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20190804:”山岳” 信仰は強し [雑感]

 “山” それ自体に “聖霊” を感じ取り、敬う・・・”山岳信仰” は険しい山々に囲まれた民族に共通すると聴く。
 なのに、富士山頂信仰遺跡群が世界遺産として登録されて以降、登山者が急激に増え、最早や霊感は感じられない観光対象になってしまった・・・感が強い(今や自分等夫婦は行く気がしない)。

そんな折:
 興味ある記事が眼にとまった:
   ”ハワイ島で建設再開へ(@マウナケア山頂 ← 筆者追記)
     -日米など計画の最大級望遠鏡;宇宙最初の星観測に期待
   (日経紙:2019年7月29日付け朝刊・科学技術紙面)

 記事によれば、口径30mの超大型望遠鏡の新たな建設が再開されるらしい。
 “再開” とは、これ迄はマウナケア山頂を “神聖な場所” と捉える先住民の抗議、更に既に13基の望遠鏡群(:例のすばる望遠鏡(口径8.2m)を含む)による環境保全危機に反対する団体等の訴えをこの7月に州最高裁が退けたと言う事らしい。

が、やはり:
 その後の8月1日付け共同通信によると、やはり先住民の抗議が強く、推進派が譲歩する形で再開延期となったとも。

 多くの方々もそうだと想いますが、自分等もハワイには数回訪れた事はあるものの、専らオアフ島中心で、ハワイ島へはなかなかたどり着かない。
 いまも活動中の火山の島と言うイメージが強いが、この記事で山岳信仰が今も息づいている事を知りました。

 望遠鏡が完成すれば、新たな発見/知見を得て宇宙の神秘の一端が解き明かされていく事で私らの知が豊富になっていく・・・これはこれで良いんだが、先住民の方々の信仰対象が “汚されて(?)” いく・・・そんな感じもしていたところでしたが・・・(富士山の様な無遠慮な観光客に襲われる事は無いにしても・・・)

 ネイティブ・ハワイィ民の信仰が一先ずは尊重された事に推進派の懐の広さを感じました。
 辛抱強い “交渉” が続くのでは無いでしょうか。

そう言えば:
 富士山頂は富士山浅間(せんげん)神社(←全国の浅間神社の総帥?)所有物と聴かされた事がありましたが、富士山レーダー設置等の大工事の祭には “お国のため” って事ですんなりいった・・・と言う事でしょうか。
 故・石原裕次郎さんの “富士山頂” を想い出しました。

因みに:
 ネットで確認したところ、気象観測等関連諸施設が設置されている箇所は国有地として神社所有エリアからは除外されているとか(神社側と国が最高裁まで争ったらしい)。


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