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20200203:牛肉 ”A5信仰” ・・・の不思議 [食]

 恐らくは畜産農家の “見入り” が良いからだろうか、”牛肉A5” が増え続けているらしい(出自:日経紙2020年1月25日付け朝刊マーケット商品紙面)。

が:
 流通業者等は
   - もうA5は珍しくもなんともない
   - サシ(←脂身)が多いからって販売増には直結しない
   - A5だからと言って “おいしい” とは限らない

等々の厳しい声も多い・・・と記事は結んでいた。

A5とは:
 つい最近の投稿ブログでも引用したところですが、肉の旨みとは関係の無い “符丁” だ。
 つまりは、単に畜産事業者/流通事業者等の間で決められた便宜上の区分け符号に過ぎない。
 肉の
  - 歩留まりを三段階:A>B>C
とし、
  - 主として脂肪分の多価を5段階:5>4>3>2>1
として15分類する。
 A5とは、”高い歩留まり、かつ脂肪が多い牛肉” って事を示すだけで、”旨さ表示では無い”。

 食い物を乱暴に喰らうTV番組のリポーターが “A5だから旨い” ・・・ なんて言っているのを鵜呑みにした盲目的消費者が多いから需要が多く、畜産農家も脂だらけの牛を育てた結果、A5が流通し過ぎている様だ・・・と記事からは覗える。

 牛肉に限らず、どんな食材でも、動物性であれ植物性であれ質の良い脂肪分が適度に混じっていると “旨み” が増幅する事は事実だ。
 先日(1月24日)の “チコちゃん” でもそういう説明だったが、肝心な事を言い残している。
 つまりは、そうすると食材の持つ本来の旨みが “変に(⇔非線形的に)増幅” されてしまう事だ。

 白身の魚、鮪でも純粋な赤身なんぞの甘さは限り無く “ほのか” で、脂に紛れてしまったらギタギタして隠れてしまう(負けてしまう)。
 なもんで自分は大トロは余り・・・おかげで一緒に会食する連中は大喜び(?)だ。

 食品添加物たっぷりの食材をふんだんに使った食事をしていると舌の味覚が麻痺していって、微妙な味なんぞ解らなくなっているに違いない。
 くれぐれも欺されてはなりませぬ


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