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20190102:”イメージ・キャラ” の捉えられ方(”オット”@プラダ) [ただの私見]

 年末に向かった第3週、世界的ファッション・リーダーの一角を担うアパレル・メーカー “プラダ”(@イタリア) が新しく世に出したイメージ・キャラ:”オット” が “黒人蔑視” と捉えられ、早々に取り下げたニュースが駆け巡った。

 肌を黒色、分厚い真っ赤な唇・・・相当デフォルメされた “ちびくろサンボ” の様な人形をイメージさせている。
 12月央、NY市内の店舗ショーウィンドウで展示されていたのを反差別・人権活動家として知られる弁護士が見つけ、ネットで糾弾、ボイコットを呼びかけた所、反応は素早く、すぐさま所謂 “大炎上” となった。 プラダはすぐさま “言い訳コメント” を出し、キャラの売り出しも中止したと言う。

 興味深いのは、同じキャラが11月から日本でも公開・売り出されていたものの、”誰も問題としなかった” 事だ(恐らくはヨーロッパ各支店でも公開されていたに違いない)。

 TVニュースで問題のキャラを見た。 ”可愛げ” に受け取った人もいれば、一方ですぐさま “黒人をさげすんでいる” と捉える方がいて、そう敏感に受け取る人達が沢山いるという現実・・・それが即ち “差別” と見なされる根拠となっていて、大きな “うねり” となっている。

 皮膚の色による差別は禁止となっている時代ではあるが、人間の意識下の感情迄を法とか道理では支配し難いのが現実だ。 根拠の無い感情の筈なんだが・・・

 TVの報道番組では “したり顔の解説者” ばかりだったが、1960年には “だっこちゃん” が大流行した日本・・・今ではあの当時の人形そのままでは大問題視される事必定だが、それだけ我が国でも人種差別が無くなったと言える事になるのか(だっこちゃん・・・実を申せば我が家では今でも “健在” だ)。

 それにしては外電が伝わる迄は誰も何処の新聞社・放送局も問題としていなかった事がなぁ・・・おまけに自分は見事に逆襲された経験があるし(*1)

そう言えば・・・:
 何時だったか、パリで料理人としての修行を続けている日本人の方の活躍話を紹介したTV番組があって、その中で
 「職場では特段の差別は無い。
  が、自分が地下鉄を利用する時、シートに座ったりすると隣の席が空いたままの
  時が多い・・・ここでは自分は “異分子” なんだな・・・と感じる」

って言うような事が紹介されていた。
 これをすぐさま差別と捕らえるかどうかは別として、逆の現象、つまりは、我が国でも同じ様な経験をされている海外からの留学生・赴任者&そのご家族の方々や観光客がおられるのかも・・・
 人の心の有様は複雑で、なかなか理屈通りにいかない。 難しいです。
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(*1):こんなブログ投稿した事ありました:
 “20180504:”偏見”・”差別” は無くなるのか

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