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20210121:半藤一利氏逝く(昭和史ノンフィクション作家) [故人を悼む]

 去る12日に逝去。享年90歳。

 文藝春秋誌編集者時代に "昭和史" を探求され、 "日本の一番長い日" を著した(1965年同社刊/1973年角川書店刊)。 最初は "大宅壮一編著" とされてたが、後には正されている(1995年文藝春秋社刊)。

 これを機に終生、昭和史の実態を生存者取材・記録書探求・中立立場から解き明かしていった事で知られている。 だもんで、右寄り&左寄り立場の方々から、その解釈に批判を受けたりして来たが "揺るがなかった"。

 "日本の・・・" は二度映画化されていて、こちらを鑑賞された方も多い筈だ。 昭和天皇が描かれていたが、
  第一作(1967年;東宝版):
   今上天皇としてご存命期の映画化

  第二作(2015年;製作委員会/松竹撮影版)
   既に崩御され、昭和天皇と呼称された時代の映画化
ではその描写が大分違っていたのが印象として残っている。
 原作者の立場からはどう感じられたのか、自分には記憶に残っていないのだが・・・

 半世紀程を昭和期で生きてきた自分から観ても、その生前の昭和史は正式に習った事が無いし、理解する事は易しいとは言えない。
 そんな訳で、腰の据わった昭和史論者を一人失った今、自分としては保阪正康氏が末永く健勝であって欲しいと願うばかりか。
 黙礼。




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