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20181025:”5位”(日本の国際競争力) [雑感]

 以下、何時もの事で中身の無い “だらだら” 文。 ご注意の程を。

 何でもかんでも “ランキング” ばやりの様だ。
 今は大昔、ラジオ “FEN” では土曜日&日曜日の午後は全米ポップス&カントリーソングの “ビルボード誌トップ40” を流していて、よぉ~く聴いていました。

 どうでもいいこのブログでも
  寿命(*1)住みたい街(*2)名探偵人気(*3)名字(*4) ランキング
について投稿しております。

東京は3位:
 つい最近、2018年 “世界都市総合力” ランキング"(調査元:都市戦略研究所@森記念財団)が発表されていて、世界44都市中のトップはロンドン、2位はニューヨーク、そして東京が3位を維持しているとの事だったが、上位との差は拡大している様だ。
 “経済力” で得点を稼ぐ一方、”文化発信力” では見劣り、海外からの旅行者増加を投資面に活かす施策の必要性も指摘されている様です。
 都知事の腕の見せ所じゃぁないか。 小池さん、頼んますぜい!

日本は5位:
 こんなのはとても身近なランキングだったが、WEF(世界経済フォーラム)なる機関が、毎年お節介にも世界各国地域(総数140前後)の “競争力(GCI)ランキング” を報告しており、我が国は昨年(2016/17年)の総合9位から2017/18年は “5位” へ浮上したとの事だ(WEFウェブサイト&2018年10月17日付け各紙)。
 各紙の記事は皆 “嬉しげ” だ。

WEFの定義する “GCI” とは:
 2016/17年迄は、GCI(国際競争力指標)を以下の12項目の評価点を加重平均して定め、ランキング付けする(*5)
  A 基本要素:
     ①制度、②インフラ、③マクロ経済環境、④健康と初等教育
  B 効率性要素:
     ⑤高等教育と訓練、⑥&⑦財市場&労働市場効率性、
     ⑧金融市場洗練度、⑨技術成熟度、⑩市場規模
  C イノベーション&洗練度要素:
     ⑪ビジネス洗練度、⑫イノベーション

 詳細な加重度合いは不明だが、今回版では⑦を重視(⇔即ち、労働市場の “多様性” & “起業文化” を高く重み付け)して、AI や IOT 技術に基づく新たな “産業革命力” に着目したそうだ。

 となれば “GAFA” で実質的に世界を支配している米国、”第4次産業革命” を国家プロジェクトとしてどこよりも先行注力しているドイツがトップグループに躍り出るのは明白だ(米国は1位/ドイツは3位)。

 日本は “健康” や “ICT” で高得点だったが、近未来を左右すると言われている⑦は低かった様だ。 つまり、”効率の悪い働き方” とか “スタートアップ企業の低迷” 等が指摘されていると解され得るのだろうて・・・納得。

さて:
 自分は技術系の人間なので引用(*5) に解説してある “イノベーション競争力(前記⑫)” への関心が高い。 2016/17年版まではスイス・イスラエル・フィンランドが入れ替わりで1~3位を占め、日本は
   4位(2014/15) ⇒ 5位(2015/16) ⇒
       ⇒ 8位(2016/17)
と、”じり貧” 傾向だった。
 と言う事は、もし我が国が世界トップクラスの “長寿命国” でなかった場合、④で稼げなく、どうランキングされるのか、気が滅入ってしまうと言うモノだ。

日本のイノベーション力:
 そこで、問題の “日本のイノベーション力” だが、その構成要素を2016/17年版で見ると、
  a:イノベーション能力・・・低い(部門ランキング=21位)
  b:科学研究機関の質・・・高いとは見なされていない(13位)
  c:企業の研究開発支出・・・高い(4位)
  d:研究開発における産学連携・・・低い(18位)
  e:先進技術製品に対する政府の調達・・・低い(16位)
  f:科学者・技術者の有用性・・・高い(3位)
  g:国際特許出願数・・・極めて高い(1位)

とされており(*5)我が国の課題(a,b,d,e)が浮き彫りにされている。 特に ”e” 等は、国のプロジェクトで新素材開発にこぎ着けたとしても市場形成・普及には “知らんぷり” の国の姿勢に対しての参加企業の “恨み” が出ていると実感出来る程だ(たはっ!)。

但し:
 ここで言う評価点とは、評価対象国地域の “企業経営者へのアンケート” 結果を集約・点数化したに過ぎなく、果たして “定量性” が何処迄あるのかは疑問だし、自分には正直解らない(100超の国・地域の中で20位であれば高い方との見方もあり得る。しかし日本は産業競争力でしか生き残る術はなかろう。10位以内でなければ・・・何の根拠も無いけれど)

とはいうものの:
 これ等の指標には、最近の自動車や機能性材料、免震耐震ダンパー等の出荷検定誤魔化しに見られる我が国企業の統治力の無さ・モラルの低さ等は反映されていないだろうから、信頼に裏打ちされた本当の競争力となると、果たしてどれ程なのか・・・"力作 (*5)" を物にされた内閣府担当官の更なる “忖度無し・正直な” 分析を期待したい所だ。

 まぁ、“自然災害リスク” は考慮されていない様だから、一喜一憂する程の事なのか・・・とも想うのだが・・・
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(*1)20171230:神奈川県は81.32歳(男)&87.24歳(女)
(*2)20180321:やったぜっ! 住みたい街で ”横浜市トップ”
(*3)20180809:”名探偵” 人気ランキング
(*4)20180821:名字ランキング100位に入らず
(*5):以下が参照になります:
 内閣府科学技術&イノベーション担当政策統括官による解説ペーパー:
  ”WEF国際競争力レポートにおけるイノベーションランキング
   の現状の分析について”(ウェブで検索可能です)


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