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20190405:鳥葬(ちょうそう;ゾロアスター教) [雑感]

 お亡くなりになった方のご遺体を所定の自然環境の下に安置し、その後の成り行きを猛禽類に委せる・・・自然の摂理を尊ぶ教理に基づいた “埋葬” の考え方であり、永きに渡る歴史を持つ “ゾロアスター教”(”拝火教”)では “” がその役割を演ずる ・・・ ”鳥葬” と言う事を高校生時代に世界史の授業で教わった事を覚えている。

ところが:
 今でもその風習が残るインドのゾロアスター教徒の方々の場合、鷲等の生息数が減少して賄いきれないそうだ:
  日経紙:2019年3月25日:
   ”インドのゾロアスター教 鳥葬選ばぬ信者も ハゲワシ減で難しく

 ゾロアスター教の教えでは “火” はこの上なく神聖なもので、ご遺体の火葬は禁じられているが、一方でハゲワシの減少で鳥葬を意図しても腐敗の方が先行して無残な状態になるらしい。
 そこで信者の中では “電気式火葬” を選ぶ方々が増えてきたと記事にはあったが、伝統を重んじる方は不快感を示しているとも言う。

そこで想い出したのは:
 故・F.マーキュリーさん@クイーンはイラン系インド人のご両親の下、厳格なゾロアスター教徒である父親に育てられたのだが、英国へ移住後は異教徒であり、複雑な悩みを抱えておられた様だ。
 若くしてお亡くなりになってしまったが、ご自身の葬儀は “火葬” とされ、遺骨は身近な方が守っておられるそうです。

因みに:
 ゾロアスター教については、我が国には早くも飛鳥時代にペルシャ人(ほぼ今のイランの方々と言って良い様です)によって伝来していたとする “古代史ミステリ” が故・松本清張氏によって唱えられている (”火の路”)。
 また、何の事件だったか忘れてしまっているが、”G-13” でも鳥葬が取り上げられていました。
 世の中、この歳になっても驚く程にいろいろです。


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