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20201023:いっそ ”AI で” ?(ミニスカ&日本学術会議)

 AI って言えば、既往の超大量データー/事例を相手に "深層学習" して賢くなっていく・・・は、実際のところ、この分野最先端では既に "遅れている" タイプだ。
 今や少数データーだけで、いや、そんなの無しで、例えばゲームの場合には基本ルールだけを教えて、後は "独習"( ←:これがポイント )だけで経験を積んでいって賢くなる AI が実用化されている時代だ。
 何せ年寄りが "ほんの少し" だけ学んだだけなのでポイントを外しているかもしれないが、幾何学や熱力学における "公理" の様な基本要請を与えるだけで後は演繹的に知識を "深化&深耕" させていく AI・・・って事だろうか。

 その最初の事例が "アルファ碁ゼロ"(アルファベット社傘下ディープマインド社@英国)だった(2017年)。
 既に世界最強の棋士を打ち破った例の "アルファ碁(&その後継 "マイスター" )" を大きく上回る実力を身につけている。

 この AI は、棋士が永年かけて積み上げてきた "定石" を悉く再現していて、逆に
   "棋士側の取り組みの正しさを証明した"

とさえ言わしめたのは極めて逆説的で興味深い。

 但し、これは "対偶" でも何でも無いので数学的に証明された訳では無い。
 単に棋士の積み上げが間違いでは無かったが、"より良い手を逃していた" と言うべきだ。
 既に AI は囲碁(局面数=10**360 ← 10の360乗の意味です)、それに将棋(10**220)&チェス(10**120)に関しては人智を越えた存在だ。
 将棋に関してこの事を予見していたのは羽生さんだけだった(*1) のは見事だった。

でもって:
 これからは如何に "人間臭い" 課題の解答/解決を見つけ出すかが命題とされている。
 即ち、社会問題への適用だ。

そこでお手並み拝見問題-1:
 大分前になるが、この様な賢い AI は
   "ミニスカート" を思いつく事が出来るのか

って問いかけていた識者がいた。
 面白いじゃぁないか。
 問題を裏から観て、
   "どういう条件を課せば AI がミニスカを思い付くのか"

を通して人間の思考回路を考える上でも興味深い課題だ。

お手並み拝見問題-2:
 今一悶着起こしている日本学術会議会員任命に関わる問題はどうか?

 会議側は "学会" 推薦を基にした候補者選出と言い訳している様だが、学会には年寄りの "大ボス"/その弟子の "中ボス"/その弟子の "小ボス" 等がいて牛耳っているケースが多いのが現実だ。
 決して学問への取り組み "業績" だけで事が決まる訳では無く、学会推薦が公平である保証はどこにも無いのが実態だ。
 でもって、"候補選抜" 条件は、現行の "密室・仲間内・順繰り推薦" を防ぐ為に
   『学術的研究成果が "世界基準" で認知されている事』
だけとしてみる。

 世界基準とは、例えば
   -身内にしか読まれない様な論文/雑文は当然乍ら対象外で、
   -当該分野で世界的に特段の評価を獲得しているレフェリー付き
    論文誌に掲載されていて、かつ筆頭筆者となっている論文数が
    "**" 以上等々(理工系では引用頻度も加味しても良い)、

の "客観的指標のみ" で決める。
 勿論、年齢・性別・学歴・学閥・学説閥・学会閥等々は一切対象条件とはしない。

 "賢い AI" が我が国のあらゆる学術分野からどのような人材を掘り起こすのか、是非とも確かめて貰いたい・・・って言ったて、ディープマインド社に頼めるにかニャぁ?

 それ程の人材があらゆる学術分野を対象に210名も我が国にいるのかどうか・・・恥を掻くだけかも知れ無いしぃ・・・

 一つだけ確かな事は、今の会議構成とはかけ離れた人材集団になる事だろう・・・と自分は確信している。
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(*1):既に四半世紀程も前の1996年に、"コンピュータ将棋がプロ棋士を負かす日は?" ・・・ に対して
   故・米長邦雄氏:永遠に無し
   加藤一二三氏:来ないでしょう
   羽生善治氏:2015年
   某若手:プロは要らなくなるので、来ない事を祈る

とのアンケート結果がある(将棋年鑑)。
 さすがにこの当時7冠だった羽生さんだけが先読み出来ていたが、"幸いな事に" 若手が "心配" した事は起こっていない。
 今の今、新たな旋風を巻き起こしている藤井颯太さんがアンケートに答えていたら・・・と想うと楽しい。

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