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20190129:日本は ”安全” な国? [雑感]

 元日早朝に起きた “クルマ暴走事件”@原宿(東京都)では何の関係も無い善良な歩行者が多数はねられてしまっている。

 正月早々になんて事っ!・・・と想ううちに何となく
  “日本ってテロとかテロっぽい事件が多発する国なんじゃないか?

って考え出していたら、要領よく整理された “どんぴしゃ記事” に出会った:
   日経紙:2019年1月14日朝刊社会面-囲み記事”風紋”
    「テロの国」 としての日本 - 脅威は静かに育つ(署名:坂口祐一記者)

以下、自分なりの要約:
1.戦後、我が国でテロが途絶えた時期は無かった:
 事例:
  ①社会党委員長刺殺(1960年10月12日)
   浅沼稲次郎委員長を “右翼少年“ (山口二矢(おとや);17才(当時))が
   演説会場で刺殺した事件・・・よく覚えている。
   思想絡み。

  ②連続企業爆破(1974年8月~翌年5月)
   左翼組織 “東アジア反日武装戦線” が旧財閥系企業(三菱重工・三井物産)、
   大企業(帝人)、建設会社(大成・鹿島・間)等を爆破した連続事件。
   菱重ビル爆破時、そのビルに本社を構える企業の方と後日一緒に
   お仕事した事があって、その凄まじさを伺ったことがありました。
   思想絡み。

  ③朝日新聞社襲撃(1987年5月3日)
   “赤報隊” による阪神支局襲撃事件。未解決。
   思想絡み。

  ④長崎市長銃撃(1990年1月18日&2007年4月17日)
   “暴力団員” による銃撃事件(未遂&殺人)。
   私怨とされる。

2.”ソフト・ターゲット” への無差別テロは日本赤軍が始めた:
① “日本赤軍” は1970~80年代に一般市民を銃撃したテロ組織とされているが、イスラエルの国際空港での銃乱射事件はソフト・ターゲット、即ち軍や政府とは無関係な一般市民を狙う先例となった。 これもよく覚えています。

②上記で銃を “自動車” に置き換えた無差別殺傷事件は2008年に秋葉原歩行者天国で起きたが、これを模倣した事件は世界へ拡散して
 - 2014年以降 IS(イスラミック・ステイツ)が起こしている
   とも指摘されているそうだ。
 - 2016年にはニースで花火会場を大型トラックで暴走の上に
   銃を乱射し、86人の死者が出ている。
 - 元旦の原宿事件はこの系譜にある。

③ “オウム真理教” による地下鉄サリン事件(1995年3月20日)は、”化学兵器” による無差別攻撃の先例とされ、”複数の交通機関を同時襲撃” する方法が以後の欧米でのテロ事件に影響しているとされている。
 自分は危うく被害を受けるところだった(*1)

 こう観てくると、テロは決して中東や欧米でのみ起こっている訳では無く、言いようでは “我が国がその発祥国” でさえある。
 “日本は安全” と言われてきたのが嘘みたいだ。

 引用記事にある “脅威”については、”孤立”(或いは “孤独” と言っても良いケースも・・・)・”増悪”・”差別”・”不寛容”・”独善” 等々を苗床として私らの日常生活圏の中で生まれ育っていく・・・としている。
 とすれば、これ等に起因するテロは根絶のしようが無いのだろうか。

 今年からは大きなイベント:
  - 皇室代替わり
  - G20@大阪
  - 2019ラグビーW杯
  - 2020五輪パラリン東京大会 

が継続するが、万全な警戒だけが必要な訳ではない。
 私ら自身が周囲を良く見つめ、些細な異変・異常に気がつかなければ・・・つくづくそう想い至った次第です(しかし、何処かの国の様な “監視社会” は嫌だなぁ)。
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(*1):大分前の投稿ブログです:
 ”20170323:際どかった! 地下鉄サリン事件


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