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20200123:”油断” とは・・・ [ただの私見]

 ネットで調べると語源には “2説” あるそうだ(各位お調べの程を)。
 が、故・堺屋太一氏の著 “油断!” で描かれた様に、石油が輸入出来なくなった我が国の惨状をなぞった “石油断ち” の方が今日的な意味合いなのではなかろうか。

 今に始まった事では無いが、我が国の輸入石油総量の90%を占める中東地域の情勢は常に緊迫を孕んでいる事から、1973年来、民間、次いで国が石油の備蓄を制度化している。

 現在の備蓄量は8,200万㎘(as of Oct.2019)≒234日分との事で、これはエストニア≒400日分、米国≒300日超等に次ぐそうだ(出自:日経紙2020年1月11日)。

 備蓄開始後半世紀近く経ったが、これ迄に一度も放出した実績は無いものの、国は万全を期して “備蓄見直し” を民間側総元締めとも言える石油連盟と共に検討するそうだ。

 現実問題として、エネルギーに始まり、化学品/化成品/多種多様なプラスチック資材等々迄へ変換出来る石油無しで今日の工業社会を維持する事は困難を極める。
 最近はプラ製ストローを紙製へ切り替える大手飲食店系が増えてきているが、それとて多くは耐湿性を維持させる為に内装はポリエチレン膜の筈だ。
 世の中のプラ製品を全て紙製品に置き換えようとしたところで石油無しでは先へ進まないのが厳しい現実である事を先ずは認識しておかなければならない。

そんな訳で:
 石油備蓄見直しと同時に、エネルギー源の多様化、特に “カーボン・オフセット可能な原料からの燃料や、更には先へ進んで化学品合成” 等の実用化に向けた政策も立てて戴きたいものだ。
 それが実現出来たら “パリ協定” での国際公約も守れる筈だし、小泉環境大臣だって恥を掻かないで済む。

そうしたら:
 “化石賞” の “常連国” となった我が国は “一転” して “ESG大賞” に輝く事請け合いだろうにぃ?!

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