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20190610:”ペダル踏み間違え” 考(高齢者クルマ運転事故) [ただの私見]

 “高齢者” による “アクセル/ブレーキペダル踏み間違え” 事故が後を絶たない。
 多くのメディアで高齢者の “認知機能低下” とか ”反射神経や脚筋力の衰え” 等に主因を求める解説が盛んだ。
 加えて踏み間違えを防止する後付け部品も商品化されて来ているとの紹介もあった。

 自分も該当する年齢層なので “他人事ならず” の気持ちで観て聴いていたが、“尤もだ” ・・・ と想う反面、”何か足りない?”、“ピンとこない” 事がある

 何か今一つか二つ位の要因が欠けている気がしてならなかったが、いつもお訪ねしている某氏の5日付けブログに事故を起こしたクルマ系特有のシフトレバー操作に論ずべき課題がある旨示唆されていた。 またそのブログへの書き込みにもオートマ電動車特有の論点が示されていた。

 これらを読み込んでいた自分は、メディアで自動車評論家とか交通事故分析専門家の方々の指摘に “物足りなかった要因” が朧気に浮かんだと言うか、思い当たった事があったのです。

 それは高齢者の認知機能低下や反射神経/運動機能の衰えとかに上乗せする形で旧来車とは違う “運転操作” 自体の事、更に “高齢者特有の思い込み/習性” であります。

自分の場合:
 クルマ運転歴50年程の殆どでドイツ車を使用していました。
 その経験ですが、
① 車道右側通行の国のクルマの多くがそうだと想いますが、ウインカーレバーとウオッシャーレバーの位置づけが国産車とは反対です(右にウオッシャーレバー)。
 自分は2年前に国産コンパクトカーへ乗り換えましたが、今でも極めて稀ではありますがこのレバー操作で右左をまごつく時があります。
 つまりは、長い年月をかけて身体に染み込んだレバー操作は2年足らずでは完全には切り替わりはいない・・・つまりは、瞬時には “昔の癖” が出てしまう時が100%無いとは言えないのです。

② またシフトレバーのマークとか位置づけが微妙に違っていて、液晶表示板頼りでレンジ確認するのには未だに違和感を拭いきれないでいます。

③ 今は解りませんが、フットペダルにはオルガン型のもの(←昔のビートル車)とピアノ型(←多くの日本車?)があって、乗り換え時に置き換わると踏み込む感覚がまるで違うのに慣れる迄相当時間がかかった記憶があります。

事故を起こした高齢者の方々は:
 クルマ運転歴が極めて長く、従って現有車以前のペダルやシフトレバー操作とかオートマ車特有のクリープ特性の応用とかに熟達されていて、軽度な、あるいはうっかりとした違反はともかく、重大な事故は起こしてきていないのではなかろうか。

であっても:
 今のクルマの多くは旧来に比べて計器類及びその表示法のデジタル化が著しく、加えてシフトレバーのレンジも複雑化していて、お若い世代ではこの程度の変化は何の苦労も無く乗り越えられるだろうが、高齢者ドライバーの場合に “瞬間的な判断を要する緊急時” でいつも正しく対応出来るのか・・・保証は出来かねるのでは無かろうか。

つまりは:
 緊急時等、旧来車の仕様が染み込んだ身体が途惑い、パニック状態に陥って慌てまくり、知らずにペダル踏み間違いに繋がる・・・って可能性はないのだろうか。

そこで:
 ペダル踏み間違いを起こした高齢者ドライバーの車歴を詳細に調べ尽くせば、何か共通因子が浮かび上がり、緊急時に適切対処出来なかった遠因が解るかも知れません。
 自分の経験からして、そんな気がしております。

加えてここからは邪推に過ぎませんが:
 自動車メーカーは民放TV局の重要な広告スポンサーだからして、TV番組にクルマの構造に要因の一部を求める事は金輪際出来ないだろうし、ましてや評論家にはそんな事は口が裂けても言えないだろう・・・と想うのは自分だけなら良いのですが・・・?
 (>_<)

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