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20180721:外来種 ”侵略” って言ったって・・・ [ただの私見]

 日経紙がこの5月27日から週一ペースで連載している “脅威増す外来種” シリーズを “ぼんやり” と読んでいる。
 在来種の生態系を破壊していると “警告” しているのは解るが、その大元を造ったのは私等人間の活動結果だ。 環境省は2014年には “侵略的外来種” として400種を選定しているが(出自:日経紙DB & WikiPedia)、人間が営みを続ける限りに於いて ”彼等の侵略” を止めるのは至難の業と想わざるを得ない。 

直ぐに思い付く理由としては:
 ペットとして内緒で輸入してしまう不心得者は後を絶たないだろう。 海外からの帰国組とか観光客の持ち物の中に気がつかないうちに紛れ込んだ小動物は検疫を受ける事は無く国内で放出される事だって多いだろうし(⇔逆に我が国の海外への渡航組だって “加害側” となっているケースだって有る筈だ)、経済活動に伴って輸入品若しくはその梱包材に付着とか紛れ込んだりして不可避的に侵入して来る例としては昨年の “ヒアリ”(*1) が記憶に新しい。 ここ横浜港でも見つかっている。

こんな “恣意的” な例も:
 また奄美大島ではハブ退治の目的で導入したマングースが目論見を大きく外れてハブを捕らえる事は殆ど無く、固有生態系である小動物類を捕食している内に大きく繁殖してしまい、今や捕獲対象となっているそうだ(日経紙:2018年7月8日)。

話は横に逸れますが:
 今は昔、“生物多様性条約” 文案作成に民間側として参加していた方から聴いた話だが、被征服の歴史を持つ国々は、受け入れ条件の一つとして、所謂 “大航海時代” に迄遡って “植物を含む生態系” と “固有資源” の “返還” 或いは “補償” を求めていると言う(”資源ナショナリズム” はその現れの一つとされる)。
 この論理を推し進めて行き着くところの例して、今の北/南アメリカ大陸にあっては先住民がいた所へ断りも無しに植民してきて今がある事を誰が裁くのか・・・と言う問題に迄広がって行くのだと言う。 何やら “白村江の戦い” に迄遡って(?)反日論調を繰り返す半島の国を想い起こす成り行きで、留まるところが無い。

元に戻って:
 外来種侵入/在来種生態系破壊・・・と言ってもその背景には人間そのものの営みがあるので、今となって単純に是非は言えない。 更には既に気象が不可逆的に変化してしまった現在、元の生態系に戻す事はむしろ “自然” に逆らう事にならないか。
 自分は悲観的だ。 生態系は人間と共に時々刻々と変態していくのが、好むと好まざるとは関係なく “自然界の習わし” なのではと・・・
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(*1):昔投稿したブログです:
   ”20170620-2:ヒアリ

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