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20230406:G.ムーア氏逝く(インテル社創設) [故人を悼む]

 3月24日に逝去。 享年94歳。

 インテル社と言えば半導体産業界のみならず、PCを使う人なら誰でもがその名を知っている "マイクロプロセッサー" 開発/製造会社だが、その創設者のお一人だ。
 半導体を高密度に積層実装し、論理的演算機能を持たせたマイクロプロセッサーこそが今日のデジタル社会をもたらした大元のドライバーだったが、我が国の半導体メーカーは専らストレージ指向で、この世界の主導権を握る事は残念ながら無かった。

 故人はその名で呼ばれる法則で広く知られている。"ムーアの法則" ( Moore's Law ) と呼称されたそれは
   半導体の性能は2年毎に倍増する・・・①

と言うモノだが、法則と言うよりも半導体業界の "開発指針" としての役割を果たしたとも言えそうだ。
 国内半導体メーカーに入社した学生時代同期が開発目標として
   積層密度を "2倍/2年" せにゃならん・・・②

をあげて、"たまったもんじゃ無い" って言ってた事を想い出す。

 限界を指摘されながらも今以てほぼ成立しているから、驚く程の先見性だ。
 偉大な工学者に敬意を表して黙礼。

因みに:
 ①&②は簡便には
   p = 2**(n/2) ・・・③ [**は冪乗。例:2**4=2*2*2*2=16]

として表示される:
   p:積層密度、n:現時点よりの経過年

 実際、nに数字を代入してみれば、その凄まじさが実感されます。

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