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20220618:ESG投資の ”底” は浅い!?

 秀でたESG(環境・社会・企業統治)展開を進めている企業を選別してその発展に寄与すべく投資する・・・ESG投資の謳い文句だ。
 が、現下の露国によるウクライナへの軍事侵略によってエネルギー資源の高騰が始まり、枯渇性資源たる石油関連企業の株が大きく値上がりしてESG投資家は利益獲得の機会を損失しているそうだ。
 この事から、ESG投資家の間では現行の "ネガティブ・スクリーニング" (不適切な企業を投資先から排除する方式)を見直す機運が生まれているという。
 本来ならESG投資では、これからのあるべき社会構築に資する企業への優先投資を旨とする筈だが、現実には石油資本や兵器資本へ投資していれば利益を得られた筈・・・との論理かららしい。

これじゃぁ・・・:
 ESG投資って言っても、喧伝されてきた理念はどうやら "見せかけ" に過ぎないのか。 単なる利益追求の一つの手段に過ぎなかった・・・そういう一面は否定出来ない:
   出自:"信念のないESG投資"
     (インベスコ・アセット・マネジメント社:内誠一郎氏)
   (日経紙:2022年6月8日付け朝刊経済紙面)

 こうなっちゃうとESG投資って、名前ばかり立派で、ホントの正体は偽善投資となんらかわりないじゃないか。
 投資世界の内情に詳しい専門家の指摘・・・唖然とするばかりだが、新聞・TV等の無批判的な情報提供の底の浅さに今更ながら気がついた自分が愚かなのか。
 はぁ・・・(溜息)

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