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20220430:山本圭さん逝く(役者) [故人を悼む]

 3月31日に逝去(訃報:4月25日)。 享年81歳。

 映画・TVドラマ・舞台でご活躍されてこられた役者さんだ。
 訃報記事ではデビュー映画やブレークしたTVドラマ等、詳しい紹介がなされていたけど、自分にとっては
   新幹線大爆破(1975年):故・高倉健さんと
   日本の熱い日々 謀略・下山事件(1991)年):仲代達矢さんと

見事な "相棒" を組んだ演技が記憶に残っている(公開年:Wikipedia)。
 長めの髪の毛姿が当時の熱気を持った若者を投射していたのを覚えているのです・・・ 晩年のTVドラマでは好々爺の様な役柄が多かった様な気がしていますが。
 芸達者な実兄(山本学さん)、それに実弟(山本亘さん)とはまた違った演技を見せて貰っていたとの印象です。
 名脇役が旅立ってしまった・・・そんな想いです。
 黙祷。

因みに・・・:
 実弟・亘さんは、"砂の器"(原作:故松本清張;フジTV版)では仲代達矢さんと見事な相棒を組んでいたのも、何か不思議な縁を感じます。

20220429:びっくり仰天( ”生娘シャブ漬け” ) [雑感]

 "シャブ" が覚醒剤を指す隠語だとは何となく "新宿鮫" 等のTVドラマ等から知っていたが、まさか "まともな社会人" を受講生とした講義(?)で堂々と話し言葉で罷り通っていたとは、古色蒼然たる言い回しで恐縮だが "驚き桃の木山椒の木" だ。

 牛丼で有名な吉野家の役員が講師として出講していた早稲田大学社会人講座の中で、拡販戦略の心得(?)として切り出したらしい。

 "生娘" とか "シャブ漬け" とか、表社会ではそう*2登場する話し言葉とは想えない。
 そのご当人は自ら書いた謝罪文を社名で公開した様だが、解任されたとの報道もあった。

 "どんな手を使っても" 売りをあげる・・・そんな思惑をいつも心に秘めていたからこそ、講義で喋べってる内に "つい" 調子に乗っちまったんだろうな。
 "ゆるフン" で、"本音" が・・・って奴だ。

 まぁ、自分はこの手の丼物は苦手( except "親子丼@蕎麦屋" )なので食べた事無い・・・つまりは、この歳になっても吉野家店舗に入った事無いのでどんな雰囲気のお店なのか解らんのですが・・・ファンの方は憤慨しているのでは?
 それとも、生娘とは遠い存在ながらも "とっくに" シャブ漬けになっちまっているとか・・・?

20220428:軍事評論家/専門家 [雑感]

 古今(特に最近最新)東西の兵器は勿論の事、各国の軍事戦略/戦術に詳しく、加えて現在の政治状況分析にも長けた専門家で、評論を生業とする方々の事だ(兵器に詳しいだけなら単なるオタクに過ぎない)。
 現下の露国によるウクライナ侵略戦争についても各TV局ニュース等の解説者として多くの軍事評論家/専門家と紹介される方々が出演されている。
 この方々の兵器に関する知識はさすがだ。
 が、露国の戦略戦術に関して、侵略開始直前迄に多くの方々が "脅し" だけでウクライナへの "侵略は無い。何故なら・・・" と申されていた。
 自分の知っている限りでは只お一人、K-氏のみが "あり得る" と言い切っておられたが、MC側は半信半疑のご様子だった事を昨日の事の様に覚えている。

それが今・・・
 "無い" ・・・ って言っていた方々にも "見方が甘かった" と素直に反省する方がいる一方で、"知らんぷり" し続けている方もいる。
 聞く側も、識者の方々を見分ける知識が必要の様に感じる次第です。

ところで:
 軍事評論家/専門家と言えば、自分はほぼ30年前の湾岸戦争で詳しく解説されていた "故・江畑謙介氏" を想い出す。
 専らNHKのニュース解説番組に出演されていたが、その知識/学識は知見皆無の自分には驚く事ばかりだった。
 今ご存命だったら、どんな解説をなさっただろうか・・・と、ふと想い起こします。

 大国や強権国家の思惑が罷り通ろうとしている時代だ。
 和平を唱えるだけでは平和は訪れそうも無い様にしか見えない今、軍事に関わる学識者/有識者の存在はかってない程に深い意味を持っているのかも。
 ほんの数ヶ月前には想いもしなかった時代になっちまった・・・そんな "重く、切ない" 気持ちです。

20220427:”青ガエル”(旧・東急車輌製) に再会出来る? [雑感]

 今は遙か昔の事、1954年10月に東急東横線に登場した丸みを帯びた下ぶくれのモノコックボディ車両。 青く塗られた顔立ちから愛称 "青ガエル" と呼ばれていた。
 ネットで確認したら1980年3月末迄運用されていたので、自分は可成りの期間を通して中目黒駅⇔横浜駅間を通勤で利用していた筈だ。
 東横線退場の後は他社線に活用されたりしていて、今では想い出せないが何処でか出張先でお目にかかった事があって、懐かしさが溢れた事がありました。

 この度、長野電鉄@長野県へ転用され、廃車後に同県観光施設で展示されていた車両が、同施設閉館になったため旧・東急車輌製造(現・総合車両製作所@横浜市)が引取り、整備後に展示される事になったそうだ(20日付け同社プレスリリース)。

 "青ガエル" は渋谷駅前の通称ハチ公前の観光案内所で使用されていたが、同駅再開発に伴いハチ公出身地(秋田県大館市)へ移設された(*1) ので、もう会える事は無かろうと想っていたけど、今回のおかげで身近に懐かしい青ガエルとの再会が期待出来そうです。
 それ迄は生き存えなければ ・・・ って言う、とりあえずの目標が出来ました。
 (^o^)
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(*1)20200220:”青ガエル” が ”渋谷駅⇒大館市@秋田県” へ

20220426:柳生博さん逝く(役者) [故人を悼む]

 4月16日に逝去。 享年85歳。

 "柳生新陰流" 家元の末裔だとは知っていたが、"あにはんして" 自然愛好家としても知られた穏やかな役者さんだった。
 訃報記事に依れば多数の映画やTVドラマは勿論、バラエティー番組の司会とかご常連で活躍されていた事に驚いた程だったが、自分はナレーターを務められた "生きもの地球紀行" が好きだった。

 もう一つ、タキシード姿も凜々しく決めた5分程度のミニ番組があって、プロの方が設えた料理の紹介を担当されていた。
 名前を忘れてしまっていたが、ネットで "すばらしい味の世界" だったと想い出したのです。 これは東京版で、関西版は故・桂米朝さんが紹介役でした。

 お人柄の様に穏やかな旅立ちだったとのご様子でした。
 黙祷。

20220425:提案?(和平を呼びかける方々へ) [雑感]

 現下の露国によるウクライナ国への軍事侵略において、国連は停戦とか人道回廊設定の呼びかけはするものの、具体的な実現への手立ては何もしない・・・様に見え、全く機能していないとしか想えないのはとても情けない現実だ。
 話せば解りあえる/停戦交渉を続けるべきだ・・・その考えは尊く、よく理解しているつもりだ。 だが当事国への口だけの働きかけだけでは効力が無い事を現実が示している。

今は大昔・・・:
 ハマーショルド事務総長の時代の国連は
   戦禍に苦しんでいる市民をその地獄から逃避させる事、
   それこそが国連の仕事だ

との総長信念により紛争地帯への介入・・・と言えば大袈裟に過ぎるかも知れないが、現地視察が頻繁だった様な記憶がある。 確かそのたびにソ連(当時)から辞任を要求された様だが・・・

そこでだが・・・:
 現・事務総長ご自身が戦禍にまみれているウクライナ現地へ赴き、人道回廊設営と運営に向けた "人間の盾" になるお覚悟は無いのか・・・そう問いたい老生だ。
 勿論、戦争に反対する各国からの希望民間人やプレスも参加する事でどうか。

 それでも尚無差別攻撃が止まないのであれば、レッドラインを超えた訳で、救いようが無い世界へ向かう事になる筈だ。
 今こそ国連の存在理由が問われているのではなかろうか・・・そう想う次第であります。

20220424:オータニ投手が ”魔球” !? [雑感]

 今は大昔の事、"ちかいの魔球" や、その二番手たる "巨人の星" では "消えちゃう" ボールとか、 "大リーグ" ボールとか、まか不思議な、それこそ、その名にふさわしい "魔球" がどんどん生み出されていた。
 漫画の世界のお話だと想っていたら、フォークボールについては流体力学的解明がなされた(*1) が、一方であのオータニ選手が極めて優秀な投手でもある事が今更ながら解った:
   "大谷の魔球、正体は?"
    -落しながら曲げる新球
    -左打者封じる武器に
   (日経紙:2022年4月16日付け夕刊総合紙面)
   (執筆:スポーツライター 丹羽政善氏)

 この解説記事の技術的中身は "球界用語" が多過ぎて正直良く解らないけど、去年から工夫を重ねながら "開発" してきたらしい。
 左打者にとっては打ち所と想ったボールが外角へ逃げていく様な球種で、今季は被打率を大きく下げるのでは・・・との事だ。 因みに被打率の2021年データーは
  右打者:1割7分8厘/左打者:2割3分5厘
で、左打者への封じ込め課題の解決に繋がり、投手としての飛躍が期待されている様です。
 こんな工夫しながらも、同時にヒット連発打者で有り続けるとは・・・正に "怪物クン" だ。
 今季は、あの爆発的ホームラン連発は未だだけど、なぁに、これからだと期待しています。

そう言えば・・・:
 あの最年少完全試合記録を打ち立てた佐々木朗投手の190cm長身から投げ下ろす160km/H剛速球は、まるで二階から投げ込まれる様で打者からは球筋が見えないそうだ(*2)
   "消える速球 佐々木朗の魔力"
    -52人連続無走者
    -2階から160キロ 三振量産
   (日経紙:2022年4がつ19日付け朝刊スポーツ紙面)

 これまた正に "消える魔球"・・・ですなぁ!
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(*1)20210405:”魔球” の秘密(フォーク・ボールは何故落ちる?)
(*2):因みにオータニ選手の身長は193cm(Wikipedia)

20220423:”折り鶴” 考 [雑感]

 所謂 "千羽鶴" ・・・願いや祈りの心情を表すモノとされるが、自己完結の場合には何の問題も無い。
 が、贈る場合、寄り添う心の想いであっても相手側のどれもが/誰もがその真意を理解出来る訳では無い。
 最近、ウクライナが受けている被災に心を寄せて千羽鶴を駐日大使館へ贈ると公表した施設があって、受け取る側の都合/事情を考えた事があるのか等々の批判が巻き起こった事をネットニュースで知った。

 善意から贈られてきたものだから
   -無碍に断れない
   -置き場に困る
   -むやみに廃棄も出来ない

等々の受け取り側の困惑があるのは事実で、千羽鶴の習慣の無い海外だけでは無い。 我が国の場合にも表には出ないがその実例を自分は知っている。

それは・・・:
 某県某市の世界的に著名な施設へは毎年、千羽鶴が
   数量:1千万羽/重量:10トン

程も送られて来ると言う。
 毎年の事で、保管し続けるには限度がある。
 その送り手の心が解るだけに廃棄する訳にはいかずに、内心は困り果てているそうだ。

 かって、それを集めて有意な再生(:折り鶴⇒紙繊維抽出⇒再生(レーヨン)⇒製品化)を試み、海外で開催された万博の日本館の一隅に展示された事があった(2010年)そうだが、一過性に終わっている様だ。
 2020東京五輪パラリン大会では不要ケータイから回収された貴金属を含むメダルが話題になったが、千羽鶴由来レーヨン加工品も格好のトピックスになった筈だが、機会に恵まれなかった様だ。 

 今のウクライナ被災者の方々に必要なモノは何か・・・を考えてから心寄せる気持ちを表す一呼吸が必要・・・と想う次第です。

20220422:西部劇ファン健在? [気晴らし事]

 自分は未だ読む光栄に浴していないが、作家逢坂剛氏は、日経紙夕刊連載コラム:"あすへの話題" の筆者のお一人で、4月14日づけでは
   西部劇よ、永遠に!

と題したエッセイを書き下ろしされていた。
 氏は無類の西部劇ファンのご様子で、同類の方々が結成しているファンクラブ会員との事だ。

さて:
 今は昔、西部劇が最高と言っても良い程の娯楽作品だった時期があった。 何せ今の様に多種多様な娯楽が無い時代でしたからねぇ。

 自分が封切館で最初に観た西部劇は
   OK牧場の決闘
    -監督:J.スタージェス
    -主演:B.ランカスター&K.ダグラス

だった(ネットで調べたら1957or8年公開)と記憶している。 テーマソングをあのF.レーンが逞しく歌い上げていて、これもヒットしていた(この方は、TV西部劇:"ローハイド" の主題歌も歌い上げていましたねぇ)。
 故・B.ランカスター演ずるW.アープの格好の良さっ!が随分と話題になっていましたよっ!

 これ以降60年代は西部劇全盛の時代が続いて、映画雑誌もしょっちゅう特集を組んでいたし、TVでも毎晩19:30ころから30分物や1時間物が放送されていました。
 
 最近、新聞全ページを使った大昔の映画を納めたDVD広告が結構頻繁に掲載されていて、西部劇編を眺めると、その殆どを持ち合わせているにもかかわらず今は殆ど観ていない。
 そう言えば時々、J.フォード監督/J.ウェイン主演の大昔の西部劇をNHKBSが流しているけど、リクエストが多いのだろうか。

 ここ迄書いてきて急にあの名作 "シェーン" を想い出し、これから観ようと思い立ちましたので、中途半端もいいとこ、仕切れトンボですが、ここで終わります ・・・ m(_ _)m

20220421:”A” 憎けりゃ ”B” 迄憎い [雑感]

 今は昔、言われも知らずに
   A:坊主 & B:袈裟(けさ)・・・①

と刷り込まされてしまっているが、何時の頃からか、お寺さんとのおつきあいが皆無になっているせいか、こんな言い回しは完全に忘れ去っていた。

それが・・・:
 恵比寿(えびす)駅@山手線(@都;JR東日本)の案内版の外国語には英語&韓国語&ロシア語表示が掲示されていたところ、一部の乗客からクレームを受けたからとして、この7日からロシア語表示が紙で覆われていたそうだ。 ロシア語表示があるのは近くにロシア大使館がある為で、2018年来の事だと言う。
 ロシアのウクライナ軍事侵略の不条理さからのクレームだった様だが、これは正に①において
   A:ロシア & B:ロシア語

の発想に他ならない。

 クレーム乗客の言い分も、駅側の対応も、何となく解る気もするけど、現下のロシアによる暴挙を全てのロシア国民が支持している訳でないだろうし、ロシア語は周辺国でも多用されている言語だ。
 行きすぎた狭義心だとしてSNSで批判が起こって、駅側は16日から覆っていた紙を取り払ったそうだ。

 これに類する・・・と言ってしまえば短絡し過ぎかもかもしれないが、2019年末頃から流行りだし、今も続いているコロナ禍で、発祥元が武漢市@中国である事から
   A:中国 & B:アジア人

の下で、中国人と見間違われたアジア人が暴力を受ける事件がNY市営地下鉄で頻繁に起きた事がありました。

熱くなろうぜ・・・:
 これは、ラグビーやサッカー、更にオータニ選手、スズキ選手(@MLB)、佐々木選手(パリーグ)等の活躍を応援する時にしよう。

冷静に応援しよう・・・:
 不条理な侵略を受けているウクライナとその国民への支援で示そう。
 支援の仕方は人それぞれで良い筈と想うけど、①ではなぁ・・・

20220420:民主主義は ”少数派”/そして新・資本主義の行方は? [雑感]

 ノーテンキな自分はそれ程に意識していなかったが、世界では既に ”民主主義国家は少数派” で、その国民数は46%程度らしいと、岸田総理大臣の唱えられている "新・資本主義" とか、米国が主導した "民主サミット" 等がテーマになったどこかのTV討論番組でそう聴いた事があった。

 その背景として、民主主義国家で展開される資本主義の下では企業等が経済的利益を求めるあまり "富" の蓄積が偏り過ぎ、"格差" が拡大した現実があるとする論調が普通だ。
 この事を "資本主義の劣化" と言うと知った(日経紙:2022年4月12日付け朝刊マーケット総合紙面囲みエッセイ:"大機小機"。筆者ペンネーム:蔦民)。

そこで:
 専制国家とか強権国家であれば劣化した資本主義が正され、利益が社会還元され、そして格差是正が進められるのかどうか、そうでは無さそうだが、勿論の事、経済専門家では無い自分には判断出来ない。

しかしながら・・・:
 身の回りの現実は、
   - 減らされる一方の年金を目の前にし、
   - こうも燃料費や食料品価格が急騰し、
加えて
   - 社会保険制度の行方が不安視され、
   - 直ぐさま来る秋季からは医療費自己負担が2倍になる事

等を想うと、憂鬱以外になる他無く、ぼやきたくもなる。

そんな中で:
 国会先生方の第二の給与とされる "文書通信交通滞在費" が名称と日割り支給とだけ変えて生き残ると聴いて、更に加えて衆議院10増10減問題が自らの首につながる・・・って騒ぐ議員が大勢いるらしく "ちゃぶ台返し" を目論んでいるとかの報道を観聴きすると、この国は最早 "自己改革が出来ない国" だ・・・と感じてしまっている。

とすればだが・・・:
 人生100年なんぞと浮かれていても、私等世代はこれから先はそう長くないから、世界のフロント・グループから一周も二周も遅れた我が国に住むのは我慢すれば良いのかも知れないが、現役世代の方々はこの先、長い*2間をこの不条理な制度の下で働かなければならない。
 そして現役を退いた後、払い続けてきた社会保険料だって年金や医療保険としてまともに還元される保証はどこにあるのか解らない。
 これが "新・資本主義" なのか・・・とすればあまりに希望がなさ過ぎやしないか。
 老生であってもそりゃあ気になります。

20220419:四半世紀ぶりに鑑賞( ”トキワ荘の青春” ) [気晴らし事]

 先週末の事。
 録画リストを見ていたら、4月11日に放送されていた首題映画があった(NHKBS)。

 はて・・・?
 録画した覚えは無かったが・・・と想っていたら我がワイフ殿が
   気を利かして録画しておいたのよっ!

って事だった。

 トキワ荘の最寄り駅は西武池袋線椎名(しいな)町駅@豊島区(東京都)だった事もあって、同線桜台駅/練馬駅間に住んでいた事のある老生にはそんなに縁遠い感じのする所では無かった。
 また当時からの少年週刊誌の事を話していた事があって、それを覚えていた我がワイフ殿が気を利かしてくれたのだった・・・(^_^)

 つい先だって旅立たれた藤子不二雄Aさん(*1) を偲んでの放送だったが、この映画は今は有名だが当時(1950年代)は全くの無名,或いはそれに近かった漫画家志向の若者達の "熱気" と "挫折" を描いている。

 既に "背番号0" で独り立ちしていた本木雅弘さん演ずる故・寺田ヒロオさんを中心としているのだが、エピソードを知っていないと筋書きを追っていけないところが多分にある・・・果たして我がワイフ殿には余り関心を湧かせなかった様だ。

 自分は当時の読者層の一人だったからよく覚えているが、50年代は少年少女を対象とする漫画は月刊誌だったのが、1959年に週刊少年サンデーが創刊された以降はそれ迄の "ほのぼの" 漫画から "テンポの速い" 漫画へと全体の流れが移行していった様に想う。
 それからは、貸本の世界から生み出された "劇画" がより年上の年代層に読者を見つけ出した1960年代へと移りゆく時期でもあって、"スポーツマン金太郎"(少年サンデー誌創刊号から連載)が大評判を呼んだにもかかわらず寺田ヒロオさんは時流に乗らずに表舞台から去って行くのだが、映画ではそれ以降の事は勿論描かれていない。
 トキワ荘にあってこその青春・・・と言う訳だろうか。

ついでながら・・・:
 老生の実弟は "サラリーマン金太郎" の大ファンだった。
 寺田ヒロオさんがトキワ荘を去った一時期、練馬区に移り住んでいた事があって、サインを貰いに行った事があった。
 当時は作家等の住所も公開されていた時代でしたなぁ・・・そんな時代でした。
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(*1)20220415:藤子不二雄Aさん 逝く(漫画家)

20220418:また東北から ”怪物くん” ?!(佐々木朗投手の事) [雑感]

 4月10日の対オリックス戦で史上最年少にして完全試合を達成してしまった佐々木朗選手@ロッテ・マリーンズの事であります。
 3.11での大きな被災地の一つ "陸前高田市"@岩手県出身との事で、MLBで大活躍しているオータニ選手も同県出身。
 関東以西対比で観れば練習時間も施設も恵まれていない筈の東北地区で何故こうも怪物クンが出現するのか、不思議でならない。
 老生には解けない謎でありまする。

 でもって、久しく遠のいている "ニッポンのプロ野球" TV中継で彼を観てみますかな。

20220417:J.ヒギンス氏逝く(作家:”鷲は舞い降りた” ) [故人を悼む]

 4月9日に逝去。 享年92歳。

 第二次世界大戦やイングランド/アイルランド間抗争秘話に関わるアドベンチャーものに健筆を振るった。
 多くの筆名を持っていたが、首題名義による
   鷲は舞い降りた(1975)

が(恐らくは最大の)傑作で、世界的にヒットした事で著名だ。
 我が国では故・菊池光氏による名訳があって、とても良かった。
 映画化されたが、こっちの方はチコッと・・・なぁ。 原作を超えるものではなかったのが残念だった。

 自分もこの小説が一番気に入っているが、余りの評判にか、何と続編:
   鷲は飛び立った(1991)

もあって、これもなか*2の水準だ。

 また
   死にゆく者への祈り

も良かった(この映画化版ではあのM.ロークが主役を演じていた)。

 この方には別名義の
   エグゾゼを狙え、狐たちの夜
等の傑作もある。
 この種のアドベンチャーものを得意とする作家が国内には少ないのが物足りない。
 黙祷。

20220416:情報戦(デジタル侵入にはデジタル鎖国) [雑感]


 今回の露国によるウクライナ侵略戦争では最大規模の "情報戦" が繰り広げられているらしい・・・とは、BSフジ’TVワイド討論番組での話だった(確か4月第2週)。
 解説者によれば
   第一次世界情報大戦
とも言えるとの事でもあった。

 情報戦には人的資源を投入した諜報活動は勿論だが、世界中にネットワークが張り巡らされ、誰でもがSNSを通した情報発信/受信に参加出来る今、デジタル空間を介した情報活動が重みを持っているのは当然だと想われる。
 ウクライナ側の迎撃戦が功を奏しているのは、
  -ゼレンスキー大統領の情報発信力
    (世界のまともな国全てを味方につけた)
  -米国を筆頭とする西側諸国の露国側への攻撃的情報戦が有利に展開している事、
次いで
  -E.マスク氏の運営する地球規模情報ネットワーク "スターリンク" の活用効果

が大きいとの事だった(デジタル侵入)。
 露国軍の通信は西側へ筒抜けで、その位置情報が正確にウクライナ軍へ伝えられているに違いないとの指摘だ。

 一方で露国側は専ら自国民への情報統制、即ち西側とのネットワーク遮断(デジタル鎖国)とフェイクニュースの大量撒き散らしを徹底しているとの事だ。

 その一端を日経紙が朝刊第一面を使って特集していた:
   デジタル鎖国で世論操作
    - ロシア政府側、1K万超SNS拡散
    - 偽情報、世界と分断
   (日経紙:2022年4月8日朝刊第1面トップ)

 おまけに同日付け第7面では全段を使って
   ロシア、捏造の軌跡
    - ウクライナ侵攻
    - ロシアのフェイクはSNSでどう拡がったか?
    - ロシアの偽情報作戦はお家芸

との痛烈な記事満載だ。

 世界で観れば "フィナンシャル・タイムズ紙" と提携しているとは言え一介の新聞社に過ぎない日本経済新聞社がウクライナ侵略戦争に関わる露国の情報戦略と戦術を分析して、ここ迄の記事を掲載するとは・・・正直、驚きだ。
 よほどの "確証" と "覚悟" を持ち合わせていないとここ迄は踏み込めまい・・・そう感じ取りました。

ところで:
 我が国もやっとの事でデジタル庁が創設され、また警察組織にはサイバー部隊が組織化された。
 これ迄もその種の情報部隊は存在していた筈だが、フェイクニュースのバラマキとか他国情報組織への侵入、所謂ハッキング等のバレれば外交問題にも発展しかねない行為へ踏み込んでいるのかどうか、怪しい。
 この世界には教科書で教わった様な "正義" は無さそうにも見える。
 "えげつない" ・・・ そんな行為、"お行儀の良い" 日本人が出来るのか。
 そんな気持ちもしていますが、果たして・・・

20220415:藤子不二雄Aさん 逝く(漫画家) [故人を悼む]

 4月7日に逝去。 享年88歳。

 何処のメディアの訃報記事でも紹介されているが、チコッと捻った "笑ゥせぇるすまん" のファンが青年以上に多い。
 が、"忍者ハットリくん" とか "怪物くん" の様な子供向けの人気作品も多数ある。

でも・・・:
 なんと言っても故・藤子・F・不二雄さん(1996年9月23日に逝去。享年62歳)とのコンビ解消前の "オバケのQ太郎" のメガヒットが特筆される様に想える。
 この作品は、オバケを日常生活の中へ取り込み、"市民権" を与えた・・・と高く評価した識者がいた程だ(うぅ~ん、誰だったか忘れている)。

 相棒だった藤子・F・不二雄さんはコンビ解消後に "ドラえもん" の様な今も続いている大々ヒットを産みだしていたが、故人は違った "漫画道" を歩まれた・・・と言う事だと想う。
 またしても昭和の巨匠が旅立ってしまったとの想いです。
 黙礼。

20220414:今も昔も・・・(映画制作者セクハラ強要事件) [雑感]

 先週央の頃。
 某ポータルサイトでニュースを漁っていた時、何かの拍子にマウス操作の手違いがあったのだろうか、話題作を通して評判高い若手映画監督の出演女優へのセクハラ強要がバラされている記事を観てしまった。
 最早この歳でこの種のニュースには全く関心の無い老生だが、
   "こんな事昔から"
・・・と感じた。

一例となるかどうか・・・:
 大分前の事だが、今は介護施設だとかに入居している往年大女優とされた方が日経紙朝刊文化面のお馴染み連載 "私の履歴書" を執筆された事があって、その中で実名を挙げて映画監督と関係を持った事を書き下ろしていた。
 合意の下かどうかについては解りようが無いが、そう、昔からこの種のケシカラン話はいくらでもありました。

 今だからでしょう。
 加害側が表舞台で糾弾されるのが "当たり前" の時代になったのは・・・
 話題作品に関わった制作者とか監督、更には男性俳優によるセクハラ不祥事は沢山あって、洋の東西を問わない・・・と言ってしまっては、まじめに取り組んでいる方々には申し訳ないです。
 本ブログはお忘れ下さい。

20220413:窓開ける 桜舞い込む 猪口をあげ(自作AI) [気晴らし事]

 何時もその開花を楽しませてくれる目の前にある里山桜。
 今年も見事に咲いてくれた先週央の夜半。
 穏やかな風の下、その花びらが舞っていました。
 それが開けた窓から部屋に入り込み、偶然にも独酌していたチョコに浮かびました。
 モノの風情に左右される事が少ない老生ですが、この時はチコッと・・・

 そこで、
   窓、風、桜、猪口(ちょこ)

をキーワードに "AI-もどき" の句を・・・それが表題です。
 最新の強化学習の完成度の高い日本語AIならもっと気の利いた句を詠むと想いますが。
 お恥ずかしい限りデス。

20220412:兄弟殺し?(大規模大量虐殺@ウクライナ) [雑感]

 露西亜とウクライナはもと*2一体・・・プ大統領@露国の持論らしい。
 とすれば今回明らかになった民間人大量虐殺は "兄弟殺し" に他ならない。

 "親殺し"/"一族殺し" は古代の神話に多々ある。
 よく知られた "カインとアベル" は人類史上初の "兄による弟殺し" とされる。
 いろ*2な解釈がある様だが、これ等の意味も今は昔に習った覚えがある。
 血の繋がりが濃い程に憎しみは倍化する様だ。

 しかしこれ等の事例はどちらかと言えば単発的だ。
 それに比べて今回のは、極く一般の罪の無い民間人を無差別大量に虐殺した意味で第2次世界大戦以降の希に見る悲惨な出来事になってしまった。

 TVでは、某出演者がこの虐殺を
   キーフ近郷にはウラジオストック等を拠点とする
   露国東部方面隊が派遣されていて、
   この部隊は日ソ不可侵条約を破って旧満州地区へ
   侵入して民間日本人を襲った部隊の血をひいているかの様な残虐さだ

とも指摘していた(2022年4月6日・BSTBS報道1930)。

 人間はこれ程迄にもおぞましい存在・・・と言う事さえ歴史はこれを繰り返す。
 自分が生きている間にこれ程の悲劇が起こってしまうとは・・・

因みに:
 かってオバマ政権時代の駐露米国大使だった識者の説では、弟たるウクライナ国が民主化国家として経済発展して兄たる露国を追い抜く・・・これを悪夢と捉えたプ大統領@露国の弟叩きが現下の戦争の発端との解釈らしいデス。

20220411:自分は ”理解出来ん” 人間デス( ”ドライブ・マイ・カー” ) [自分の事]

 今年のアカデミー賞国際長編部門で受賞したこの作品は、村上春樹氏原作の同名短編小説の映画化版・・・と言っても大幅に改編されたものらしいが、昨年来、米欧の著名な映画祭で栄えある賞を受賞し続けている。

 らしい・・・と申し上げたのは、自分は村上春樹氏のどの作品をも読んでいないからだ。
 同氏は
  人間には "二種類" あって、
  ドストエフスキー:"カラマーゾフの兄弟"
  を読破した人(A)とそうで無い人(B)だ

と申されているらしい(日経紙:2022年3月31日付け朝刊第一面コラム "春秋" )。
 この分類で言えば、自分は遠い昔の話だが "A" だ(が、その内容は既に頭の中から完璧に逃げ出してしまっているので今の基準から観れば "B" かも)。

だが・・・:
 同じ言い方があるとすれば、
  人間には二種類あって、
  村上春樹氏作品を読破している人(A’)とそうで無い人(B’)だ

も立派な命題で、これについては自分は未だに、恐らくは今後とも "B’ " だ。

 そのせいで "ハルキスト" はおろか、 "村上ワールド" に入ろうとしない為なのか、或いは大きく改編されたからか、海外映画人から絶賛されているらしい表題映画を観ても、演出家にして役者でもある主人公が亡くなった妻を想い出す過程で彷徨う心のあり方、言ってみれば心の襞の動きの何処に焦点をあてた話なのか理解出来ていないでいるのです・・・未だに。

 米欧映画祭で投票した映画人って、すげぇ~頭いい人ばかりみたいだ・・・な?
 そんな訳で、人間観察にかけては些か自信喪失気味(?)デス・・・が、これって変なのでしょうか?