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20171231:大晦日に ”忘年” を想う [自分の事]

 "忘年" と言えば直ぐにも "忘年会" とくる。
 早いケースでは11月末から、いろいろなつながりの忘年会があって、いくつもをこなしてこられた方も多いことでしょう。

 忘年会では、仲間同士、文字通りにこの一年間の苦労を忘れ、新たな気持ちで年を迎える訳ですが、今ひとつ、お互いの年齢を忘れて(:"忘年")繋がりを持つ事、"忘年の交わり" の意義もあります。

 自分が社会に出た年の忘年会で配属先部長さんの挨拶の中でこう教えられました。
 それ以降、年配・先輩の方々との飲み会が苦にならなくなった思い出があります。
 自分がそれ相応の年齢に達し、逆の立場になった時、改めて忘年の交わりの意味と意義を感じました。

 飲み会ではありませんが、このブログ・コーナーでも年の差に関係なく自分の感性が共鳴し、共振する方々がいて、その方々のブログを訪ね、場合によってはコメント欄を介した "会話" が楽しみになっています。
 これも情報通信技術がもたらした忘年の交わりの一つと言って良いでしょうか。

 自分はテーマ通りにどうでも良い事しかブログ出来ませんが、引き続き皆様のブログを楽しませて戴きます。
 ご訪問戴いた各位へお礼申し上げると共に、改めて来年もよろしくお願い申しあげます。

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20171230:神奈川県は81.32歳(男)&87.24歳(女) [雑感]

 厚生労働省の12月13日付け公表:"都道府県別平均寿命" によると、"我が神奈川県" は堂々の5位(男)&17位(女)で、各1位との差異は "5ヶ月+α" だった:
  男:81.78歳(滋賀県)-81.32=0.46歳=5.5ヶ月
  女:87.67歳(長野県)-87.24=0.43歳=5.2ヶ月

 この調査は1965年以降5年毎に実施され、寿命とか死亡率・死因等の地域差から、それらの諸要因を推定し、健康寿命を伸ばす行政に反映させる意図らしい。

 トップとの差異を "些細" とみるか、"重大" とみるか、自分には判断のしようが無いが、"寝たきりで半年持たせて" もらってもなぁ・・・
 そんな "不埒な" 想いが横切りました ・・・ てへっ!

因みに:
 不名誉な最下位と指摘されている青森県との比較:
  男:81.32歳-78.67=2.65歳=2年+7.8ヶ月
  女:87.24歳-85.93=1.31歳=1年+3.7ヶ月

はさすがに無視出来ない程だとは想いますが・・・(青森県の皆様、健康に留意・努力しましょう!)

それにしても:
 何処でも女性は連れ合いが彼岸に旅立った後6年程居残るんだなぁ・・・
 これは永いっ!

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20171229:”COP23” で見えた我が国の位置づけとは・・・ [ただの私見]

 11月にボン市@ドイツ(旧西ドイツ時代の仮首都)で開催されたCOP23(第23回国連気候変動枠組み条約締約国会議)では、COP21(2015年12月開催@パリ市)で採択された "パリ協定"(:2020年から始まる温暖化対策の枠組み)の準備(=具体的スキームの形作り)が進んだと伝えられている(日経紙:2017年11月21日付け朝刊経済紙面:"環境後進国ニッポン COP23で見えた課題")。

 偶然だが現地ボンに滞在している旧友からネット電話が入って、「日本は "存在感" が無くなり、最早 "環境後進国" 扱い」 ・・・ と伝えてきた。

 今や "炭素の価格" をどう設定するか("カーボン・プライシング";CP)が大きな関心事となっている。
 CPには、"炭素税" と "排出量取引" の二本立てが考えられており、CO2排出量に応じた増税負担が発生する仕組みで、既に主立った工業立国が導入している。

 最大のCO2排出国である中国は、これ迄は 「温暖化は先進国の責任」 との立場で、CO2削減に消極的だったが、この10月に開催された全国共産党会議で習近平主席が 「世界の環境リーダーになる」 と舵の切り直しを宣言、既に自然エネルギーや再生エネルギーのビジネス展開を世界規模で展開させており、世界最大の "グリーン・カントリー" に向けて走り始めていると伝えられている。
 新聞や TV 等では北京市内の "PM2.5" についての報道は大々的だが(←日本への影響が大きいので当然だが)、こちらについての報道は意図的かどうかは解らないが極めて少ない、と言うよりも殆ど無い。

 我が国でも環境省が "炭素税構想" を打ち上げ、2012年以降に "地球温暖化対策税" として導入しているが、そもそもが後ろ向きの経済産業省や経団連の反対があって、¥289-/t-CO2の価格付けは欧州の値付けの僅か2%前後に過ぎず、効果は極めて限定的だ。

 我が国はCOP21で、"2030年温室効果ガス総排出量を2013年対比で26%削減" する国際公約を掲げているが、現状のままで実現を信じる方が無理と言うもので、結局は必要排出量を金で買い取って帳尻を合わせる程度だろう。
 環境省はCPの拡大・強化を計ろうとしているが、経済産業省と経団連の反対は強いし、政府側に積極的な姿勢は見られない。

 しかし、世界でビジネスを展開している企業は、政財界の反対を睨みながらも "生き残り" をかけて、"ビジネスチャンス" を失う事の無い様に、"座礁資産" を抱えない様に、更に "資金調達" に支障を来さない様、手を打っているのが現実だ(*)。
   (*):お時間あればご訪問を! "20170522:環境経営-その2"

 ・・・ と言うのが旧友の憂いでした(外から見るとはっきりと解るそうです)。

  既にCO2削減を通り越して "ゼロ・エミッション" を目指している巨大企業が目白押しで、これ等企業へ製品輸出している我が国企業は、ゼロ・エミッションへの取り組みが不十分であれば取引先から外される時代だという。

 正に政府・経済産業省・経団連は "裸の王様" で、主立った環境先進国や企業からは置き去りにされている。
 でもこういう政府を選んだのは有権者だからなぁ・・・
 折角の最先端技術を開発しながら実用化に背を向けている・・・残念ながら我が国はこう見られている様です。

ついでに:
 経団連はCP拡大・強化に反対しているが、榊原会長の出自元・東レは、再生可能資源だけからのポリエステル繊維の商業化に取り組んでいるし(二三年前のエコプロダクツ展開催挨拶で社長が近い将来の商業化を公言済み・・・虚言に成らない様に願っています)、いわゆるグリーンポリマーの実用化等、環境材料技術については最先端を走っている企業の一つだ。
 何かか、変じゃありませんか?
 "他社を牽制して、東レに勝ち残らせるための高等戦術" みたいだ・・・と勘ぐる自分は下衆でしょうか?


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20171228:いわゆる ”違法天下り” について(含・経験談) [ただの私見]

 内閣府再就職等監視委員会が5府省庁6件の "違法天下り" を認定・指摘し、指揮した役人の処分等を公表している(各紙12月16日付け夕刊)。

 文部科学省の再就職斡旋事件発覚で騒がれた続き編だが、現役高級役人が退任する部下の再就職先を堂々と斡旋していた訳で、その処分も僅か "2~3ヶ月の減給10%程度以下" に過ぎない(給与が10%になるのではありません。90%で済むと言う事です)。
 この程度では懲りようもないだろうから、いくらマスコミが騒いでも今後繰り返される事、請け合いだ

 自分が出向した某省所管財団法人でも似たような人事を何回か見ている。
 一般に業界団体の社団法人でも似たようなもんだが、会長または理事長は一種の名誉職の位置づけで、関連するアカデミア側の著名な名誉教授が選ばれるケースが圧倒的に多い一方、専務理事は所管省の局長級OBが順繰りに送り込まれてくる(中にはノンキャリア組のお荷物も一緒に連れてくる場合もあった ← 此奴等はどうしようも無いのが多い)。

 優秀であれば問題はないのだが、年取った役人ほど世渡りだけは旨く、既にこの国をどうする・・・なんて気概は無くなっているから(*)、受ける側は "受難" 以外の何物でも無いケースが多い。
   (*):20170314:"我が経験的" 官僚論

 送り込まれた役人の最大の仕事は、出身省庁系の公募事業情報の事前収集に他ならない。
 公募条件を事前に察知しておけば十分な準備が可能となり、圧倒的に有利な立場で応募できるからだ。

 自分の出向した先の財団法人に送り込まれてきた役人は地方局長だったので、既に本庁とのつながりが希薄になり過ぎ、役だってはいなかったが・・・
 今後ともこういう構図は変わらないでしょう。

それにしても:
 "天下り" とは嫌な言い回しだ。
 明治維新以降続いている "官尊民卑" 以外の何物でも無い。
 既に世界を相手にしているまともな民間企業では、優秀な若手役人を破格の給与でスカウトしている時代だ(自分は幾つかの事例を知っている)。
 居残り役人は、民間企業からは見向きもされなかった者の溜まり場 ・・・ 近い将来はこうなるかもしれません(もしかしたら一部では既にそうなっているのかも) ・・・ (>_<)

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20171227:”ニャン・パラ” の変貌を憂う [ニャン]

 CNN@USAは現・米国大統領にフェイク・ニュース元として毛嫌いされているようだが、かって、 "勝手" に世界の "6大ニャン・スポット" を選定した事がある。

 即ち、
  ① ヘミングウェイ博物館@フロリダ州(知っている)
  ② ラルゴ・アルジェンティナ広場@ローマ(かすかに知っている)
  ③ カルワン@トルコ(トルコが "ニャン天国" だとは知っている)
  ④ 猴硐(ほうとん)@台湾(知っている)
  ⑤ 田代島@宮城県(〃)
  ⑥ 相島@福島県(〃)

だ(:③ については WikiPedia で確認)。

 ① は6本指のニャンで有名だし、例の "岩合ニャン"("岩合光昭の世界ネコ歩き"@NHKBS・不定期放送番組) でも詳しく紹介されていた。

 ② のニャンは "生物文化遺産" と認定されていると、ニャン好きの方から聴いた事があった。

 ③ については、イスラム教では "ニャンは神の使い" との想いがあるそうで、何処でも可愛がられるそうだが、トルコのニャンは特別で、それを描いた映画が評判との事です(確か日経紙の文化欄で読んだ記憶が)。

 ⑤ は3.11以後、繰り返し TV で紹介されているし、⑥ はつい最近NHKの "ダーウィンが来た"(日曜19:30-20:00)で2週にわたって紹介されていた。

 例の岩合ニャンでも台湾ニャンの紹介はあった。
 撮影場所が④とは違っていた様な気もしているが、日経紙がその変質ぶりを伝えていた(2017年12月12日付け署名記事:"「猫の天国」観光地化で変質")。
 6大スポットに選ばれた以降、大勢の観光客が訪れ、その中にはニャンを捨てていく不届き者もいて、現地のニャンに置き換わっている程に多いという。

 田代島や相島にも大勢の人達が訪ねる様になったそうです。
 が、小さな離島だ。
 わざわざ癒やしを求めて訪ねるのは島民の方々にとっては迷惑な話なのでは・・・

 線路の中に入り込む様なルールを無視した "撮り鉄" みたいに、ニャン目当てに民家に入り込む、餌をやり過ぎる等、地元の迷惑を顧みない行いだけはして欲しくないなぁ。
 折角の "ニャン・パラダイス" が変質・変貌してしまいます。
 ニャン好きならせめて餌代とか去勢費用の寄付等に留めて欲しい・・・と思うのは自分だけでしょうか?


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20171226:横浜市の ”特別自治市” 構想 [ただの私見]

 聴いた事が無かったが、横浜市は2011年来、"特別自治市" を目指す構想をたて、神奈川県と交渉しているものの進捗が無く、停滞しているという(出所:日経紙:2017年12月9日付け神奈川・首都圏経済紙面:"横浜市の「特別自治市」構想 「県から独立」見通せず")。

 今は立ち消えになったらしい "大阪都構想" とは異なり、"横浜市の神奈川県からの完全独立構想" らしい。

 横浜市は300万を越える市民を抱えた東京都に次ぐ巨大な地方自治体だ。
 市民の多くは都内の企業に勤め、神奈川県民としての意識・自覚はほぼ皆無で、"横浜都民" と呼ばれ、神奈川県とか横浜市自体よりも東京都の政治経済への関心の方が高い(本当の都民や東京都の横浜への関心は無いにも関わらずに・・・)。

 横浜市内はビジネス地域に適している広い平地は限定的で、ビジネス街としての展開は "みなとみらい" 地域とその周辺に限られているといっても差し支えないから、東京都のような大ビジネス街へ発展する可能性は低いし、丘陵地帯に造られた団地とか新開地戸建てから都内に向かう勤め人が圧倒的に多く、JRと私鉄の朝の上り電車は辟易する程の超満員状態で、自分の現役頃から変わっていない。

 市としては、河川管理等の県事務や行政サービスを完全移行させて県&市の二重行政を解消させるべく独立したいのだろうが、県側は市を手放す事は税収入の面からも認める訳にはいくまい。
 横浜市と、仮に川崎市(商工業)とが抜ければ神奈川県の税収は激減してしまうに違いないからなぁ・・・

 今や県知事と市長との "メンツをかけた闘い" になってしまっていて、どうにもならない・・・との記事だった。
 一市民としては、ここらで独立によるメリットを具体的に "見える化" して説明して欲しいもので、それによって次の県知事選・市長選の投票先を考えるのが良いのでは?
 正直言って、市民税は納得して払うけれども、県民税は何に使われているのか、全く解らないからなぁ・・・(同時徴収だから割り振りは不明だ)
 それに今の県知事は2020東京五輪パラリン施設の事で "だだをこねて" 見苦しかったし・・・


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20171225:ガス・ファンヒーターから ”異臭” が・・・ [自分の事]

 厳寒続く昨今、部屋サイズにしては大きめのガス・ファンヒーターの "おはようタイマー" を朝6時頃にセットしてキッチンを暖房しているが、先日、2階の寝室まで "異臭" が漂ってきた。
 異臭と言ってもいわゆるガス漏れに伴うような臭気とは違い(警報器も作動していない)、何か焦げるような、例えてみればプラスチック成形工場で経験する樹脂とか成形助材の焦げる様な類いの臭いだった。

 大騒ぎして東ガスのメンテ先に電話し、午後始めには検査しに来て貰ったが、その時には異臭は無かった上、ガスの燃焼に異常は無く、警報器も正常だった。

 検査に来て下さった方によれば、"臭気コール"(="変な臭いがするので直ぐに来てっ!")が一番多いらしい。
 その方の経験では、屋外に塗装工事中の家とか、パン屋さんの仕込み中( ← 一般に朝早いから)だったりすると、風向きによっては取り込んだ外気に紛れた臭い成分が暖まった空気の流れに便乗してしまう例が多いらしい(木造家屋の場合完全な密閉にはなっていないのが普通)。
 我が家の周りとか近所にはパン屋さんは無いし、遠くにコーヒーの焙煎工場があるらしいが薫る事は無い。

 結局原因は特定出来なかった。
 不思議です。
 もしかしたら、お隣さんの朝食の準備が原因だったのか?

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20171224:”COMEMO” で見た ”トヨタの近々未来” とは [雑感]

 現役の方々の知見共有サイト:"COMEMO"(日経 ID 取得者であれば自由に会員登録が可能)では、時に日経記者が特定課題を設けて会員に問いかける場合がある。

 最近の事例では、"自動運転" とか多種多様な "電動車" が近未来というより直ぐそこに来る様に伝えられている自動車業界において、世界規模でも飛び抜けた存在の一つである "トヨタ自動車" の "2025年の姿" を問いかけた結果がまとめられていた(概要=日経紙:2017年11月14日付け署名記事:"COMEMOの論点:トヨタは永遠か?")

 自分だけかも知れないが、最近のトヨタ車のデザインに "異質"・"違和感" を感じており(:一言でいれば "品が無い" ・・・ ファンの方、ごめんなさい m(_ _)m )、また水素を高度に圧縮する設備を常設しなければならない水素供給所を必須とする水素燃料自動車の普及については "?" と感じているので、興味を持って読んだ次第です(コンプレッサーの常時稼働は結構大変です)。

 自分なりにまとめると:
1:ネガティブな見解  ガソリン車で成功し過ぎ、更に今後とも新興国での需要が見込める事から、技術革新による非ガソリン車との確執が避けられず、苦しむ。

2:現状維持
 自動運転自動車や電動自動車の普及は進むが、主流になるにはインフラ整備が追いついていないので、今の地位を失う事はなかろう。

3:ポジティブな見解
 企業の中では特異的に高い財務力と知的財産権を背景に外部経営資源・人財を活用して新技術の取り込みに成功すれば、更なる成長も期待出来る。

 専門家筋の見解も一様で無く、僅か10年に満たない先の見通しも難しい様です。
 電動車両については自分の思うところをブログした事がありました:
  ”20171109:”電気自動車” って簡単に生産できるのか?

 最近では得意とするHV/PHV車がEUで売れまくり始めたとか、EV車の量産時代到来に備えた LI-電池製造大手企業との連携等、(1)や(3)の動きが賑やかに伝えられていて、自分にはそれぞれが一理あるようで全く解らないところです(専門家の見解が三通りに分かれているのですから、素人の自分には解りようが無い)。

 トヨタ自動車圏の納める税金は国の法人税収の大きな割合を占めている筈だ。
 何としても先頭を走り続けていて欲しいと期待しています(申し訳ない事に新車購入の機会はもうないと思いますが・・・)。


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20171223:地図の上下方向とは [雑感]

 国土地理院が発行している地図は勿論、多くの地図類は "北を上" にして描かれている一方、駅の出口とか、大通りを入った住宅街の角等に立っている案内図なんかでは、南側を上にしたり、東側を上にしたりしている例によく出くわす。

 梯久美子氏(ノンフィクション作家との事です)がその様な案内図に出会うと訳が解らなくなるとぼやいておられます(日経紙:2017年12月6日付け夕刊第一面:"明日への話題:ゆるがぬ地図愛")。

 今は昔、JR山手線大塚駅北口を出て振り返って上を仰ぐ形で観たやつが南を上にした案内図だったと記憶に残っている(今はどうだか解らない)。
 確かに訳が解らなくなった。
 が、直ぐに "自分が向いている方角を上" にした案内図なのだ。
 わざわざそう配慮して、右か左か、どちらへ向かえば良いのか直ぐ解らせるつもりだったのでしょう。

 そう言えば、クルマのナビ画面の表示の仕方も、"常に北を上" にした表示と、"自分のクルマの進行方向を上" にした自分本位の表示法があって、自分は勿論自分本位の表示を選択している。
 そういう方の方が多いのではなかろうか。

 残念ながら梯久美子氏の作品を拝読した事がなく、氏がどのような作風の方なのか、全く存じ上げませんが、もしやクルマ運転されないのでは?


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20171222:”一日三失 OK 制度” [自分の事]

 この歳になると何でも無い事に "ミス" する事が多くなった。
 直ぐ前の事を忘れっぽくなる事が多く、捜し物に時間をとられる、歩けばチョットした凸凹でも油断すれば躓き易く、また小石があれば蹴飛ばし易い、また処方されたお薬のカプセルとか錠剤を取り出す時にこぼす等々・・・数え上げたら切りが無い。
 今も "お薬手帳" を探している最中なのですっ!・・・どこにいった? 
 我ながら腹立たしいやら、情けないやら ・・・ (>_<)

 そこで開き直って "一日の失策数を三つ迄" は "容認" する事にした。
 これが 自分の言うところの "一日三失OK制度" だ。
 うん、これで朝食後/夕食後の薬の取り出しも気が楽になった。
 
 う~ん ・・・ しかしこれには大きな "欠陥" がある事に気がついた。
 "数えた結果" を忘れたらどうする?
 "数える事" すら忘れるようになったらどうする?

 これが解決したら来年から実行しようっと!

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20171221:水増し請求 [ただの私見]

 先端技術を搭載するスーパーコンピュータの開発分野で著名な人物が実質的に国からの委託/補助研究開発事業で "水増し請求" したとして逮捕されている(2017年12月5日)。

 著名人物だと言うので各紙大きな扱いだったが、自分はむしろ水増し請求を見抜けなかった担当者側の "手ぬるさ" の方に驚いた。

 と言うのも、某省所管財団法人へ出向、機能性新素材の開発・実証・広報・普及に関わる研究開発事業を担当し、複数の省からの委託、乃至は補助事業を推進してきた経験から申し上げれば、委託元/補助元部署担当官による会計検査はとても厳密で、
  -出勤簿&作業日誌(従事した時間帯の10分ないしは15分単位の詳細記録)
  -会議/委員会等記録(含・詳細な発言記録&出席乃至は出張報告書)

類の精査は勿論、出費案件については、一件ごとに
  -その必要性(現状+外部と内部環境+強みと弱み分析を含む)
  -契約書類
  -出費先明細(選定理由+沿革+組織構成+過去5年間分の総会記録+決算書等)
  -見積依頼書&見積書(以後の交渉経緯を含む)
  -注文書&その受領書
  -納品書
  -検収&承認書
  -支払書&受領書

の全てが整合している事が必要だ(特に必要性・選定根拠・発生額等の妥当性と作業日誌との整合性が密に精査される)。

 一事業の総件数は優に100を超え、大きなプロジェクトでは1000件すら越える場合もあり、その書類は積み重ねると数㍍の場合もある。

 正直に言って伝票管理だけでも大変な作業工数で、水増し請求なんぞ "入り込む余地がない" 仕組みだ(さすがにJRとか私鉄本体の総会記録は不要だが、乗車記録は運用時刻表・運賃等を含む詳細が必要。移動にタクシーの利用は認められず、その場合は自己負担が原則)。

 会計検査は、金額の多少に関わらずに出費先へ出向いた精査も有り、加えて会計検査院による再度の精査が行われる事もある。
 いずれも一日では終わらない検査側も受ける側も "重労働" だ。

 事実だけに基づいて必要書類を整理整備しておけば何の問題も発生しないし、こちらにやましいなんて事が無いから、どんな質問にも落ち着いて対処出来るというものだ。

 今回のスーパーコンピュータ関連研究開発事業では専門性が著しく高いとは言っても、出費に関わる必要書類は必ずしもその専門性を必要とはしない筈で、担当官の "甘い検査" を見越しての誤魔化しだったのだろうか。

 それに、報道に依れば、開発済みの製品が新たな試作品として費用請求されていたらしいが、これなんぞ、現地に出向いて実物や運転日誌を精査すれば見抜ける筈だ。
 現地に出向く検査を怠ったのだろうか。

 先端技術を開発してきた実績のある技術者だっただけに残念な気持ちです。

因みに:
 NHKのTV番組:"プロフェッショナル 仕事の流儀" は、たま~に観る時があるが、今回逮捕された人物編が近々放送される予定だったらしいが、お流れになったらしいです。


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20171220:ビデオ審判 [ただの私見]

 あぁ~やっぱり ・・・ "長嶋ボール"、"王ボール" があったと言う。

 自分ですら知っている名投手・権藤博氏が日経紙2017年12月7日付け朝刊スポーツ紙面の囲み記事( "悠々球論:機械にできぬ審判の案配" )を読んで改めて知った。

 主審は、2ストライク後、当時全盛を誇った長嶋選手と王選手の見逃し三振は避けたい・・・との "忖度" から、ぎりぎりコース(:いわゆる "くさい球" )の時にそう判定し、他の選手できわどいコースをストライクとして "帳尻" を合わせていたと言う。

 TV中継の解説者が "さすがですねぇ" ・・・ と長嶋選手/王選手の選球眼を褒めていたが、こういうケース、見抜いていたんだろうが、ほんとの事、言える筈もなかったんだろうなぁ、当時は。

逆にこんなケースもあります:
 不思議なご縁で、自分の飲み友に関東地区某大学をラグビー強豪校に育てあげた名監督がいる。
 諸般の事情で監督を退いた後に某TV局のラグビー解説を担当されていた時期があって、ある定期戦の際、主審の判定に 「今のジャッジはおかしい。ビデオでも確認出来ますよ」 ・・・ と一言、 "禁句" を放ってしまった。
 瞬間、"あっ、しまった" ・・・ と思われたとの事だったが、余りの稚拙な審判の度重なる判定につい "本音" が出てしまったらしい。

 以後、"解説依頼は来なくなった" そうです。
 TV局側の忖度か、ラグビー協会側のクレームがあったのかは不明のママですが。

また:
 つい先日の関東大学ラグビー最終戦:早稲田大学vs明治大学戦で、後半の後半、早大の認定トライが下された場面、原因とされた早大選手への明大選手のハイタックルらしい反則については、場内では何の説明も無いままだったし、後で録画で見ても意図的な反則とは思えないと素人でも解るケースで、解説者も 「審判の判断ですから」 と言葉を濁すに留まっていた。
 幸いな事にこの試合は明大勝利に終わったので "事なきを得た" 感じだったが、学生ラグビーなのでトップリーグの様なビデオ判定ルールが無く、後味の悪いゲームだった。
 あの審判は、なんかお咎めとか、お叱りを受けたんだろうか。
 自分の想うところ、そうじゃぁなく、もう次からの早明戦で笛を吹く事(=主審を務める事)は無いんだろうな・・・

 どんなスポーツであっても選手等当事者は勝利を目指して全身全霊を傾けて闘っている ・・・ 審判も人間だ、誤りは有り得る、だから審判の判定に従ったゲームを ・・・ 等との "きれい事" では済まない場合も多い筈だ。
 審判の力量も均一ではなかろうし、多くのスポーツではビデオ判定システムが必須ではなかろうか。

ついでに:
 近い将来、各競技に特化した "AI ロボット" が主審・線審の判定に異議を申し立てして・・・なんて場面あるかも?
 ボールの線内・線上・線外判定は今の技術で即座に可能な筈だから、プロテニスとか、プロバスケなんかではトライされているのだろうか?
 知りたいところです。

最後に:
 権藤氏は、記事を( "長嶋/王ボール" 判定の帳尻あわせに柴田勲選手や土井正三選手で "柴田ストライク/土井ストライク" とする様な) "さじ加減は機械には出来ない" として閉じておられましたが、そんなぁ事は無い ・・・ そういう "曖昧さ" さえも忖度出来る AI が今や開発され得る時代ですよ!(必要であればですが ・・・ ← AI 専門家の飲み友より)


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20171219:水処理技術が進み過ぎると・・・ [雑感]

 日本の水処理技術は最先端を行くと聴いている。
 実際に海水淡水化プラントはとっくの昔に実用化されていて、淡水に恵まれない国々に大規模に輸出され建設されている(膜品質設計+製膜+プラント建設技術の一体化に成功している)し、身近な例として東京都の場合、高度に浄化した上水を "東京水" としてボトル詰めして販売している程だ。

 一方の下水処理については、東京五輪(1964年)頃迄は東京の一部地域を除けば水洗トイレは普及しておらず、大会期間中は今では見かけなくなって久しい "バキューム・カー" を街中を走らせずに来日者の眼に入らない措置をとっていた程、遅れていた。
 経済が発展し、自治体への税収入が潤沢になって始めて家庭用下水道整備が取り組まれるのだが、トイレの水洗化が急速に進んだのだは実質70年代以降だったと覚えている。

 今や下水処理水を飲料水レベル迄浄化する事も技術的には難しく無い。
 下水処理後に放出される最終的な行き先は海だが、その水質が "きれい" になり過ぎ、"海苔" の養殖は水温上昇もあわせてますます難しくなってきているそうだ。
 日経紙夕刊2017年12月2日付け第一面トップに "水清ければノリ棲まず" と題して詳細が記されており、最近の海苔価格の高騰原因の一つになっている。

 一方、ノロウイルス感染者の排泄物を含む汚染水の浄化処理が不完全・不十分だと、海水に紛れ込み、養殖中の牡蠣の体内に蓄積されてしまう危険性もあり、自治体の下水処理担当部門の悩みらしい( ← これは随分と前に、朝日か日経紙で読んだ記憶がある)。
 世の中、政治等 "上々" の問題も複雑怪奇ですが、"下々" にも難問が横たわっている・・・と言えます。


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20171218:北海道ワイン [ワイン考]

 北海道ご出身の*大学名誉教授から "北海道ワイン" を戴いた(以前、日本酒を戴いた事も)。
 日本各地平均気温の上昇に伴い、"お米" の産地や "ワイン用葡萄" 栽培適地域がじわじわ北上している事は知っていたものの、濃厚な色を呈した赤迄もが北海道で!
 年の瀬の楽しみが一つ増えました(自分なりの感想をお伝えする約束ですので)。

 今や北海道では葡萄栽培期(4-10月)の平均気温が安定的に14-16℃を示す地域があって、2010年代に入ってからはピノ・ノワールの栽培が可能になってきたそうだ。
 驚いた事にはブルゴーニュ@フランスの老舗ワイナリーが日本法人を立ち上げ、函館市郊外に7haの土地を取得し、来年より作付けを始める(出所:日経紙2017年11月27日にも)。

 昔、"英国ワイン" は "まともでない" を意味する皮肉なジョークだったと記憶していますが、今では南部で醸造される各種のワインが賞賛される時代に変わってきている。

 勤勉な日本人の事だ。
 北海道ワインが上質を維持して継続的に生産が可能となれば、海外の方々にも "Hokkai(do)" と発音しやすく、世界に広まるポテンシャルは大いにある(但しフランスの方々は "H を発音しない" からどうなのか?)。
 ともあれ、期待しましょっ!(余りに高いと届かない存在になってしまうが・・・ (>_<) )

一方では:
 産地の高温化の影響がネガティブに出るケースも。
 既に "リンゴ" や "ミカン" では地域によっては栽培適温域から外れてしまう恐れも出始めている様で、品種改良・栽培技術の確立等の対策が必要とされている。

こんな事も:
 我が家の北側に広がる畑では数本だがミカンが立派な実をつけている。
 懇意にしている農家の方によると "様子" を見ているそうだ。
 日当たりが良い場所を選んで数を増やすかも ・・・ 既に "浜梨" ・ "浜葡萄" がブランド化しており、"浜ミカン" 誕生か?


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20171217:はしだのりひこ さん逝く [故人を悼む]

 既に何名かの方がブログされておられますが、改めて自分なりに。
 12月2日に病死されました。 享年72歳。

 かって自分は R&R とか R&B の方の好みで、E.プレスリー 一辺倒でしたが、同世代でもあり、日本のフォークの世界を切り拓いていく姿を見知ってはおりました。
 "帰ってきたヨッパライ" を始め、当時の "風" とか "花嫁" ・・・今では YouTube で鑑賞が出来、ここしばらくは我がワイフ殿と静かに偲んでおりました。

 "この世代の方々が逝くのは辛い" ・・・ と、あの歌手小林幸子さんがインタビューで言われていましたが、その実感、解りますとも。
 自分よりも若い方の場合には特に・・・
 黙礼。

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20171216:”歴史は勝者のたまもの” って言うけれど・・・ [雑感]

 当然の事なのだろうが、歴史には敗者の語り部は不在だ。
 歴史は勝者による都合の良い物語だ ・・・ そうだとは理解していたが、最近の日本史でもこれ迄の "常識"・"定説" が大きく否定され、揺らいでいるとの事だ。
 これ迄は無視されてきた文書類(*:末尾ご参照)の解読技術・精度が飛躍した結果だという。

 自分は人文系はからきし駄目なのだが、日経紙:2017年11月27日付けの署名記事:"読むヒント:歴史の 「常識」 覆す最新研究" には驚いた。

 私ら日本人お得意のカミカゼ思想を生み出した "蒙古来襲" とか、 "島原の乱"、"明治維新"、"太平洋戦争" 等の最新研究成果が優しく紹介されていたが、中でも明治維新に関わる "薩長史観" に依った定説の多くが悉く否定され、ファクト(事実)が浮かび上がってきている様はとても興味深い。
 "吉田松陰"、"坂本龍馬" とか、"西郷どん" の様に今もって人気がある歴史上の人物像も最新研究成果を知ると悲鳴が聞こえてきそうだ。
 太平洋戦争終結にまつわる維新官軍vs賊軍の系譜間軋轢も圧巻だ。

 記事には計8冊の書籍が紹介されていたので、早速取り寄せて年末年始の楽しみにしてみよう。
 チョット待てよ・・・これは日経お得意(?)の "あおり記事" ではあるまいなぁ・・・
 少し間を置き、ほとぼりを冷ましてから注文考えよっと!

(*):追記
 歴史の定説は公文書、もしくはそれ相当と特定された文書類の分析に基づいているとされる。
 が、残っているこれ等公文書類は勝者の認定を経た物が多く、市井に埋もれた手紙・日記等が網羅的に含まれている訳では無い ・・・ この事にヒントを得て、故・松本清張氏が以下の短編を発表している:
 ”相模国愛甲郡中津村(さがみのくに あいこうぐん なかつむら)”:
   初出:婦人公論増刊号(1963年1月)
   書籍:"相模国愛甲郡中津村"(文藝春秋社版;1964年1月)
   文庫:"浮遊昆虫"(文春文庫;5短編集の一つとして;1976年9月25日)

  明治維新後に発生した "偽札事件" について、著者独自の "真相" を探った短編で、"埋もれたとされる手紙類" の発見から事が始まるものです。
 最後に、いわゆる "どんでん返し" があり、自分にとっては面白かったです。
 TVドラマ化、或いは映画化されているかどうか、自分には解りません。


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20171215:”一般道路課金制度@鎌倉” ? [雑感]

 今は昔、鎌倉市内をクルマで訪れ、観光・散策・食事しながらほぼ全域を廻った事もよくあったが、ここ数年は全く行かなくなった。
 何処行く道路も大渋滞で、目的地に着く前に疲れ果ててしまうし、帰りの時間が全く読めない。
 クルマを諦め、横須賀線や江ノ電を利用するにしても、今は観光客が余りに多過ぎて年寄りが出向く所ではなくなってしまいました。
 同じ様な所は都内でも随分とあります。

 鎌倉市内、特に観光名所を結ぶ道路は狭いので片道一車線が圧倒的に多く、渋滞の無い日中は見た事が無い程で、地域の住民の方々は日常生活に大変な不便を強いられていると想わざるを得ない。

 そんな鎌倉市では、市内に乗り込む自動車に、その都度に課金する制度の検討を始めたそうだ(出所:日経紙2017年11月21日付け神奈川・首都圏経済紙面:"鎌倉市、渋滞解消へ道路課金検討")。

 いちいち課金スポットで停車させて徴収するのでは渋滞を加速させるだけだし、ETCを利用すれば徴収は簡単だが、その為には全てのクルマにETC装着を義務づける事が必須となる。
 地域住民の方々のクルマにも課金するのは問題が大き過ぎると想われるから、他所から来るクルマとの自動識別システムの整備も必要だろう。

 鎌倉市にそれだけの予算の余裕があるのだろうか。
 それとも国が補助金でも出すのだろうか。
 自分に協力出来るのは、もう鎌倉を訪ねない事くらいしか思い付かない。

 あぁ~、お金を払うのは特定の自動車専用道路の様な場合だけかと想っていたが、今に一般道路でも有料通行になるのかなぁ・・・


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20171214:格闘技に潜む ”暴力的要素” に関する一考察(一部経験論を含) [ただの私見]

 本日のブログはボツにするかと考えておりましたが、思い切って投稿する事としました。
 元横綱日馬富士関殴打事件に触発された "すこぶる付き少数派" の独りよがりなブログであり、真っ正直な方々や貴ファンの方々にはご不快をおかけしますのでお見過ごし下さい。

 "相撲" の発祥は "野見宿禰"(のみのすくね:怪力無双) と "当麻蹶速"(たいまのけはや:足蹴り名人)との天覧試合だったと言う("当麻蹶速" については "WikiPedia" で確認)。
 この試合は、野見宿禰が当麻蹶速を倒しても "更に激しい足蹴り" を続けて "死なせた" とも伝えられている。
 今では "神道" に結びついた "神事" とされ、礼節を重んじられるものの、その起源は穏やかな言葉では無いが "殺人を伴う対戦" だった訳で、暴力的要素を根に含む格闘技であった事は否定出来ない。

 格闘技にあっては、禁じ手を含む厳密なルールが定められ、それに従って正しく組まれればそれは "スポーツ" とされ、柔道・柔術・空手、ボクシングやレスリング等がすぐにでも思い浮かぶ。
 自分は "疑問" に想うところがあるが(⇒その理由は後で)、大相撲もその一つとされている。

 スポーツは本来勝たなければ栄誉は得られなし、格闘技にあっては観戦者は激しいコンタクト・プレーを望み、応援する選手/チームの勝利を願う・・・という宿命を持たされている。
 選手の立場からは、接触場面では禁じ手すれすれのラフなプレーもあり得るし,審判が見逃せば違反プレーもお咎めが無い。
 一方、選手を、或いはチームプレイであれば選手団を率いるコーチ・監督陣は勝利を目指して指導するのだが、思った通りに行かないと "力づく" で教えようとし、それが過ぎて暴力的指導となってしまう事も現実としてある。
 コーチ・監督はその道の優れた先達等で、"どうしてこんな事が出来ないのか" と理解出来ないケースが多いからだ(高校野球でよく見られる事件の背景の一つでしょう)。

 勝敗のつかない格闘技があるとは想えないし、仮にあったとしても勝ち負けの無い格闘技には自分は関心を寄せる事は無い。
 どんな場合でも暴力は否定されるべきものだが、今回の元横綱日馬富士関事件に関して TV でよく見かける様にカメラに向かって "暴力は駄目・日馬富士が悪い" と言うのは簡単だが、大相撲に限らず学生を含む全ての勝敗を争うスポーツには、当事者等に常に暴力的要素が顕在化する機会が潜んでおり、"闘争" に勝ち抜く事は生物にとっての種の保存から来る避けられない本能でもある事から、今後もこの種の事件が無くなる事はあり得ない・・・と自分は考えます。
 たとえそれが国技とされる競技であっても。

そこで:
 それにしても今では元横綱になってしまった日馬富士関事件のTVの報道ぶりは "興味本位" で騒ぎ立てるばかりで酷かった。
 以下は年寄りの、このブログテーマ通りの "どうでも良い" 、自分限りの感想です:

① "綱の権威・綱の責任の重さ" と言うが、横綱審議会は "横綱に推挙した責任" については "何処吹く風か" だし、大相撲取材歴何十年と誇る記者・解説者の方々は暴力的指導に気がついていた筈なのに "見て見ぬふり" していたに違いなく(そうでなければ取材力の無い傍観者に過ぎない)、したり顔であれこれ言うのは "無責任" としか言い様がない。

② 大相撲は日本古来の競技と言うが、実力のあるモンゴル勢が上位を今後とも占めそうな事は、皮肉なことに "国際化" が進んでいる証拠でもある。
 強過ぎると言っても、彼等は本当に強いのだし、強い関取を望むファンがいる限りこの勢いは止まる筈もない(自分は強い者が好きで、判官贔屓は嫌いだ)。
 彼等に礼節を重んずる事を教えるのは無理なのか・・・といったブログも見かけますが、礼節を重んじているとは想えない日本人力士もたくさん見かける事も直視しましょう。

③ モンゴル勢同士で "星勘定" を合わせていると言う噂があるそうだが、元関取・某相撲解説者は、かっての八百長事件の際、"大相撲はそういう事は言わない粋な世界なのです" と明言しており、正に名言だ(某公共放送で確かに聴いた覚えがある)。
 星勘定しているのは彼等だけに限らない、そんな事言いなさんな・・・と言う事でしょう。
 大相撲とは純粋なスポーツとは違う存在で、"タニマチ" と呼ばれる特別な存在が酒席に贔屓する関取を呼びつける風習は今に活きているし、相撲取り同士で忖度しあう事も有り得る特殊な神事なのです。

④ 横綱白鵬の取り口が "品格" を欠くと貴乃花親方は指摘されているとの報道だが(←最近はこれに同調して殴打事件の本質を見ようとしない報道が多い)、自分はそうは思わないし、組織に身を置きながら自分の信念 "だけ" を正しいとして優先し、厳しい条件の下でのみ存在が許される公益財団法人としての規約を守らない在り方の方を自分は嫌う。

 彼について付け加えれば、公益財団法人理事としての責務を果たしているとは想えないし、既に資格を失っている。
 更に言えば、自らの部屋に所属する力士の言論を封じ込め、外部への自由な発言を許さないのは独善者と指摘されても否定出来ない(貴ファンの方々、ごめんなさい。少し言い過ぎました)。

 ここまでお読み下さった皆様に感謝致します(どうかお忘れ下さい)。


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20171213:”麺” とは・・・ [食]

 皆様は "文化麺類学" と言う学問をご存じでしょうか?
 自分は、"石毛直道" 氏の "解説" で始めてこの言葉を眼にしました。

 日経紙朝刊の終わりの紙面・左上には "私の履歴書" と称する凡そ1300~1350文字相当(≒120文字相当の写真を含む)の連載ものがあり、"功" ある方々の生誕から今に至る履歴を一月単位で綴るもので、何はともあれ "これだけは読み込む" ・・・ と言う方を大勢知っております(今月は "江夏豊氏の履歴書" が掲載されています)。

 この11月は、"文化人類学" 者である石毛氏の履歴書でしたが、これが大変面白かった。
 過去にはいささか?と想わざるを得ない方も執筆された事がありましたし、著名な方でも履歴書となると、前半は謙虚な書きぶりがだんだんと自慢話になったりする例が結構目立ったりするのですが、今回はそんなそぶりは一切無かった事も、読んでいて気持ち良かった。

 自分は "文化人類学" とは何か、何を研究対象とするのか、全く知りませんでしたが、人の生活場面全てが研究対象となる様で、"文化麺類学" とは、麺の発生から今に至る迄の普及の経緯を辿ってそれを考察する事らしいです(おそらく半分は冗談交じりの用語だとは想いますが・・・)。

 麺は我が国は勿論の事、中国・韓国・東南アジア各国で常食とするものですが、一方の西欧における麺とは、石毛氏によれば中国を起源として中央&西アジアから東西交流の歴史の中で地中海⇒イベリア半島に伝搬していった可能性が高いそうです。
 手食文化の中では麺を汁と一緒に食べる事は難しく、"箸の文化" との関連性が高いそうで、更に "麺系譜図" なるものが即席麺を発明した日清食品が運営している "カップヌードルミュージアム" @横浜 にパネル展示されていた事もあったらしい。

 即席麺は今や世界中で毎年1千億食が消費されているとの事で、それが世界の食文化へ与えた影響等、まだまだ多くの研究課題があるそうだ。

 麺ひとつとっても人間が辿った経緯が俯瞰される・・・という、自分では考えて見もしなかった世界観に触れた気がしました。
 これからは、こんな想いを抱きながらいろんな麺を戴こう・・・なぁんてっ!


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20171212:”東大” と ”京大” [ただの私見]

 我が国至高の国立大学法人である東京大学京都大学、海外の文献調査会社によるランキング評価では目立った存在にはなっていませんでしたが、なに、これは文献の中身の話では無く、単なる引用頻度の話で、この結果がそのままストレートに大学の実力評価とは違う・・・と言うのが自分の見解です(*):
  (*):20170715:論文引用数から科学技術力が解るのか

 が、本日はこの話では無く、いかにも両校の性格の違いと言うか、"チャレンジする姿勢の違い" が見事だなぁ・・・と感じた事をブログしてみます。

 梶田教授@東大(2015年ノーベル物理学賞受賞)がトップに就く "東京大学次世代ニュートリノ科学連携研究機構" が発足し、超大型観測装置 "ハイパーカミオカンデ" の実現に向けた活動が本格化する(日経紙:2017年11月24日)。

 "カミオカンデ" とは、神岡鉱山跡@飛驒市(岐阜県)に建設されたニュートリノ検出装置の事で、本来は初代名(建設費≒¥5億;超新星爆発由来ニュートリノを世界で最初に観測⇒小柴名誉教授が2002年ノーベル物理学賞受賞)、2代目は "スーパーカミオカンデ"(建設費≒¥100億;ニュートリノに質量がある事を実証⇒梶田教授が受賞)、今回のハイパー・・・は3代目(建設費予算≒¥700億)になる。
 ニュートリノ観測では、我が国は世界最先端を行く得意分野とされているそうだ。

 一方、榎戸特定准教授@京大等は、"" で生じるガンマ線から "反物質"(電気的性質のみ異なる素粒子、もしくはそれからなる物質)が "物質" と衝突する現象を発見したと伝えられている(日経紙:2017年11月27日)。

 通常、反物質は(超)大型加速器の衝突実験から生成されるので、地上で観測された希有な事例だそうだ。
 それにしても身近な雷から見つけるなんて、カミオカンデの建設装置と比較したら比較にならない程の経費で済んでいるのでしょうなぁ。
 お金をかけないで "新しい知を切り拓く" ・・・ いかにも "京大らしい" じゃありませんか。

 "両校" 頑張れっ!!
 そして、"宇宙の謎"、解いてね!

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