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20181119:PETボトルに ”敬礼”(?) [ただの私見]

 “敬礼” とは “穏やかで無い” と感じられるお方も多いと想いますが、要するに今の “PETボトルの形状” を “敬う” と言う事であります。

 一昔前に比べて今のPETボトルは形状が複雑・薄・軽・潰しやすいけれども中身が入っている時の強度はOK・・等々、多くの特徴を持っている。 ミネラル水など、ペラペラ・へらへらのPETボトルで済ましているのだってある。

 素材である “PET”(ポリエチレンテレフタレート)の結晶性、特に透明性確保の為のミクロな結晶化技術、軽量ながらも機械強度を維持する為の形状工夫等、プラスチック自体の分子設計や力学的強度シミュレーション精度の格段の進歩が背景となっている筈だ。

 自分は現役の頃、原料プラスチック使用量↓↓の要請が
  “飲料メーカー” ⇒ “ボトル成形加工業者” ⇒ “素材メーカー”

へと降りてきて、”やむなく” 形状シミュレーションを繰り返した部門の経験があった。
 当時の技術では肉厚を薄くしつつ、意図的に凹みを作って強度を稼ぐ・・・等の常套手段だけだったが、いまのPETボトルの形状はそんなもんじゃ無い。 極めて複雑だ。

 はて、どんな工夫? ってかねがね疑問に想っていたところ、日経紙11月3日付けが “PETボトルの進化” を特集していて、”折り紙の原理” を応用しているとあった。
 成る程・・・そうだったのか。 飲み終わった後の回収工程迄を配慮している考えなのだ。

 素材メーカーの “いじらしい” 努力・工夫を久しぶりに垣間見ました。
 うぅ~ん、あまりに日本人的な発想で恥ずかしいですが、PETボトルには “技術者の想い” が込められているなぁ・・・そんな気持ちがしています。

 皆様におかれましても、大切に、
    そして正しい回収にご協力戴けます様 ・・・ m(_ _)m

 胴を巻いている “ラベル” はPETフィルムではありませんので、”剥がして” ねっ!
 少々くどいですが、”キャップ” も別ものです。 


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