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20220331:”侵攻” と ”侵略” ・・・ メディアの感覚に? [雑感]

 ロシアによるウクライナへの軍事 "侵攻" ・・・ 我が国報道機関の頭出し文言なのだが、何故 "侵略" では無いのか。 不思議でならない。
 "戦争" とも言わない。
 前線から送られてくる海外メディア記者の映像を見れば、これが侵略とか戦争でなくて何なのだとも言いたくなる。
 事を荒立てない・・・って言う配慮かも知れない。

が・・・:
 残念ながら、自分にはいざとなれば何も言わない/言えない "腰が引けた" 姿勢としか感じられない。

 最近、"侵略" と表現する政治家が出始めているのに気がついたが、我が国の報道機関がまともな存在では無い・・・って事が透けて観える様な気がしてならないのです。
 "侵攻" に "不自然さ" を感じしてしまう自分は、"不自然な存在" なのか・・・

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20220330:春の甲子園-ラジオで聴くと・・・ [自分の事]

 先週の木曜日、ついにと言うか、とう*2、今季初めての風邪に見舞われ、うと*2しながら横になって聴くとも無しにラジオで選抜高校野球選手権を聴いていました。
 TVでも滅多に野球中継を観ないのだが、ラジオで聴いているとアナウンサーの力量にも依るのだろうけど、光景がまざ*2と、そして生き*2と頭に浮かんでくるから不思議だ。 TVだと何も考えずにただ画面を見守るだけなのだが・・・まぁ、その画面が大元になっているのだろうけど。

 情報量からはTVの方が桁違いな筈なのだが、今更ながらラジオの威力・・・って言うのか、脳の感じどころが違っているのか、選手等の動きが生々しく感じてしまう。
 今更ながら、この歳になって "ラジオの力" を見直した次第です。

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20220329:”BS松竹東急” 開局 [気晴らし事]

 26日(土)16:00に開局した事を偶然知った。
 映画・演劇等を中心とする配信との事だ。
 邦画も演劇も不要不急と想わないが、殆ど見る事が無くなった邦画であっても、今は昔の松竹映画には見逃したのが結構ある。 加えてコロナ禍のせいで演劇の方は出かける事が無くなってしまっている。
 どうせHDに録画しておいて都合のつく時に見れば良いのだから・・・って訳で早速予約に入った。
 これも歳のせいでそう感じるのに違いなが、最近の地デジはどこも似通った番組が多くて見る気が失せている。 でもってBSの方で選択肢が増えるのは歓迎だ。

 無料放映だが、これはショッピング番組の方からの広告費のおかげだろうか・・・これも通販大流行だからか。
 けど、自分はTV通販を利用した事は無い・・・やはりネットからPCで自由自在に選ぶ方が性に合っているのですワ。
 サプリなんぞ、定期便にしておけば割引が半端じゃない・・・こう値上がりばかりだと、こんな工夫しないとやっていけんです。

早速ですが・・・:
 灯台守夫婦のお話:"喜びも悲しみも幾年月" を我がワイフ殿が観ていました。
 カメラワークが落ち着いていて観やすいとの事であります。

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20220328:想定外(電力需給逼迫&東北新幹線脱線 ← 16日地震) [雑感]

 22&23日の東電管区における電力需給逼迫警報の大元は16日に発生した福島県沖地震(M7.4)で当該地区火力発電所の本体及び/又は付属設備が損傷を受け、機能していなかった事だ。
 時節外れの大寒波到来と重なったのは "不幸な偶然" であり、寒波だけなら警報発令には至らなかった筈だ。

ところで:
 3.11地震はM9超だったから、16日地震はエネルギー換算では3.11地震の大凡1/1K程度だ(Mが1上がれば地震エネルギーは32倍)。
 3.11以降、インフラ設備の耐震強化策が全国的に取られて居た筈だが、M7クラス地震で耐えられなかった・・・って事になる。
 "揺れ" は3.11を上回った・・・とは現地被災設備担当者の言で、 "想定外" だった・・・様だ。

そして想定外と言えば・・・:
 16日地震によって東北新幹線では大惨事寸前の脱線事故が発生していて、当該箇所高架設備の被災は見るも無惨な姿としか言い様がない。
 JR東日本は、大きな地震が頻発する地方を基盤としている事から万全を期していたと信じたいが、最大の売り物である筈の東北新幹線設備はM7クラスの地震に耐えきれなかった事になる。
 人身事故に至らなかったのが幸いだった。
 今後M7クラスの地震は東北地方太平洋沖で頻発すると予想されている。 新幹線を "安全神話" 標語だけに終わらせてはならず、想定外とは言って欲しくは無い・・・そんな想いで一杯です。

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20220327:ゼ・ウクライナ大統領演説@国会を聴いて [ただの私見]

 23日(水)18:00からの国会に向けたオンライン演説TV中継を観た/聴いた(同時通訳;≒12分間)。
 その政治的な意図と日本政府の受け取り等は、既に国会先生方や政党代表の皆様方の言としても報道で詳しく伝えられているので、ここでは老生の印象を書き留めておきたい。

 一言で言えば、
   日本人の国民性を考え抜いた演説

につきた感じです。
 
 既にオンライン議会演説は米欧諸国で成されていて、そこではそれぞれの国の歴史を踏まえた "直言" だったが、我が国へは些か様子を異にした。
 昭和世代へ向けてとは大袈裟だが、私等の多くには直言よりも "間接話法"、言ってみれば "以心伝心" の方が琴線に触れやすい。

そこで・・・:
① "露国による北方領土不法占拠" に変えて:
 住み慣れた故郷へ帰れない人達が多数いる

② "広島&長崎への原爆投下" と "福島原発メルトダウン災害" に変えて:
 チェルノブイリ原発を初めとする欧州最大規模の原発施設が踏みにじられていて放射能被害が発生しようとしている

等々、私らには直ちに "水平解釈" が可能な訴え方が見事だった。

一方で:
③ アジアで最初に支援に立ち上がった国

だとして日本への感謝を忘れない上、更に
④ これからのアジアにおけるリーダーシップを、

そして
⑤ 機能不全に陥った国連の改革への役割を担う事

を期待する等、加えて
⑥ 侵略国との交易禁止

を訴える等々、持ち上げ方も要請の仕方も極めて上手だった。

 その背景として、日本人の国民性って言うか、メンタリティを十二分に理解した人達、例えば駐日ウクライナ大使館員や在日ウクライナ人等の方々、更に演説に練達した人等が控えていていたのではなかろうか。
 無責任な所謂コメンテーターとか報道機関の様にぎゃぁ*2揚げ足取りながら騒ぐのが訴え上手な解説とか討論とか演説と言う訳では無い。
 素直に言って、日本の政治家もこれ程の演説上手だったらなぁ・・・と想いながら聴き入っていました。

 以上は取るに足らない老生が受けた感じでした。
 皆様はどうお感じになられましたか?

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20220326:寒の戻り&節電 [自分の事]

 ポカ*2陽気が続いて気の早い桜が咲き始めようとしていた春分前日。
 が、三寒四温とでも言うのか、春分の日(21日)と、特に翌日は真冬の寒さに戻ってしまっていた。
 その為か、22日の06-07時台、東電管内では電力需給が逼迫するとの警告が政府から出されたのです(21日21:29)。
 当日はみぞれ交じりの極寒。 でもって危うい状態が昼過ぎ迄続いていて、政府は更に15:00-20:00迄の節電強化を企業と1都6県民へ要請したのです。

 いつも政府の言う事には色眼鏡を通して観る習性の自分等夫婦だが、初めての電力需給逼迫警報との事で、ここは温和しくかつ素直に従う事にして、明け方は布団に包まり、昼間はガスファンヒーターで過ごし、エヤコンは使わず仕舞いとしていました。
 加えて、用心を重ねて明るい内に風呂に入って身体を温めておきました。

 自分等の住む地域はあの3.11の時の計画停電時でさえ実施された事は一度も無かった所で、と言うのも地域変電設備が整備されている特別管区内らしい。
 今回も実際には停電は起こらなかったが、東電では他の電力会社からの融通と企業側の自家発電設備フル稼働等とで切り抜けたが、ギリ*2の綱渡り状況だったらしい。
 まぁこんな時には市民として協力せんとなぁ・・・の気持ちでした。
 寒さには滅法弱い年寄り夫婦ではこんな事しか出来ませんでした。

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20220325:使い勝手の悪さ-”DATA.GO.JP”(政府公開データー・サイト) [雑感]

 前*2からそう想っていたのだが、時折利用しようとする国のオープンデーター・サイトの使い勝手の悪さ。
 これを何と日経紙が "代弁" してくれた:
   政府公開データー 開店休業
    -アクセス不備2割
    -外の目恐れ未対応
   (日経紙:2022年3月20日付け朝刊第一面トップ)

 ”DATA.GO.JP” へ到達してからが問題だ。
 参考にしようとするデーターベース(DB)を探すと、そこへはなかなか辿り着けないのが多く、不便を感じていた。
 記事では大凡公開データーの20%にアクセス出来ないとあり、システム管理不備と指摘されている。
 更に大体が、仕出し元である各省庁等にはデーター・サイエンティストがいないのでDBを駆使して課題解決の方向を検討する事すら出来ないでいる。
 そこを民間側から指摘されるのを恐れて利便性向上には手を付けないとの指摘さえもあった。

 そうなんだよ。
 せめてDBがPCアプリで料理できる様な形式で登録されていればいいのだが、改竄を恐れているのか印刷物からのPDF化ファイル形式が多く、これでは直ぐにデジタル解析出来ない。

そう言えば・・・:
 DBどころか、いろんな調査事業の報告書もなかなか見つけにくいところに "そっと" 登録しているケースが多く、不便極まり無い。

 ホント、何とかならんものか・・・って感じていたものですから、この記事には我が意を得たりの想いでした。

でも・・・:
 多分、何の改善も成されまい
 そう言う所なんよ・・・中央省庁って所は。
 自己保存能が先走っているから。
 でもってデジタル庁の活躍の場はいくらでもある筈なのだが、ここ以外の省庁側現場の抵抗が強過ぎて、結局は・・・残念でありまするなぁ。

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20220324:近藤 淳氏 逝く(物性物理学者) [故人を悼む]

 3月11日に逝去。 享年92歳。

 "近藤効果"( Kondo-Effect )で知られる。
 通常の金属では低温側へ冷やしていけば電気抵抗が↓のだが、磁性金属が微量含まれていると一定の温度以下では増大すると言う奇妙な現象(1933年にド・ハース等が発見)を量子論的に説明した機構効果を言う。
 故人は、母体となる金属電子と不純物金属電子のスピン間交互相互作用で見事にこの現象を解明された。
 論文発表が1964年だったので、自分は現象の存在は講義で紹介されていた筈だが、論文は読んでいない。
 我が国では早くから注目されていたが、海外ではこの説に異論が多かった事がノーベル賞級の功績にもかかわらず受賞に至らなかった事を知ったのは自分が実社会へ出てから大分経ってからだった。
 画期的な現象の発見者とか理論的解明者名がつく例、特に我が国の研究者の名前がつく例は数少ない。
 この意味でも、我が国が誇る理論物理学者のお一人でした。
 黙祷。

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20220323:宝田明さん逝く(俳優) [故人を悼む]

 3月14日に逝去。 享年87歳。

 日本にこれ程の "美男子" (← 今や "禁句" かも)が居たのか・・・と言われた程のダンディさが羨ましかった。

 沢山の映画やミュージカルで活躍されたが、やはり
   ゴジラ(1954年)

のヒーロー役につきると言ってしまえばご本人は不満だろう。
 が、この映画は単なる特撮怪獣モノに終わらずに、原水爆を否定するモチーフがあったし(*1)、故人自身が大陸で敗戦を迎え、中立条約を反故にしたソ連(当時)兵の蛮行を見聞きし、被災も受けた・・・とは、後の告白だった。
 これ等を受け、また晩年に向けて戦争体験の語り部を勤められた事もあって、核共有論とか、現下のウクライナ危機を心底憂う・・・とは、旅立ちの僅か3日前の某雑誌インタビューでの言との事だ。
 4月には自ら企画主演した映画が公開されると言うのに・・・
 晩年はさわやかな、かつダンディな硬骨漢でしたね。
 黙祷。
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(*1):封切り公開にはお袋様に池袋東宝劇場へつれて行って貰い観たけど、勿論小学生の頃とて、そんな思想には想いも至らず、ただ*2特撮効果に驚いていただけでしたが・・・

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20220322:W.ハートさん逝く(俳優) [故人を悼む]

3月15日に逝去。 享年71歳。

 なんと言っても
   白いドレスの女 での弁護士役・・・①
   ブロードキャスト・ニュース でのTV記者役・・・②

が記憶に残っている。
 ①では、性悪(?)女の罠にハマってしまう "抜けた" 弁護士役だが、K.ターナーとの絡みが評判だった(何せ原題が "Body Heat" = 体温・・・って意味深だ)。 でもこの頃のお顔立ちは訃報記事でお見受けする柔和な感じとは全く違っている。
 ②は、TV局ニュース番組の裏話じみていたが、性的被害者へ寄り添うインタビューで成功し、出世街道を上っていく役だった。
 しかし終盤で、このインタビューで見せた自らの涙シーンが自作自演だったことが解ってしまう "どんでん返し" が待っている。

 そうだった。
 この時からだった。
 自分が、
   TVニュースは記者及び編集者次第で如何ようにも
   編纂され得る

と、今では余りにも当たり前になっている事を強く意識し始めたのは・・・(奥手だったのです)。

 訃報記事に依れば
   蜘蛛女のキス

でアカデミー男優主演賞を得た事を知ったが、残念な事にはこの映画は観ていない。
 でも妙に記憶に残っている方なのです。
 黙祷。

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20220321:”匿名” 仮面 は ”青銅の魔人” ? [雑感]

 アノニマス(匿名)集団が露国政府系情報システムに侵入し、極秘情報を暴露する・・・と言っている様だ。
 腕の立つハッカーが匿名の名の下でネットを介して各国政府とか企業の機密情報を掠め取ったりしている集団だ。 だが、メンバーが固定化されている訳では無いとも言われる。
 90年代に既に存在していたが、ホワイト系(="良い" ハッカー)もいればブラック系(="悪い" ハッカー)も居た様だ。 今回はウクライナ側に立って情報支援するというからホワイト系ハッカーか。

ところで:
 アノニマスと名乗るハッカーの姿形は当然表に出ないのだが、三日月型を模った眼と口のお面が使われているのが普通だ。

 前からどこかで見た顔だが・・・と心にひっかかっていたのだが、つい最近になって想い当たった。
 つまり、この顔は、口&顎ひげを取り去れば "青銅の魔人" の顔つきなのだ。

   故・江戸川乱歩’少年探偵団シリーズ:青銅の魔人

の中で、戦後復活第一作目に登場している。
 今は大昔、月刊雑誌 "少年" に連載されていたし、単行本化もされていて、その挿絵が頭に刷り込まれていた訳だ。

 いやはや驚きました。
 まさか、アノニマス集団の立ち上げに①の愛読者がいたんじゃぁないだろう・・・とは想うけど。

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20220320:”グラスノスチ” & ”ペレストロイカ” は何処へ? [雑感]

 確か昭和も終わりの頃、かの国では自分が
   ダー、 ニェット、 ハラショー、 ダスビダーニア、
   チャイカ

以外で "唯二" 知る様になった言葉:
   "グラスノスチ"(情報公開を)
及び
   "ペレストロイカ"(今一度の革命を)

のかけ声と共に "近代化" が進み、旧保守派クーデター&失敗を起点とする連邦解体を経て今日の大国となった。

 この国は、かっては科学・芸術の全ての分野で突出した人材を輩出し続けてきていた。 学生時代に自分が学んだ教科書類と言えばランダウ-リフシッツ共著’物理学シリーズだっただろうか。

にも関わらず・・・:
 今日では軍事技術や宇宙開発技術では超一流とされていながら、民生技術には観るべきモノが無く、経済は専ら資源輸出に頼っている始末だ。

そんな折も折に・・・:
 現下のウクライナ軍事侵略の下で厳しい情報統制が復活したとの報道だ。
 世界を湧き上がらせたあの
   グラスノスチ、ペレストロイカ

は何処に行ってしまったのか。
 今のこの国は、恐ろしい不条理の国との印象だけで、何の魅力も感じられなくなってしまっているでは無いか。
 これでは文明国家とは言えまい。
 国民は誇りを捨ててしまったのか。
 決してメジャーでは無いが居るに違い無い "ロシア・ファン" は嘆いている事だろう・・・そうでは無い老生でさえそう想うのです。

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20220319:菜の花(辛子和え&パスタ) [食]

 食材としての "菜の花" ・・・ 既に出始めていますねぇ。
 多分、皆様ご家庭と余り変わらないと想いますが・・・

 お馴染みの "辛子和え" は、チコッと上等なチューブ辛子で誤魔化し、麺用出汁醤油を薄めて*2振りかけて酒の肴として戴くのが我が家の定番です。

 菜の花+ベーコンを絡めた極細パスタは、これはこれで白ワインの道連れが好みであります。

 楽しみな季節到来とあいなりました。
 これで戦争とコロナ禍が一日も早く収まれば、直ぐそばにやってきている満開桜も無邪気に楽しめるのですが・・・
 そうなる様、祈るばかりです。

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20220318:原田泰治さん逝く(画家) [故人を悼む]

 3月2日に逝去。 享年81歳。

 素朴な里山風景。
 自分の様な昭和世代人にとっては懐かしい想い出だ。

が・・・:
 特にご活躍の’80年代の頃は、当方も現役真っ盛りで、故人の絵に惹かれる気持ちを持ち得なかった。 理解出来る様になるのは一線から身を退いてしばらくしてから・・・これが正直なところなのです。
 心に余裕が無い時分、故人の絵柄に寄り添う余裕も無かった・・・今にして想えばそういう事だったのかも知れません。
 今では素直に黙祷出来ます。

因みに・・・:
 故・谷内六郎さん(1981年1月25日逝去。享年59歳・・・以上ネット調べ)の絵にも同じ印象を持っていました。
 人間って歳取ると幼年に戻るのか・・・も?

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20220317:泉佐野市○ vs 総務省×(ふるさと納税&交付税減額訴訟事件) [雑感]

 近頃、愉快な話だ。
 例のふるさと納税。 過度な返礼品を繰り返したとして総務省が言いなりにならない泉佐野市を相手に交付税を減額した事件の判決が大阪地裁で下り、市側の勝訴となった(3月10日)。
 まだ地裁段階なので、このまま判決が確定するかどうかは解らない。 メンツをつぶされた形の総務省が反撃に出る可能性は十二分にある。 このままじゃ担当した役人は減点されるに違いないだろうし・・・

 争点は、
   ふるさと納税の寄付額に応じた交付税減額を可能とした
   総務省令改正の妥当性

だった。
 地裁判決の根拠は、
   地方交付税の算定対象とする基準財政収入項目の対象には
   ふるさと納税寄付額は該当しない

と言う事だ。 税制の専門家で無い自分にも納得出来る解釈だし、総務省令改正が不服従自治体への戒め/虐めだとは誰でも良く解るお話だ。

それにしても・・・:
 省令改正の不当性を厳しく正すべく訴訟に踏み切った泉佐野市の姿勢を見習うべき自治体は山ほどあるのじゃないかえ?
 言いなりになって良い子になる・・・だけじゃ、地方自治への分権は何時まで経っても実現しないよ。

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20220316:ひまわり [雑感]

 ウクライナの国花・・・なので、同名の映画が気になって急遽DVD鑑賞:
   主演:S.ローレン&M.マストロヤンニ
   監督:V.デ・シーカ
   公開:1970年(伊/仏/ソ連/米)

 第二次世界大戦後、出兵し行方不明になった男と彼を探す女の姿を描いた,老生の様な世代人から今観ると実に "切ない" 話だ。
 と言うのも、勿論 "悲惨な戦争" が背景にあるのだが、その筋はまるで今は大昔に我が日本で流行った話と似たところが多々あるからだ。

が・・・:
 延々と続く "ひまわり畑" の画面が圧倒的で、極めて印象的だ。
 その撮影場所が何と今のウクライナで、撮影時代は当時のソ連を構成する地域だった。
 公開当時、ヒロイン役女優が何となく苦手なタイプで、観なかった映画だったのだが・・・

そう言えば・・・:
 この映画は
   イタリア + フランス + ソ連 + 米

の制作会社合作だ。
 冷戦時代とは言え、この種の共同事業はOKだったと言う訳だ。
 半世紀後に現下の危機が勃発しようとは・・・

それに加えて:
 延々と続くひまわり畑・・・この場面は、気の遠くなる程に続く "菜の花" 畑を想い起こさせる(@千葉県南房総・菜の花ロード)。
 花畑だけを観る限りは永遠に続く平和に何の疑いも持ち得ない。
 今をどうして見通せるのか。
 だが、現実は過酷だ・・・つくづくそう想う他に無い老生だ。
 平和ボケしているのかもしれない。

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20220315:権力は ”腐る” のか [雑感]

 現下のウクライナ危機の報道を観聞きしていると、永らく権力のトップに居座ると、権力そのもの及び権力者は必ず "腐って" いく・・・とは本当だと想わざるを得ない程の学識者による指摘だらけだ。
 即ち、このアクトン卿の言葉は洋の東西を問わない様で、西で言えば、この危機を何とも想っていないらしい露国大統領も例外では無いとの判断だ:
   ウクライナ危機を聞く
    - 「プーチン皇帝」 の現実逃避
   (N.ファーガソン:スタンフォード大・フーバー研究所シニアフェロー)
   (日経紙:2022年3月12日付け朝刊)

 この露国大統領は
   ロシアの存在しない世界に意味があるのか

とも言っているそうだ。 20年余も国のトップに居続けた結果の妄想・・・の様な指摘だ。

 一方で、この想い上がりとも捉えられ得る背景の一つとしてEU側のエネルギーに関わる露国依存があげられている。
 即ち、その代表がドイツの名宰相とも言われ、つい最近引退した首相による露国天然ガス大規模導入と指摘していた国際政治学者がいた。 露国側にしてみれば西側の首根っこを押さえ込んでいるとの想いに他ならない。 そうであれば、名宰相といえども思惑違いはあった訳だ

 東で言えば、何よりもお隣の大陸国家トップが前例の無い3期目トップを目指しているとの事で、それが実現した場合には台湾有事が現実化される筈との軍事専門家の指摘もあった。
 その上、その際は現下の様な殆どの国がウクライナ支援側についた様にはならないとは経済専門家の指摘だ。 大陸国家の経済力はロシアの比では無い程に巨大であり、それ無しにはそれぞれの国の経済が成り立っていかないのだと言う。

 権力及び権力者は腐る・・・ アクトン卿の "腐る" を "自分勝手" と解すれば洋の東西どころか古今までも含む様だ。 我が国が例外である筈が無い・・・と想うのが極く*2自然だ。

 人間・・・って業が深い存在だ。
 そう言えば、ある動物学者が
   アフリカの草原で暮らしているライオンは "人間が尤も危険な動物"

と見なしていると指摘したTV番組を観た事があった。
 ホントだね。

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20220314:新宿鮫 [気晴らし事]

 全くの偶然だったが、TV番組表を漁っていたら夜遅くに再放送されていた:
   NHKBS:2022年3月5日
   新宿鮫:無間人形

 新宿で鮫が捕れる湧きゃぁ無い。
 大沢在昌氏原作にして直木賞受賞作で、映画版では真田広之さんだったが、TV版では館ひろしさんが演ずる鮫島警部@新宿署を描いたものだ。

 記憶が定かでは無いが、90年代後半に放送されていた。
 録画していなかったが、今回の機会は運良く見逃さなかった。
 20年以上も経っているのに少しも違和感なく観て取れるのは歳のせいだろうか。
 今もそうだが、若々しい館さんの鮫島役を久しぶりに堪能しましたよ。
 しかし何でまた今の再放送なんだろう。
 見逃すところだったぜ。

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20220313:自分流ウクライナ支援 [雑感]

 現下のロシアによるウクライナ侵略の報道を見聞きしていると、大国にとっては事の発端は如何様にでも言いつくろう事が出来る・・・つくづくそう想わざるを得ない。
 だとすると、北方4島だって島民の漁業権が犯されているから彼等彼女等の生存権を守る為には北海道を奪うしかない・・・なんて理屈をたてられたら、平和ボケと言われている我が日本はひとかたまりも無い。
 尖閣列島も無人島だからって油断できない。 どんな陳腐な理由であっても占拠され実効支配されたら、もうお終いだろう。

そんな事をいつしか思い浮かべていて・・・:
 何とか弱者であるところのウクライナを支援する方法はないものか・・・考えた。

 軍事的な支援としては志願兵がある様だが、無経験のこの老体ではとても無理。 その前に、我が国の法律によってもこの種の行動は認められてない。
 平和的には抗議デモもあろうが、足手まといにならなければ十二分に可能性はある。

一方で・・・:
 我が横浜市はウクライナ南部の港湾都市オデッサと姉妹都市提携していると知った。
 そこで現市長は横浜市に住んでおられるウクライナの方の親族等が希望すれば受け入れる市営住居を100戸ほど用意したそうだ。
 IR-誘致拒否だけの市長と想っていたが、やるじゃないか。
 加えて、市役所&各区役所内に募金箱の様なものを設置するとの事だ。
 これなら市民として簡単にささやかな寄付を出来ると言う訳だ。

 オデッサがどういう港湾都市なのか、残念乍らF.フォーサイス’ "オデッサ・ファイル" 以外に知るところの無い自分だが、姉妹都市だったとは・・・

もう一つ:
 ロシア国内で営業を続けている飲料メーカーや衣料品企業等が一覧された記事を観た。
 これ等のモノは買うまい・・・と決めた。

 残念な事に、老体にはこの程度の事しか出来ない。

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20220312:西村京太郎さん逝く(作家) [故人を悼む]

 3月3日に逝去。 享年91歳。

 数え切れない程のトラベル・ミステリを書き下された方だ。
 なんと言っても
   寝台特急殺人事件・・・①

が発端で、評判を呼んだ。
 布石の張り方も良かったし、トリックも当時としては斬新だった。
 TVドラマ化も複数されていて、自分はその最初の作品(十津川警部役=故・三橋達也編)が印象に残っている。
 今の様に "ケータイ" が無い時代、列車を乗っ取った犯人側の数を乗車した刑事に知らせるのに、三宮駅(?)だったか、そのプラットホームに駅員をその数だけ並ばせる場面は秀逸だった。
 いくつものTVドラマ化がされたが、この場面を超えるモノは無かった・・・は老生は感じております。

 故人は鉄道ミステリの草分けだけど、創作活動初期には
   D-機関情報(情報員モノ)・・・②
   殺しの双曲線(一卵性双生児トリック)・・・③
   名探偵シリーズ(世界の名探偵集合モノ)・・・④
   天使の傷跡(乱歩賞受賞作品:社会派モノ)・・・⑤
   ・・・

の様な傑作を多数残しておられる事を覚えておきたい。

 今ひとつ、我が国がまだ健全な経済発展を迎えつつ "21世紀をどうあるべきか" を問うた総理府公募に創作部門で応募し、最優秀賞を受賞した
   太陽と砂・・・⑥

を忘れてはなるまい。
 ここに出てくる "砂漠を何とかしよう" とする試みは、衣を変えて今やグリーン水素製造プラント構想としてEUが取り組んでいるプロジェクトによって実現されようとしている(*1) 事を想うと、故人の先を読み取る感性には驚くばかりだ。

 鉄道ミステリが余りにヒットしたが故にそれ以外の分野でもトップクラスの作品群が多数ある事に目を向けて欲しい・・・とは老生の捉えです。
 因みに老生は③が故人の最高傑作だと想っています。
 ④も楽しい。
 ⑥に触れた訃報記事が見当たらなかったのは寂しい限り。

 正に巨星が旅立たれた感じです。
 黙祷。
-----
(*1)20211005:まるで衣を変えた植民政策みたいだ(グリーン水素@アフリカ)

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