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20190517:不思議(?)な事(邪馬台国論争) [雑感]

 日本の最大(?)古代史ミステリーとしてその所在が多くの学者・作家・素人を巻き込んだ論争が派手に報道された時期があった。
 主に “(北)九州説” 派と “畿内説” 派がいて、それぞれが自派に “都合良く”、 あの 「魏志倭人伝」 を解釈するのがとても “滑稽” で、凡そ “学問とは遠い世界” の話だと想っていました。

と言うのも:
 中国の古典書を(素人の)日本人が勝手に解釈して・・・と考えていたのです。
 中国の古代史専門家に書籍の位置づけ・それを踏まえた正しい読み方・その結果の判断を依頼したらどうなんだ・・・なんて想っていました(彼等にとっては邪馬台国が何処にあっても自国の歴史そのものに影響がある筈無いからです)。

ところが:
 BSTBSがこの5月10日に放送した
  ”諸説有り! 邪馬台国

はBS版にありがちな地デジ番組の再放ではなくてオリジナル、しかも中国側の古代史専門学識者の中国古典書の読み方から始めた解釈を織り込んでいて、とても面白かった。

 彼等の考え方が極めて “合理的” な事が印象的でした。
 そりゃぁそうでしょうとも。
 彼等からすれば漢字文書の扱いは本家本元だもん。
 でもって魏志倭人伝に留まらず、中国古書を総ざらえしての捉え方が斬新でした。

 畿内説派の様に “南” を不都合だからこれは “東の誤り” で瀬戸内海を東進して畿内へ誘導する様な恥知らずな扱いがおよそ学問からどれだけ外れた行為だったのか、我が国の学識者の無智振りがあからさまになっってしまった印象を受けてしまいました。

 政治とは違って学問の分野で “我田引水” はいけません。


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