み返して仕掛けを検証”

 また、三國隆三氏の様に、読み終わったとたんに、筋もトリックもすっかり忘れて、鮎川哲也氏の本格ものを繰り返し読むのを楽しみにされている方もおられる:
  鮎川哲也の論理-本格ひとすじの鬼, pp.239
  (展望社版;1999年10月20日・初版第一刷発行)

 自分を含めて大方の愛好家は “素直に始めから” が多いと想われますが、今は大昔に聴いた話では、ミステリー文庫数十冊を一括して古本として売った方がいて、それが全てに登場人物紹介欄で “犯人に〇印” をつけていたっ!・・・事があったそうです。

 買った方はどんな想いをされたのか、話題になった事がありました。 自分の様な始めからタイプの人だったら噴飯ものだったかも (>_<)


共通テーマ:日記・雑感