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20190424:どこも同じ?(先送りする政治) [ただの私見]

 既に二週間程前の事だが、英国のEU離脱が “延期〃〃” の繰り返しで10月末迄となったとの事だ(4月11日各紙夕刊トップ記事)。

 我が国の平成30年間は、何事も決められない “先送り30年間” と言われているらしいが、議会政治の本家本元の英国ですら国民投票の結果を先送りするばかりか、あまつさえ再投票を提案する議員もいるという。
 少なくとも自分が理解している英国とは違ってしまっている・・・と言う事なんだろうか。

 バブル時代の我が国の企業経営者は海外視察に出向いて “もう欧米に教わる事は無い” と豪語して “自惚れ”・”世間知らず”・”馬鹿丸出し” と批判されて30数年経つ。
 が、さすがに30年も経つと様子が違う
 今や英国の有様を観ると、日本がお手本としてきた欧米の価値観・仕組みを丸呑み、つまりは “キャッチ・アップ” し、そしてお得意の自己流化してOKと言う時代では無くなり、日本が新たなそれを産み出す時期になったと言う事では無いかしらん(*1)。 

例えば:
 ESG(環境・社会・ガバナンス)投融資の考え方にしても、ヨーロッパ主導の考え方に縛られ過ぎるのは今や危険になってきている感じがしてきた。
 例えば彼等から見れば関心度が高いと想われない東南アジア地域の企業への対応だ。
 列強植民地時代にさんざんに利用してきた事は知らんぷりして今や彼の地のゴム・プランテーション企業等への投融資を外してしまう事さえ平気でする。
 ESG投融資であっても利益最優先の姿勢を隠さない。

そこで日本の出番だ:
 彼等への擁護・育成等へ手をさしのべる等、”戦略的互恵” パートナーとして捉える様な戦略・戦術を考えて欲しいな。
 日本は東南アジアを大切にしなきゃぁ・・・ 

後世の歴史家から:
 “令和時代の日本” は、”欧米の後追いからの脱却”・”世界が認める新たな価値観の創生” の時代と評価されたら・・・とは期待し過ぎなのか?
 安倍総理大臣の “日本を取り戻す” の “真意” がこう言う事を含むものなら良いんだがなぁ・・・

      ・・・”若きウェルテル” とはほど遠いが悩んでいる高齢者より (>_<)
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(*1):日覚昭広氏(東レ社長)が鋭く指摘している:
 ”舶来主義を捨て、現場を見よ”(日経紙:2018年12月26日)

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