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20181118:ラグビー選手に必要なのは・・・ [ラグビー]

 実に驚くべきエッセイに出会ってしまった:
  横山幸雄氏:ラグビーの「知性」
   -出自:日経紙2018年11月10日付け朝刊最終ページ・エッセイ”交遊抄”

 同氏はピアニスト。
 本来孤独なピアニストが全く違う分野の人と交流し、その中で日本代表/世界選抜チームに招かれたラグビー名選手 “藤原 優” 氏(あの “アニマル” と呼ばれた日本ラグビー史上最強のトライゲッター)から、本番での集中力・緊張感・相手チームの徹底分析から緻密な攻撃戦略を練る “知性” を感じ取り、団体競技と個人競技の違いを超えて共鳴されているとある。

 驚いた。
 今では伝説の大々選手である事は重々承知していたが、芸術家に “知性” を感じさせられる程の人材とはつゆとも存じ上げなかったし、ラグビー選手に必要なのは “力持ち”、即ち “体力”・”知力” の持ち主だとばかり想っていた。

と言うのも:
 ラグビーW杯2015@英国大会で日本代表チームを大活躍させたE.ジョーンズさんが昨年来日され、都内の某高等学校ラグビー部選手等を指導し、選手等がその教えを守って大きく成長していく様をNHK’Eテレが放映した事があった。
 この時、ジョーンズさんが、
  ① ラグビーは最も複雑な集団競技
で、
  ② 相手チームの徹底的な分析に基づく戦略立案
と、
  ③ 攻撃・防御のどの場面でも瞬時の状況判断と最適戦術の選択

が個々の選手レベルで求められ、それを理解出来る “頭脳” が必要と繰り返し教えていたのです。

 つまりは複雑な集団競技なのでその特質を理解出来る “知識” & “知能” が必要と言う事だ。 必要なのは “知能であって、知性では無い”。

 知性は人間として望ましい素養ではあるので、藤原優氏にはとてつもない人間的な深みと魅力がある・・・と言う事なのでしょう。 ラグビー選手だからと言う訳ではないのでは・・・余計な事だが。

 確かに、今の日本代表ラグビー選手の中で、選手生活を終えたら大学に入り直して医師を目指すと言われている福岡選手には素質に加えてずば抜けた知能を感じる。

 横山さんの言う知性って、具体的には何をさしておられるのだろうか。
 今や政治家だって “文春砲” で蹴散らされるばかりで、知性を醸し出す方って自分は知らない。

ところが:
 日経紙2018年11月15日付け夕刊連載企画記事 ”私のリーダー論” に、未踏のラグビー大学選手権9連覇中の帝京大学ラグビー部監督岩出雅之” 氏のインタビュー記事が掲載されていた。
 その中で、独特の監督論を展開されておられるのだが、部員へは理解力や仲間と連携する力など、素養として “知性” や “人間性” を高める指導が重要との認識を示されている。
 ここでも “知性” が出てきた。
 超実績のあるお方の言であり、自分は今 “知性の意味” について少し混乱しています。


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