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20190811:”西遊記” の世界 [雑感]

 もう2週間程前の新聞記事だが、面白いのがあった:
   ”アフガン中部 遺跡から経典写本
     -玄奘(げんしょう)三蔵が描いた仏教国?
   (日経紙:2019年7月27日)

 アフガニスタンの中部に位置する “メス・アイナク遺跡”(←行った事ないんで何処か解りませ~ん)で7世紀頃とみられる仏教経典の写本の一部が発見されたらしい。
 解読の結果、同遺跡が三蔵法師の “大唐西域記” で描かれている仏教国都市の可能性があるとの事。

 この記事を見て直ぐに
   故・井上 靖:”敦煌(とんこう)”
を想い出した。
 これは北宋時代を背景に、莫高窟(ばっこうくつ)から見つかった “敦煌文書(もんじょ)” の謂われに想いをはせた創作もので、”楼蘭(ろうらん)” ともども西域シリーズとして人気を呼んだ小説だ。

 東端点が奈良正倉院で、これよりはるか西へ西へローマ迄へと延々と続くシルクロード・・・自分等の年代層ではNHKTVのドキュメンタリー映像が深く刻み込まれている方々が多いのでは無かろうか。
 今以て "シルクロード" と耳にすると、
   真っ赤な夕日を背景に砂漠を行くラクダと商人の影絵
が直ぐに思い浮かぶ始末であります。

 今の中国は “難しい” 国だが、私ら実戦争体験の無い年代層が思い描く中国とは、原作とは乖離してデフォルメされた “水滸伝”、”三国志” とか “西遊記” とかに由来する破天荒な、あるいは余りに気宇壮大な冒険談がゆきかう国の事だ(少なくとも自分にとっては)。

 西遊記は子供世界名作全集に入っていた(?)と記憶している。
 古くは故・手塚治虫さんの大傑作があったし、故・夏目雅子さんを法師役に充てたTVドラマもありました。
 また水滸伝と三国志には故・横山光輝さんの超力作があった。

 こんな昔の中国しか連想しないから、今を生きる中国の方々から “何て阿呆なっ!” って言われるに違いない。

でもこんな例も:
 日本から遠く離れた海外の人達がLCCで来日したら “ちょんまげ” をしている日本人がいない・・・ってインタビューに応える “ぼやいていた” 場面を観た事があったが、”やらせ” とは想えない節があったりするので、”おあいこ” だなぁ・・・


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