SSブログ

20190301:ドナルド・キーン氏逝く(”日本学” 学者/”日本文学” 者) [故人を悼む]

 こうも訃報が続くのは・・・
 2月24日逝去。享年96歳。

 夜更かしていて朝寝を貪っていた9時、前夜から付けっぱなしのNHKラジオ放送が ”日曜討論会” 開始直前に伝えた “速報” で目が覚め、知った。
 お歳から言えば天寿を全うされた大往生と言えるかも知れないが、我が国は計り知れない “智” を失ったとも言えるのではなかろうか。

 もとより自分は日本文学への素養は皆無だが、この方が古今の日本文学の系譜と変遷を俯瞰した深い研究をされた事は知っている。
 恐らくはこの方を超えて “日本” 学・”日本文化” 学・”日本文学” を語り得る人材は輩出しないかも・・・とさえ想ってしまいます。

 自ら英訳して海外へ精力的に日本文学を紹介され、故・川端康成氏のノーベル文学賞受賞にはこの方の推挙が大きく預かったとも言われている。
 新潟地震/東日本大震災を受けた被災者に心を寄せ、ついには国籍まで日本に移された方だ(確か、アメリカの智・良心が一つ失われた・・・って言われたんじゃなかったか?)。
 恥ずかしい日本人が沢山いるというのに・・・

 それにしても “同じ名前” の持ち主でも、何事もディールの対象としてしまう “大統領” とはえらい違いで、今更ながらアメリカと言う国の “知に関わる人材” の広さ・深さに気がつかされる。

 心よりのご冥福を祈ります。
 しばし黙祷。

共通テーマ:日記・雑感