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20180828:C.コーラ自販機が ”未来技術遺産” に [雑感]

 その独特のガラス瓶形状と共にC.コーラが一躍日本の若者を虜にしたのは加山雄三さんが “若大将” シリーズで “ラッパ飲み” したシーンに憧れての事だったと記憶しているから1960年代以降と想う。 シリーズ化されていた四季折々のTV-CMもあった。

 かれこれ60年近くも前の事だ。 自分もあの “薬臭っぽい” 味わいの虜になったくちの一人で、今でも時々楽しむのだが、当時程の “熱狂感” は無くなっています(歳を考えれば当たり前だ。 それに加えて今や飲み物の種類が多過ぎるので、存在感が薄れたのはやむを得ない)。

 新三菱重工業(当時;現・三菱重工)がその自販機を1962年に製造を開始し、以後これが契機となって今日の多種多様な自販機に繋がっている・・・この事が認められ、”未来技術遺産”( ”未来に引き継ぐ重要科学技術史資料” )として国立科学博物館が登録した(2018年8月21日)。

 開発担当の技術屋さんは、あの独特形状瓶を割らずに上手く取り出す事に苦労したんだろうと想います(そう言えば、60年代後半から70年代始めにかけて、ガラス瓶の破裂事故が多発した事があったが、いつの間にか解決されていた)。

 今の自販機って、その前に立って選ぶのを迷っていると、挨拶はおろか、親切にアシスト迄して呉れる奴もあるそうだ(自分はまだお目にかかっていないが)。
 こう言う “小細工” って、日本のお家芸なんだよね。

 でも楽しい “遊び” だ (^^;)。
 その内、”顔認識 AI” なんぞも搭載されて、
   ”まいどっ! 今日は**は如何? それともいつもの?”
何て会話もしてくれるのかなぁ?( “AI スピーカー” も実用化されているし、既に実現しているのかも・・・)

ところで:
 昨日(2018年8月27日)付け日経紙夕刊・社会面によれば、警視庁西新井署@足立区(東京都)が飲料会社と連携して防犯カメラを内蔵した自販機を4台設置したそうだ(この7月より)。 今後増設の方向だと言う。
 プライバシーを侵害する事無く、データーの扱いには充分に留意する事が前提だろうから、既往の防犯カメラ(≒300万台)に加えた貴重な戦力として活躍して欲しいものだ。

ついでに:
 米国では “クルマの自販機” が登場しているとか(日経紙:2018年8月23日)。
 この6月、オークランド@フロリダ州に8階建て総ガラス張りビルには30台の車両が展示され、購入希望者は運営会社のウェブサイトで車両を指定、特製コインを自販機に投入すると搬送されてきて購入者に手渡される仕組みらしい。 支払いはオンラインで事前に一括かローンが組まれる様だ。
 クルマの自販機とは・・・正直、驚きました。 クルマは単なる移動手段であって、完全な消耗品扱いなんですねぇ・・・さすがは自動車の国。 日本じゃ絶対あり得ない。