SSブログ

20180220:覚えていますとも! ”電卓戦争” [自分の事]

 ガラケーでもスマホでも電卓機能があるし、表計算ソフトを使えば相当複雑な計算もいとも簡単にこなせる時代だ。
 そんな今時に専用の "電卓"を使うのは極めて限られた職層の方々に過ぎないだろう。
 ところで、電卓とは、"電子卓上計算機" の事だ・・・と言っても大方のお若い方々にはピンとこないだろうな(それにしてもケータイに標準装備されているけど使う人いるんだろうか)。

 それでも四則演算ばかりか関数機能迄ついた電卓、更にはBASIC言語で簡単なプログラミング迄出来る電卓が花盛りだった時代がある。
 1960年代後半以降、それ迄の機械式計算機("タイガー" って奴が超有名だった)に変わって液晶電卓がシャープ社とカシオ社で相次いで開発され、しのぎを削っていた、いわゆる "電卓戦争" っていう奴があった。

 今や景品とかや百均等ですらで見向きもされない電卓だが、随分と重宝したなぁ。
 今も自分のデスクの引き出しの奥には20種以上の理工系でよく使う関数機能満載の "POKECT COMPUTER PC-E500" が静かに眠っている(シャープ社製。最高傑作器だと想っている)
 "Calculator" ではなく "COMPUTER" と名乗っているだけあって、標準BASICで自由にプログラミング可能だが、表計算ソフトウェア登場でお役御免となってしまった。

 こんな事想い出したのは、シャープ社で電卓開発の指揮をとった伝説的な方(佐々木正氏)がこの1月31日に逝去されたとの訃報に接したからだ(享年102歳:2月3日付け各紙訃報欄)。

 うかつにも始めて知ったのは、電卓用 LSI が例のアポロに搭載されて大活躍し、NASAから "アポロ功労賞’1971" を授与されていた事だった。
 アポロ計画の母船&月面着陸船に搭載されていた当時最高性能のコンピュータが、実は今のPCはおろかスマホにも満たない程度だった事は知らされていたが、電卓戦争の成果物とも関係していたとは・・・

そう言えば:
 この頃の日本の工業技術は世界を席巻していて元気でしたなぁ・・・(年寄りは昔の事を美化して想い出すものです)
 米国で排ガス規制が始まり、自社開発したCVCCエンジンを搭載したホンダCIVICが米国で売れまくっていた時代でもありました。
 確かに当時の米国ビッグ3やトヨタ&日産に先んじての低公害車であり、スタイルもシンプルそのもの、名車でした。
 長い間低迷していたシャープとかソニーも復活しつつある様で、本物であって欲しいな・・・と想うのは自分だけでは無いでしょう。

 最後になりましたが、偉大な技術者であった佐々木正氏ご逝去に黙礼です。

共通テーマ:日記・雑感