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20230828:裏切られたか? ”百薬の長” [日本酒]

 老生の世代は、"適度な飲酒は百薬の長" と "教わって" きた。
 が、これは既に健康医学医療分野では良く知られた "誤り" であって、今では
   どんな量、どんな種類のアルコールであっても健康維持には良くない

事が世界各国の研究から解ってきているそうだ:
   酒は 「百薬の長」 今は昔
    -少量でもリスク摂取の勧め
   (日経紙:2023年7月29日付け朝刊 医療・介護・健康紙面)

 百薬の長と信じて来た老生には驚き桃の木だ。 チコッと見当違いだが "裏切られた想い" もしちゃう。
 生活習慣病リスクが高まる純アルコール量は
   ≧40gr/Day(男性)
   ≧20gr/Day(女性)

だそうで、男性の場合の閾値は
   ≒ビール中瓶2本
   ≒日本酒2合

が目安の様だ。 へぇ~・・・これで我慢か。
 何とかならんのか・・・って想うけど、今更取り返しは出来っこないんだろうなぁ。
 遅すぎ・・・って解るけど、節酒に努めるほか無い訳の様でありまする・・・(>_<)

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20230301:一升瓶 [日本酒]

 老生には日本酒向け大瓶として馴染み深いが、一般的には
   - "日本酒離れ"による需要減
   - コロナ禍による "飲食店経営自粛" に伴う需要減
   - 家屋 "矮小化" による家庭用としては過大サイズ

等々を背景として市場は縮小傾向が続いているそうだ:
   日本酒一升瓶離れの一途
    -10年で出荷半減
    -コロナ 業務用需要が低迷
   (2023年2月20日付け日経紙夕刊第一面トップ)

 メートル法に変わった現時点でもこの大型瓶は日本独特の仕様を誇り、"一升瓶" と呼称されている。 "1.8L瓶" とは普通言わない。
 最近は2L紙パック詰め日本酒も目立つが、一升瓶は回収システムも構築されていて立派なリターナブル容器だ。 が、何せ今の一般家庭ではサイズが大き過ぎるって感じだ。
 加えて、品質の高い多種多様な日本酒が出回っている現在、それらを比較しながら味わうとか、肴と併せて、或いは逆にその時のお酒に合わせて肴を選ぶ・・・量よりもそんな飲み方を好む人が増えてきている事もある。

 確かに・・・我が家でも一升瓶詰は無くなりました。
 4合瓶モノが主流となっているけど、むしろ2合瓶程度で多品種を楽しみたい・・・そんな飲み方に変わってきています。
 沢山飲んで "へべれけ" になって・・・何てこと、出来無いお年頃の後期高齢者ですしなぁ。

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20210122:白子酒&ヒレ酒(河豚;ふぐ/ふく) [日本酒]

 大分前だったが、自粛破りの石破元・自民党幹事長が "フグ会食" をやってのけた8日の翌日、皮肉にも今冬の河豚はコロナ禍の下、需要が伸びずに例年よりも割安(▲30%)だとの記事が目についた:
   ”フグ:福を呼ぶ高級魚、3割安
   (日経紙:2021年1月9日付け)

 フグの刺身とか天ぷら等、"やるせない様な甘み" を感じる時があるが、正直に白状すれば "目隠し" だったら解らんかも。 まぁ年金暮らしの身ではそうそう味わう事も無い。

その替わり・・・と言っては何だが・・・:
 旨い "ヒレ酒" を飲ませて貰えるお寿司屋さんがあった。
 熱燗は醸造用アルコールを含んだ非純米酒の方が自分には合う様だが、このコロナ禍で一年前から味わっていない。 時に乾燥ヒレを行きつけのスーパーで見かけるが、あれは熱燗に仕込んで飲む前に "火付け" するタイミングが結構馴れないと難しい。 それに、お酒を飲む時に火を扱うのは年寄りには危ない。 でもって "KY" して家飲みの時は厳禁だ(:"KY" = KikenYochi = 危険予知)。

 記事では "白子酒"(裏漉しした白子+熱燗)を紹介していたが、一度だけ現役の頃に出張した下関でご馳走になった事があった。
 これはとても美味しかった記憶だが、お高いのでそう何杯もと言う訳にはいかなかったなぁ・・・
 ここ迄書き上げたら無性に・・・今夜は何が何でも熱燗だ。




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20201218:無鑑査一*蔵(日本酒) [日本酒]

 一週間程前に "限定一*蔵" をご紹介されていたブログを訪ねた事があって、それに触発されたブログです。

 今は昔、現役時代にサンプル・ワークでソニ*多賀城工場へ頻繁に出向いた時代に覚えた軽快な日本酒。
 どちらかと言うとヘビーな味わいに傾きがちな自分の好みなのだが、これに限っては未だに愛飲している。

 帰路の仙台駅界隈の居酒屋さんで地元の方から薦められたのがきっかけで、当時は流通しているのはここ地元だけ・・・と言う事だった。

 "無鑑査" とは、要するに昔の制度で言えば "二級酒" の事なのだが、決して味わいが二級と言う意味では無い。
 我が家近くに、お酒屋さんから脱皮したチコッと高目の食材をも置くお店があって、嬉しい事にこの "無鑑査辛口" を常時置いているのだ。
 自分の他にも "これしか買わない" ・・・ ってお客さんが何名かいるらしく、売れ行きは良いらしい。
 ブランドに惑わされず、自分の好みを押し通す・・・どんな呑兵衛なんだろう・・・気になっています。
 多分だが・・・自分の様な "偏屈人" だろうて。
 うへっ!

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20201203:古酒 [日本酒]

 長期間、暗所&適温下で "熟成" した日本酒( "古酒" )が見直され、一部熱狂的な愛飲者がいる模様だ:
  "ヴィンテージの日本酒 探ってみた"
   ー 酸味やとろみ 個性の幅に驚き
   (日経紙:2020年11月21日土曜日版)

 自分も今は昔、嵌まっていた時期があった。
 これは自分だけの感覚かも知れないが、全く違った製法による酒類:
  - 熟成日本酒(古酒)
  - 熟成泡盛(クースー)
  - 紹興酒
  - "ヴァン・ド・ペイ" と呼ばれるフランスの地方地ワイン
  - シェリー酒
には、微妙だが一種独特の "共通" した味わい成分がある。
 何だろうか・・・昔から気になっているのだが。

 "アルコール(EtOH)/大量の水(H2O)"-系では、時間が経つとアルコール分子を水分子が取り囲む様な "会合" が起こり、"まろやか" な味わいとなるのは30年以上前から分析的に( "NMR" = 核磁気共鳴 )検証されていたが、それだけの味わいではない "何か" なのだが、未だに自分には解らない。
 何方かご存じでしょうか?

因みに:
 この "会合現象" は "漬け物" 等でも生じている事を示した論文を読んだ記憶があります。



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20200918:”家飲み” ばかりで・・・ [日本酒]

 コロナ禍のせいで行きつけの居酒屋さんには大分ご無沙汰している。
 ついこの間、近くのコンビニへ行ったら偶然に "飲み友" がいて、聴くところによると、やはり以前とは比べものにならない位に客足は遠のいている様だ。
 このお仲間も自分と同様に高齢者なんだが、お住まいが居酒屋さん近くなので時たま出向き、一杯飲んで早々に帰るそうだ。
 やはり基本は "家飲み" になってしまったと言う。

 呑み仲間と、"翌日にはすっかり忘れてしまう話" に興じる事は "不要不急" かも知れないが・・・家飲みだけでは何か、 "物足りない" んだよねぇ・・・

 お若い方は "感染覚悟" で通う事も出来ようが、年寄りはなぁ・・・
 これもコロナ禍が変えた "新しい日常" だとすれば、余りに味気ない。
 何とか成らんのか・・・これがそう簡単に成らんのだなぁ
 (>_<)



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20190620:初めて味わった佐賀の地酒 [日本酒]

 つい先頃、都内で九州料理/地酒で賑わう居酒屋さんへ案内され、大いに楽しませて貰いました。
 我が親父とのが鳥栖@佐賀県の出と言う事もあって、自分の血の半分は九州・・・でもってこの方面への関心は今以て高く、関連するブログを訪ねるのも日課としています。

 親父とのはどちらかと言うと蒸留酒系が好みだったようで、日本酒の記憶に乏しい。
ましてや佐賀県でいろんな地酒が造られていて、評判も高い・・・とはブログの紹介で初めて知った事でした。

だもんで:
 お店の方のお勧めにも従って5種類程を九州各地の料理を肴に楽しみました。
 今想うと、一回の席で5合のお酒・・・良くも呑めたし、無事に我が家に帰れた事も不思議。
 良いお酒だったんだなぁ・・・とつくづく感じ入った次第です。
 バチ当たりだが、久しぶりに親父とのを想い出しました。


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20190502:フランス産 ”日本酒” [日本酒]

 令和に入っての第2弾ブログは “お酒” から始めます。 それも “新型” 日本酒!
 “酒税法” によれば “日本酒とは米・米麹・水を原料とした発酵体” であり、アルコール度22%未満の “清酒” と解され得る。
 我が国独特の醸造酒である事から “日本酒” と呼ばれ、海外では普通 “SAKE” で通用する。

ところで:
 南仏で栽培した “ジャポニカ米” と 米麹、現地の “硬水” を主原料とした “仏産日本酒” の酒蔵がパリ市近郷でこの夏には開設されるそうだ:
  パリに日本酒の酒蔵 - 山形の企業 現地のコメと水で
    (日経紙:2019年4月22日付け夕刊)

 どこの産地であろうと、米と水を使い米麹で発酵させた清酒は酒税法の意味で立派な日本酒(SAKE)だ。
 使う水は硬水だから、巧くいけば “コク” のある “どっしり” とした味わいのSAKEに仕上がるのだろうか。

 このSAKEに合う “” は何だろうか。
 “カキにはシャブリ” が定番とされるが、相性はSAKEの方が良いに決まっている(←山岡四郎さん@美味しんぼもそう言っているし、自分もそう想います)。
 この場合はどうか・
 パリ市を再訪する事は多分もう無いだろうから “利き酒” する機会はなかろうが、評判を伺いたいモノだ。

 質の高いSAKEが広まっていくのを知る事は呑み助にとってこの上なく嬉しい限りです。
 (^^)/


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20180421:熟成酒 [日本酒]

 つい最近になって飲み友から聴きましたが、"熟成した日本酒" が人気らしいですネ。
 そう言えば何時だったか、日経紙にも紹介されていた気が・・・

 "琥珀" 色して、"とろり" として、"まろやか" な奴・・・今は昔、"はまった" 事がありました。
 今頃なんで?・・・の感じも。

 熟成した日本酒の一部には、"紹興酒"、"ヴァン・ド・ペイ"(フランスの認定 "地ワイン")、"シェリー酒" 等と共通した味わい成分が "かすかに" ある様に当時は感じたものでした。
 それがどんな成分か解らずじまいで、いつの間にか好みが変わり、忘れ去っていたのですが・・・

 話によれば、質が良いのが出揃い始めた様で、チャンスがあれば確かめたい・・・って欲が出てきました。
 熟成酒って、和やかな気分になった食後酒って感じが自分にはします。
 お酒に関してはまだまだ気を若くしていたい・・・

因みに:
 "とろり"・"まろやか" の要因の一つは、熟成の過程で "水分子がエタノール分子を囲む様に水和" するから・・・との説を大昔、学者先生の論文で見た事があります。
 良質の "漬け物" でも同じ構造が形成されているそうな。
 ブログした事がありますので、ご関心あればご訪問の程を:
  "20170215:日本酒 ②輸出が増えているとか"

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20171017:日本酒二題(飲み過ぎ&低度数) [日本酒]

 昨日に続いて日本酒ブログです。

 10月2日と5日の日経紙にお酒の話題が立て続けて掲載され、興味を惹きました:
  2日付け:高齢男性 半数飲み過ぎ ・・・ ①
  5日付け:飲み口軽やか 日本酒に酔う
          アルコール度数通常の半分も ・・・ ②

 ①では、お酒を飲む65歳以上の男性の50%が、また女性では25%が飲み過ぎと紹介されています(何方かが大分前にブログされておりましたが・・・)。

 "適度な飲酒" とは、およそ "20g-アルコール/日" として、
   ビール:500mℓ缶1本(=中瓶1本) ⇔ アルコール量≒20g
   日本酒:1合(=180mℓ) ⇔ 22g
   ワイン:グラス2杯(=120mℓ*2) ⇔ 12*2g

等と換算される様です(勿論、飲み助の "常識" として知っていましたとも!)。

 健康とか人間関係を良好に維持する為、これを目安にしましょう・・・とは "厚生省" のお勧めらしいのですが、"財務省" は "もっと飲めやっ!" と言いたいのでしょうネ

 そんな事も背景にあってか、更には "入門酒" としてでしょうか、アルコール度数を減らした日本酒を好む若者、特に女性が増えているとか(②)。

 今では AI が代行出来るでしょうが、米のでん粉を糖へ変え、更に発酵させる日本酒造りは杜氏さん方の大変な努力で出来上がった訳で、途中で発酵を停めてしまうと残糖が多過ぎて甘ったるい日本酒となってしまうのを、お得意の酵母技術でさっぱり感に優れた低濃度日本酒が開発されてきたとの事です。

 蒸留酒を好まれる方の中には "チェイサー" と言って、水を合間に飲まれる方もおられる様ですが、低濃度日本酒ならその必要はなさそうですネ。

 でも、自分はちょっとなぁ・・・ って気分ですが、"たくさん" 飲める・・・って考え方を変えるべきかなぁ?
 正直、"好み" に関しては "時代についていけない" 様です
 (>_<)


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20171016:”升酒” 大論争! [日本酒]

 この間、行きつけの居酒屋さんでの "どうでも良い" 出来事です。
 ご主人が、
  「この酒は常温・"" で飲むのが一番!」

と申されて、自分には初めての**を勧めて呉れました(醸造用アルコール添加の清酒。関東には出回ってはいない銘柄でした)。

 確かに、猪口とかグラスでよりも "升" で戴くと、鼻のすぐ側でお酒の香りがぐんっ!と立ち昇り、しかも升の木の香りと良い案配に混じり合って、大変美味しかったのです。

 が、この時、何時も隣席の大手 IT 企業にお勤めの若手技術者の方から
  「**さんって、升の縁から飲むのですねぇ!
  "本物っぽい" !」

って、言われました。

 そういえば、升酒を飲む時って、角からの方が飲み易いし、あの "吉田類さんも角飲み派" でした( 根拠:BSTBS放送 "酒場放浪記" )。
 でも自分は、升の縁からの方がお酒の香りが鼻を囲む様な感じなので、いつも "縁飲み派" でした。

 さぁ、それからが "大変" !
 どちらが良いのか、小さなお店の居合わせた6~7人が皆、升酒の飲み方を試し、どっちが良いのか、"大論争" となりました。

 "勝ち負け無し" の、とても楽しい論争でした。
 こういうのって、小さな居酒屋さんならではです。
 それにしてもご主人はご商売が達者っ!(一升瓶2本が、それこそ "あっ" という間に空になりました!)


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20170916:頑張って! 中田英寿さん [日本酒]

 2006年サッカーW杯ドイツ大会で日本代表チームの要として戦った中田英寿さんが、その後引退して、"新たな自分" を発見する為に世界を何周もしている・・・という記事は何度か見ていました。

 その中田さんの行き着いた一つが、"日本酒の世界への紹介・普及への取り組み" だそうです(出所:日経紙:2017年9月7日朝刊第19面)。

 海外で品質を維持する為にはワイン同様に温度管理が大切で、それを容易にする "日本酒セラー" を開発したり、飲みやすくする "日本酒グラス" を考案したり、仲介者として大活躍されているようです(温度管理と遮光の大切さを "山岡士郎さん@美味しんぼ" も言ってましたっけ)。

 いいぞっ! 中田英寿さん!
 ドイツ大会で、最後の試合が終わってピッチに仰向けになったままの姿をTVで観て、この人はこれからどうするのか・・・と想っていたら、現役を続けるのでは無く、新たな路を探る選択でした(伊達公子さんとは随分と哲学が違う・・・(*) )。
   (*) こんな風に考えています:
      ”20170908:サッカー日本代表の対豪州戦を見ながら想った事”

 日本酒の可能性を探る・・・どこまでも追求して下さい。
 何の力も無いけれど、応援しています。

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20170907:芋焼酎 愛飲家の方お試の程を! [日本酒]

 全面広告ページでしたが、面白い記事がありました。
 酒場詩人として知られている吉田類さんが、 「吉田類と飲む 九州・本格焼酎ガイド2017」(日経紙:2017年9月3日)の中で、鹿児島で芋焼酎を飲んだ時の事。
 地元の方々には "前割" というスタイルが好まれていて、"前日に焼酎を水で割っておく" という飲み方。
 これが一昼夜寝かせた事で焼酎と水が馴染んで非常にまろやかになり、人肌に温めると芋の甘い香りが広がる・・・と言うものです。

 これって、水がアルコールを囲む様な分子配位が形成されたからと想われます。
 日本酒でも "電子レンジでチン" すると同じ効果で味わいがまろやかになり、その学術的な研究論文もあります。

 自分は焼酎を戴く事はありませんが、以下は芋焼酎を(前割で)楽しんでおられる方々への提案です。
 "電子レンジでチン" すれば同じようにまろやかな味わいになる事、請け合いです。
 これなら "明日は飲むぞ" ・・・ 等と準備する必要ありません (^_^)
 是非お試しあれ(チンという音が多少 "興ざめ" ではありますが)。

 なお、"日本酒 電子レンジでチン" の話は以前ブログした事があります:
   ”20170215:日本酒 ②輸出が増えているとか

因みに:
 記事によると、お馴染み "酒場放浪記" は放送開始から既に15年、取材で全国700軒を超える酒場を巡り、個人としてはその倍を超えて利用しているそうです。
 頑丈な肝臓の持ち主さんの様です。
 こんなブログをした事ありました:
  ”20170225:"酒場放浪記" 考


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20170829:”日本酒特売” があったんだってっ!@ベルリン [日本酒]

 つい先だって "東京一極集中" について、"飲み友" である ICT 企業に勤める若手技術屋さんの受け売りをしたばかり(*) でしたが、その方の "特ダネ" です。
  (*): ”20170825:都内の大学定員規制・・・それでも若者は東京へ”

 この飲み友は、今流行の IoT に係わる件でドイツに出張され、その中でベルリンに立ち寄った折にデパートとして著名なカーデーヴェー(KDW)で土産品を漁っていた時、食品食材コーナーの一角で "日本酒が期間限定で特売" されていたそうです(この8月央の事)。

 高知県と広島県、あとどこか一県のお酒(4号瓶)が十種類以上陳列されていて、試飲しているベルリン市民がそれなりにいたそうです。

 渡独前に急遽覚えたらしいドイツ語で
  "Gut ?"(美味しい?)
と聴いたら
  ”Sehr gut! "(とても美味しい)

と返事が返ってきたそうな。

 飲み友は必ずしも日本酒とかワインよりも蒸留酒系なので詳しい味わい迄はお聞きできませんでしたが、フランケン・ワインと間違えた日本酒(*1) の様なタイプであれば、ドイツでビッグ・ヒットするかもと想った次第です。
   (*1): ”20170216:日本酒 ③あったのです! 白ワインと間違えた日本酒”

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20170820:”仏産” 日本酒があるそうですよっ! [日本酒]

 日本酒は米国人も造れば大学生も造る時代です(*) が、今度はフランス人が造ったそうです。
   (*) ご参照まで:
     ”20170323-2:日本酒 ④米国酒?”
     ”20170427:日本酒 ⑥大学生が日本酒を造る”

 これを快挙と言わずして何と言えば良いのか・・・

 2013年に来日して日本酒の魅力に惚れ込んだG.ブフさん(男性:35歳)という方が、2015年秋以降に鳥取県の酒造所で修行した上で一年後に会社を設立、日本の酒米を使い、日本人の杜氏の指導を得ながら醸造してこの9月より出荷が始まるそうです(出所:日経紙:2017年8月14日付け:”仏産の 「日本酒」 出荷へ”)。

 目的が 「日本酒の味わいをフランス人に伝えたい」 そうなので、残念ながら日本へは入ってこない様です。
 が、日本酒を愛する方々であれば試飲してみたいですよネっ。

 何方か渡仏して・・・無理か
 (>_<)

PS:
 自分から観ると、フランス人って、何か不思議な存在です。
 中国人と同じ "中華思想" の塊かと想うと、一方では浮世絵や邦画に芸術性を最初に感じ取ったりして、"感性" がゲルマンやアングロサクソンとは違うンだなぁ・・・
 因みに自分にはこんなことがありました:
   ”20170503:”鯉のぼり” で想い出す事”

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20170720:日本酒の味わい ー 英語表現 [日本酒]

 ついこの間の夕方、時計替わりの感じでNHKTVのニュース番組をつけていたら、日本酒の英語表現に取り組んでいる大学生等の活動が紹介されていました。

 日本酒を好む外国人が増えてきて、輸出量も増えているし、来日してディープな居酒屋巡りする方もいるらしく、表現の国際化の必要性を意識しているらしい。

 日本語には味わいの表現も複雑多種多様で、正しく外国人へ伝える事が出来るように・・・との想いの様だ。

 日本語の表現って、とても微妙かつ複雑で、例えばわずかな雨を時節・場面・状況等に応じて小雨・霧雨・小ぬか雨・・・等と言う程で、今やこれらを正しく使い切る日本人って、どれ程居るんだろう(この方面の素養皆無の自分にはとてもとても・・・)。

 日本酒の表現では、品質(吟醸・本醸造・純米)・ラベル表現(山廃・生一本・生・絞り・おろし)・香りついてもいろいろあるから、これ等に加えて "味わい" も入れるなんて、大したもんだ。

 日本酒度とか酸度は物理的に定義出来るけれど、それと甘口・辛口のさっぱり感・喉元に残る感じ等、どう表現するのだろう・・・と一瞬想っていたら、例えば、辛口は単に Dry で良いが、さっぱり感を伴う端麗辛口の場合には Crispy and Dry と表現する等、工夫を重ねている様子が報道されていました。

 最近の大学生は日本酒も醸造すれば(*) 、複雑怪奇な味わいの英語表現にも取り組む等、頼もしい限り(?)。

  (*) こんな事をブログした事あります。よろしかったらどうぞ:
      “20170427:日本酒 ⑥大学生が日本酒を造る”

 ついでに同じお酒でも熱々燗、熱燗、ぬる燗、人肌、常温、冷酒で味わいも違う事なんぞ、どう説明・表現するのだろう。
 残念ながら報道はそこまで突っ込んでいなかったが、年若い大学生が得意なのは冷酒で、年寄り臭い印象の強い(?)熱燗迄踏み込めるのか、関心はあります。

 ここ迄書いてきて想い出した事があります:
 昔読んだ英国ミステリーの中で、作者が日本酒ファンなのだろう、何名かで日本酒を飲みながら推理(←何の事件だったか、忘れました!)を働かせる場面で、日本酒の事を “dangerous rice-wine” と表現していました。

 ウイスキー等を飲みなれている(?)英国人からみると日本酒は甘っぽく、小さな杯、つまり猪口なので知らず知らずに何倍もお代わりして飲み過ぎる、挙句は翌日ひどい二日酔いの目に合うの注意しよう・・・なんて書いていた様な(でも好意的な表現でしたヨ)。

 なに、英国人に限らない、自分もそうだって!
 (>_<)

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20170611:”スパークリング日本酒” を味わった [日本酒]

 行きつけの居酒屋ご主人からメール:
   ”珍しい日本酒、手に入ったヨ! 早めに味わいに来てっ!”

 早速伺ってみたところ、それは ”発泡タイプの日本酒” で、最近、”awa酒” と銘打って話題になっている奴らしい。

 最近は、米国人や大学生が日本酒を醸造することがあったりして、このブログでも紹介させて戴いた事がありました(*)が、これは意欲的な造り酒屋さんが挑んでいて、ワインや日本酒飲みの感想を集めているそうだ。
  (*)お時間あれば:
     ”20170323-2:日本酒 ④米国酒?”
     "20170427:日本酒 ⑥大学生が日本酒を造る"

 20代や30代の、特に女性向け市場開拓を狙っているのでは?
 自分の様な年寄りの感想なんぞ意味もなかろうに、ご主人が気を利かした様です。

 細め・背の高いグラスに注いで貰って眺めると無色透明。
 まず香りを嗅ぐと、なる程、穀物臭がほんのり、日本酒だ。
 泡はきめ細かく、見た目さわやか(サイダーの泡よりは細かい)。

 口に含むと、スパークリング・ワインの様な ”果実由来のさっぱり感” に欠ける気がしたが、”米由来感の洗練された味わい” と感じた(活性炭を通して濾過を強化したタイプの日本酒をうんと冷やした感じもしました)。

 スパークリング・ワインの場合、補糖と言って糖を加えて強制発泡させるのが普通の筈だが、スパークリング日本酒の場合、炭酸ガス濃度をどうやって上げているのだろうか。
 ご主人に伺ったが、自分も教えて貰っていないとの事でした。

 正直、自らすすんで買う気はしなかったが、いろいろなタイプのものが出始めていて、”お気に入り” に巡り会える期待もあるそうで、日本酒の楽しみが一つ増えました (^^)/

 但し、このお店では置かないとの事。
 うちに飲みに来るのはおじさんばかりで、飲むのはあんたくらいしかいないのでは商売にならないヨ・・・だって!
 (^_^;)


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20170516:断酒して気が付いた事 [日本酒]

 かって、ひょんな事が切っ掛けになって2ヶ月間 “断酒” した経験があります。
   前回の日本酒ブログ:”20170508:蕎麦が ”肴” ”

 その時、体重が二週間程で 1 kg 程、見る見るうちに減っていきました。
 多分、身体中の余計な水分が抜けていったのでしょう。
 要するに断酒前は自覚がなかったものの、“むくん” でいたんですね。

 体組成計で見ると筋肉量は大して減っていなかったし、嬉しい事には、上の血圧が平均 5mmHg 程下がっていました。

 体調がすこぶる良く、食事も美味しく(← 実を言うと、いつも美味しいのですが・・・)、それでいて体重は増えないし、血圧もOK! ・・・良い事ばかりでした。

 それにもう一つ、”小遣いの減り” が無くなった!
 結構、お酒に使っていたんだなぁ・・・

 良い事づくめだったのですが、
   「珍しい酒、入ったよ! 来てみない?」

って、行きつけだった居酒屋主人からの電話に誘惑されて、元に戻りました
 おしまい・・・ (>_<)

追記:
 一年に一か月程は断酒しようっと! (^^)/


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20170508:蕎麦が  ”肴” [日本酒]

 行きつけの居酒屋の主人は、最初は蕎麦職人だったそうで、自分で蕎麦をうつ事はもうしない代わりに、旨い蕎麦を仕入れては〆に出して呉れる(口を整える程度)。

 つい最近、さっぱり感の冷酒を楽しんでいたら、肴になるかなぁ・・・と言いながら、少し青みのついた蕎麦をほんの一口分、もりの形で出して呉れた。

 いつも〆に旨い蕎麦を出して貰っているのだが、それとは違って、香りが気持ちよく、酒ともよく合うのでびっくりした。

 ”や*” でも ”砂*” でもこういう経験はないよ・・・と言うと、

   「香り立つ蕎麦はそのままか、水で食べる。
    そこまでいかない蕎麦はだし汁で、言っては悪いが誤魔化して食べるもん」

・・・と改めて教えられました。

 それに、あんたの好きな熱燗には皮込みの濃い蕎麦(所謂、”田舎蕎麦” と言う奴ですね)の方がいい・・・とも。

 もっと早くから言って呉れたら良いのに・・・
 それでも、蕎麦好きにとって相性ばっちりの居酒屋さんで、自分はハッピーです。


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20170427:日本酒 ⑥大学生が日本酒を造る [日本酒]

 最近の日本酒の造り手は、醸造元に限らず、米国人(*) も造れば、大学生も造る様になったみたいです。
   (*) 拙ブログ:"20170323-2:日本酒 ④米国酒?"

 追手門(おうてもん)学院大学(大阪府茨木市)の学生さん等が日本酒醸造元の指導・協力を得ながら "新しいコンセプトの日本酒を開発" したとの事です(日経紙:2017年4月12日付)。

 総合的教養教育カリキュラムの一環として企画され、学外組織と関わりながら社会体験する講座の中での試みでした。

 “若者向けのテイストとした非熱処理タイプ” と、”酸味+甘みを調和させたタイプ” の2種(720ml瓶詰め:¥1,900-(税前))で、茨木市の “ふるさと納税返礼品” としても採用が決まっている様です。

 農学系の大学や高校の講座や授業で、発酵体験としての日本酒醸造はこれ迄も結構あったと想われますが、醸造元と共同開発し、市販にこぎ着けるケースは余り例がないのでは・・・

 今後も広がっていけば日本酒も面白くなると言うものです。
 若い学生さん等が設計したと言う “味わい” を是非とも確かめてみたい。
 とはいえ、市販数は僅か1200本なので、残念ながら当方には回ってこないかぁ・・・


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