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20180604:日大が ”死守” した(い)もの(アメフト部事件) [ただの私見]

 例のアメフト部事件については多数の方のブログがありましたし、自分も投稿致しました(*1) が、この中で、偶然でしたが某大学副学長を務めた経験のある旧友等と飲んだ時、彼の言い分を引用致しました:

 『大学経営&指導陣の立場から言えば、学芸教育の場で十二分に人材を輩出し続ける実績・自信が持てる様になると、
  - 学生スポーツは二の次
  - 他学の不祥事は "蜜の味"
  - 後手後手に回って長引けば長引くほどに評価・評判は下がり続けるので、
   本音は解決が遠い先の方が良い』

と言い放ったのです。

 が、実はこの他に "重大過ぎる事" をぬかしおっていたのです。 それは、

 『もし内田元監督が刑事事件主犯として告訴され、しかも有罪となった場合、彼は日大の経営に直接関与する理事である事から、国からの私学への "助成金" が大幅カットされる可能性が生まれる。 そうなったら実質的に国から "大学法人として認められなかった" と言う事になり、そこからの学生を受け入れる企業は激減するだろう。 これは何としても避けたい筈だ』

・・・と言う事でした。

 余りの大きな指摘なので(*1) では触れる事が出来ませんでしたが、最近のTVニュース番組ではこの件を指摘する方が出始めているようです。

 『国立・私立を問わずに大学経営陣にとって国からの助成金はカリキュラム&人材整備や施設拡充等の為には必須で、これを抑えられてしまうと "アウト=経営が成り立たなくなる" ・・・と言う事で、日大にとっては内田元監督の刑事訴訟は万が一にも起こってはならない、仮に起こってしまったら何と言われようとあらゆる手段を使って事件への関与を否定しまくる。その他に生き残りの路は無い』

・・・ というのが大学の運営に関わった経験者の言い分でした。
 因みに日大ほどの学生数を誇る大学であれば "100億円" 近くの助成金の筈だとも。 例の株式会社日大事業部の年間売り上げがたかだか10億円規模らしいですから、国からの助成金が如何に巨額かが解ろうという訳です。

 ぎょっ! これって、つまりは私らの税金だ。 何てこった。 国は過去に遡って回収して欲しい・・・とさえ想ってしまっていました。
 でも真面目な教職員や学生さん等もおられる筈だからなぁ・・・変なところで悩みます。 たはっ!

教訓:
 何事にも私らが報道等で知らされるのは表側だけ、"真実は裏側にあり" ・・・ のケースが多々あると言う事でしょうか。

因みに:
 第三者委員会が立ち上がったものの、その結論は7月末・・・他国で例を見ない程の健忘症国民の事だ、その時点でどれ程の人達・報道機関が問題意識を持ち続けているのか、自分は極めて疑問に想う。
 日大側の狙いもそこだ・・・なぁんて。
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(*1)20180525:内田前監督&井上コーチ会見を見て(日大アメフト部)


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