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20180925:”720” か? ”750”か? (ワインボトル) [ワイン考]

 “ボトル・サイズ” の事です。
 僅か “30ml” だが、貿易面ではディール、即ち、取引材料になる。

 EU産ワインのレギュラー瓶は750ml。 日本詰めでのそれは基本720ml、即ち4号瓶(但し海外規格を踏襲して750ml詰めもある)。 加えて1升瓶(1800ml)詰めのワインすらある(海外の方は “一升瓶そのもの” を見てびっくりされる例が多い)。

 EU産でも一合に対応する小さな瓶(レギュラー*1/4=188ml)もあれば、マグナムと呼ばれるビッグサイズ(レギュラー*2=1500ml)もあるが、720mlとか1800mlサイズは規格として無い。 でもって、評判すこぶる高い日本ワインであってもEUへ輸出する際は先方規格への詰め合わせが必要となる。

 一種の “非関税障壁” とも言われていたが、日本/EU間 “経済連携協定”(所謂 “EPA” って呼ばれる奴です)の締結によって日本産蒸留酒、つまり “焼酎” については4号瓶や一升瓶詰めがそのままで輸出出来る様になったそうな(出自:日経紙2018年9月13日)。

 自分は蒸留酒って奴は苦手なので良く解らないが、和食がEUでも流行っているらしいから日本酒とか焼酎がもてはやされているのでしょうなぁ。
 因みに、日本酒については、当然の事ながらEU自体に規格が定められていない事が “幸い” して瓶サイズに関してはフリーだ (^^)/

 ワインについては、先方は本家本元を自認して譲る事は金輪際無いだろうから、日本ワインへの “非関税障壁” は依然として残る。
 なので、少量多品種生産は日本の得意技の一つとされているから、我が国ワイン醸造家の皆様のご健闘を祈るばかりであります。


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