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20181002:学会&委員会 ”完敗” ②(地震予知) [ただの私見]

 関東大震災(1923年9月1日)を経験した日本の地震学は、以後世界でも先端を行くと聴いている。

こんな事があったそうな:
 関東大地震に関して “相反する予知” をしあった地震学者の師弟がいた:
  -A:今村明*氏(1871年6月14日-1948年1月1日):発生を予知
  -B:大森房*氏(1868年10月30日-1923年11月8日):Aの師
      Aの発生予知を “完全否定” し、Aを “誹謗中傷” したとされている

 今は大昔、この地震予知エピソードとして両者の確執を映像化し、実際に発生してAが “不謹慎” ながらも感涙した場面を報じた再現番組がありました。
 よく覚えていますとも。

それでも地震予知は難しい:
 我が国には確認されているだけでも2K以上もの活断層があって、特に要注意クラスを “主要活断層帯” として巨大地震発生に留意しているものの、自然は予測の “裏” をかく様に、
  -北海道内地震(この9月6日)
  -大阪北部地震(この6月18日)

 更に過去に遡れば
  -東日本大地震(2011年3月11日)
  -岩手・宮城内陸地震(2008年6月14日)
  -能登半島沖(2007年3月25日&1993年2月7日)
加えて
  -新潟県中越地震(2004年10月23日)

と “予想外活断層起因大地震” が発生しており、監視対象の活断層帯で生じた地震は一昨年(2016年)4月14&16日の “熊本地震” に留まるに過ぎない(以上出自:日経紙2018年9月20日付け朝刊総合1紙面)。
 が、これとても結果としては予知出来なかったうえ、14日地震を本震と捉え、同じ強度の地震が16日に発生する事も予知出来なかった事は記憶に新しい。

 活断層のズレは10**2(=100)~10**3(=1000)年単位で発生するとされ、主要活断層帯の観測・監視が始まって20年程の今の時点で高い精度の予測・予知を求めるのは無理・・・が正直なところだとも言う。

 また、活断層と言ったって、地下大深度にある奴は観測されないだろうし、首都圏の多くは地表は舗装されてしまっていてこれも観測されないので、未発見活断層由来の地震は予知のしようがなかろう。

 出自記事に依れば、政府の地震調査委員会が国内地震研究を束ねるとされているが、実態は大学・独法・気象庁等の取り組みはバラバラで、各成果を国の防災対策には活かされていないらしく、また当然な事に地震学者だけで防災施策を整備出来る筈も無い。

 総括する超強力な司令塔が必要なのに、私ら国民はどんな防災を心がければ良いのだろうか。
 出来ているのは災害列島に住んでいる “覚悟” だけとは・・・
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(*1):20170910:学会 ”敗北” 宣言?(地震予知)


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