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20190619:先取り? 後取り?(年金受給時期) [ただの私見]

 例の “金融審議会@金融庁の報告書” がきっかけで改めて “年金の受給時期” が話題になっている。
 国民年金の場合、今の “標準” 受給時期は65歳だが、60歳からの “先取り”(=国側は “繰り上げ支給” と言う) だと凡そ▲30%、70歳からの “後取り"(= “繰り下げ支給” と言う) だと+40%強の減額/増額受給となり、年金制度破綻を可能な限り先送りしたい厚生労働省はあの手この手で(?) ”後取り” させようとしているらしい。

が:
 ”後取り” は増額であっても “受給期間が短い” から単純には決められない。
 自分の場合、実際は73歳過ぎ迄勤務に就いていた事もあって “後取り” も可能だったが、たいして考えもせずに ”標準” 受給としていた。

が、今想えば:
 “先取り” しておいて、些か余裕のあった先取り期間は全額定期預貯金しておくべきだったか・・・との “後悔” らしきモノ皆無とは言えません(正直の話)。

何故って:
 言い古された “言いまわし” だが “世の中は何時だって一寸先は闇” だから。
 人生は平坦では無い。
 紆余曲折が前触れ無く現れたり、いつ何時何が我が身に降りかかるか解ったモンじゃぁない。
 増額を期待して70歳迄受給時期を遅らせるつもりでいても、その間に老化は確実に進み、遺伝子コピーミスが重なって回復不能な病気にかかる確率が高くなる一方だし、致命的な事故/事件に遭ってしまえば、その瞬間に全てが “おじゃん” ・・・ だ。
 つまりは、70歳から増額受給されたって長生きせなぁ、受給総額が増えるとは限らない(計算式が公表されています)。
 それに男子平均寿命よりも些かでも長生きすれば減額分なんぞ幾分かは取り戻せるし・・・

 老後の心配の無い役人とか所謂 “識者” 等が委員になっていたのだろう、審議会報告書に例示されたモデル・ケースには “人生の縮図” が描かれておらず、どれ程の意味があるのか。
 人は皆それぞれだ。
 平均値で計れるモンじゃぁない。
 受給を遅らせ、その間に何か不都合なことがあったからと言って厚生労働省が補償してくれるわきゃぁ無い。
 ましてや投資で想い通りにいかなかったって金融庁が・・・

そんな訳で:
 よたよたしながらも今の年金制度が機能している内に少しでも先取りしておき、それとなく “その時” を迎えるべく細やかな準備をしておく事です。

 お国の政策に逆らう事になりますが、今の政治を観れば高齢者の生活自衛は “これっきゃぁ” ありません。
 お若い方々にはご迷惑をおかけします m(_ _)m

付け加えて:
 先行高齢者世代を後続世代が支える・・・絵柄は見事だが、高い高い社会保険料を払い続けた受給資格者から観れば、少しでも早く“取り戻したい” 気持ちを抑える事はどだい無理と言うモノです(有り体に言えば、歳を重ねる程に頼りになるのは国とか自治体では無く、”マネー”だと気がつくのです)。

そんなもんで:
 自分が払い込んだ分の年金制度なら持続可能な制度に近づく・・・と想う次第です。



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