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20170720:日本酒の味わい ー 英語表現 [日本酒]

 ついこの間の夕方、時計替わりの感じでNHKTVのニュース番組をつけていたら、日本酒の英語表現に取り組んでいる大学生等の活動が紹介されていました。

 日本酒を好む外国人が増えてきて、輸出量も増えているし、来日してディープな居酒屋巡りする方もいるらしく、表現の国際化の必要性を意識しているらしい。

 日本語には味わいの表現も複雑多種多様で、正しく外国人へ伝える事が出来るように・・・との想いの様だ。

 日本語の表現って、とても微妙かつ複雑で、例えばわずかな雨を時節・場面・状況等に応じて小雨・霧雨・小ぬか雨・・・等と言う程で、今やこれらを正しく使い切る日本人って、どれ程居るんだろう(この方面の素養皆無の自分にはとてもとても・・・)。

 日本酒の表現では、品質(吟醸・本醸造・純米)・ラベル表現(山廃・生一本・生・絞り・おろし)・香りついてもいろいろあるから、これ等に加えて "味わい" も入れるなんて、大したもんだ。

 日本酒度とか酸度は物理的に定義出来るけれど、それと甘口・辛口のさっぱり感・喉元に残る感じ等、どう表現するのだろう・・・と一瞬想っていたら、例えば、辛口は単に Dry で良いが、さっぱり感を伴う端麗辛口の場合には Crispy and Dry と表現する等、工夫を重ねている様子が報道されていました。

 最近の大学生は日本酒も醸造すれば(*) 、複雑怪奇な味わいの英語表現にも取り組む等、頼もしい限り(?)。

  (*) こんな事をブログした事あります。よろしかったらどうぞ:
      “20170427:日本酒 ⑥大学生が日本酒を造る”

 ついでに同じお酒でも熱々燗、熱燗、ぬる燗、人肌、常温、冷酒で味わいも違う事なんぞ、どう説明・表現するのだろう。
 残念ながら報道はそこまで突っ込んでいなかったが、年若い大学生が得意なのは冷酒で、年寄り臭い印象の強い(?)熱燗迄踏み込めるのか、関心はあります。

 ここ迄書いてきて想い出した事があります:
 昔読んだ英国ミステリーの中で、作者が日本酒ファンなのだろう、何名かで日本酒を飲みながら推理(←何の事件だったか、忘れました!)を働かせる場面で、日本酒の事を “dangerous rice-wine” と表現していました。

 ウイスキー等を飲みなれている(?)英国人からみると日本酒は甘っぽく、小さな杯、つまり猪口なので知らず知らずに何倍もお代わりして飲み過ぎる、挙句は翌日ひどい二日酔いの目に合うの注意しよう・・・なんて書いていた様な(でも好意的な表現でしたヨ)。

 なに、英国人に限らない、自分もそうだって!
 (>_<)