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20181031:大工さんの ”ぼやき” [雑感]

 ウォーキングの途中、新築現場で出会った交通整理しているお方のお話。

 そこは老いたご夫婦がお亡くなりになり、ご子息等は既に独立されている事から築後40年程の家屋を解体、更地にして売り出されていた所で、買い手が見つかり、プレハブ材新家屋を建てている現場。
 幅4m程の狭い住宅街路沿いなので、上棟の際には部材であるパネルを吊り上げるデカいクレーン車が居座るので交通整理されているとの事だった。

 その交通整理されていた方が60代の年配の方で、なんと(!)実は “大工さん”。
 今のプレハブ方式は徹底していて、基礎さえしっかり施工されていれば、少しの経験で誰でもと言ったら大袈裟だが、屋根を含めた2階建ての外廻り壁とか窓類・内側の仕切り壁等、電動ドリルと大型鋲打ち機(”タッカー”;建築用の “ホッチキス”、或いは “スタプラー”)でそれこそ “あっと言う間に” 組み立ててしまう。 

 “今では昔ながらの家造りの注文は実質無い”。 といって遊んで暮らす訳にはいかず、アルバイトの様な感じで、いわば日雇い作業しているのだと仰る。
 修理する様な事があったら "電話下さい" って言われた。 

 今時に、”網代造りの天井” ・・・ なんて知っているヒトいないでしょう。
 時代と共に家造りも変わっていくのは当然とは言え、我が家の様な昔ながらの和風家屋を建てる大工さんは数が少なくなる一方・・・とは些か寂しいお話でした。

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