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20180801:AI に ”構想力” は?(江波戸哲夫氏提言課題) [素人 AI 考]

 失礼ながら全く存じ上げなかった江波戸哲夫氏(えばと てつお;経済作家 ← WikiPedia から)が日経紙夕刊第一面コラム ”あすへの話題” で主題とするエッセイを掲載されていた(2018 年7月12日)。
 ご趣味とされる囲碁の世界で AI が既にプロ技士を越える力を持った事、特に “構想力”・”大局観” といった “人間固有とされる感覚” が支配する序盤に於いても AI が優れている事に素直に驚いておられる。

 この間、これを読んでいた AI 開発に関わっているらしい飲み友から 「どう想います?」 って問いかけられた。

 「囲碁も AI も素人のオレが解る訳ないじゃんっ」 て言いながらも、「 “課題の与え方” 次第で解き方を見つける能力あるんじゃぁ?」

 「そうなんですよ。 一番のポイントは “問題の捉え方” なんです。 これについてはインドやイスラエルの技術屋さんが断トツ」 って。

 彼等は、問題を正面からだけで無く、上から下から、右から左から、言ってみれば3D全てから眺めて “等価問題” へ置き換えたり、命題を “対偶” に置き換えて見たり、或いは “数学的帰納法” を持ち出したり、捉え方・考え方が “自由自在” らしいです。

 つまり、解法を考える前に問題そのものの捉え方にポイントがあって、真っ正直に真っ正面からしか問題に取り組ない姿勢では柔軟な AI の開発は難しいらしく、我が国がフロント・グループには入れるが、フロント・ランナーになれない訳とも自嘲していました。
 残念。

因みに:
① ”対偶” (命題が成立する時、対偶も成立):
 命題:AならばB ⇔ 対偶:BでなければAではない

② “数学的帰納法”:
 自然数 n に対して 命題 “F(n)” が成立する事の証明法の一つ。 F(n=1)が自明に成り立ち、 F(n=m) で成り立つと仮定して、F(n=m+1) で成り立つ事を証明する方法。 順列問題等で威力抜群。

想い出しました:
 今は大昔の学生時代、クラスの誰も解けなかった試験問題のひとつが、対偶に置き換えれば簡単に解けた事があり(:”たまたま” その時、思い付いただけ (>_<) )、出題教授から褒められた事がありました。 この二つの方法を知っていると便利な “時” がたまぁ~にですがあります。
 

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