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20240521:”円弱” 対策 [雑感]

 "円安" では無く、"円弱" ・・・そう指摘するTV番組があった。
 政府&日銀が何を言っても投資機関はハナにもかけない・・・それが現状であり、悲しいかなの現実だ。

 為替市場は投資機関の思惑とか心理面に基づく要素が強いので、役に立たないプライドもどきを捨てて、
  1$≒1新円・・・①

となるようなデノミネーションを考えたらどうか?
 一案として
  100旧円=1新円

とすれば、今の為替レイトに従えば①は
 1$=1.55新円

となる・・・そんな提案を某解説者がしていました。

 これを聴いて老生は、いっそ "円を捨てて$" にしたら・・・とさえ想ったモノでした。
 そうなったら "為替差特" で潤う輸出産業の実力が試される一方、原燃料等々輸入産業が息吹き返す可能性だってあるし、年金+預貯金取り崩し生活者も一息つけるかも知れん。
 が、頻繁にTV番組に出没する経済評論家と称する奴らは当たり障りの無い事しか言えない上、輸出産業界は多額の政治献金で与党を "金縛り" しているだろうから真面な円/$相場への復帰は "夢物語" なんだろうな。
 かくして
   円弱は続くよ、何処までも・・・

って訳かも。
 史上希に観る愚策・・・って聴いた事もあるし、悲しいね。

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20240520:TV向け液晶パネル国内生産消滅 [雑感]

 ついにかぁ・・・やっぱなぁ。
 堺ディスプレイプロダクト(SDP@堺市)の操業が今季上期中に停止するとの報道だ(5月14日)。
 親会社であるシャープ社の経営決断とあった。
 液晶パネル市場は中国&韓国企業が先導する価格競争下にあって、SDPでは "+採算" が見込め無い事からシャープ社本体の重荷になっていた。
 かっては "世界の亀山" がキャッチコピーだったが・・・これによってTV向け液晶パネル国内生産は皆無となった。

ところで:
 どんな最先端技術製品であってもそれが永久に続く訳では無い。
 成熟した後は必ず価格競争に陥る・・・のが普通だ。
 効果抜群の医薬であってさえ、研究開発に20年ほどかかっても特許期間は5~10年程に過ぎない。 と言うのは、現特許法による特許権存続期間は "出願後20年"( ≠ "成立後20年" )と規程されていて、多くの場合に治験前段階で特許出願を行い、その後の開発・審査に10~15年程かかってしまう例が多いからだ。
 そして・・・特許有効期間以降は、研究開発無しに製造だけを担う会社の "後発薬" が罷り通る時代だ。 確かに安価になればより広く恩恵が拡がる訳だが、現役時代に素材メーカーの研究開発部門に所属していた老生は、正直、腹立たしい・・・って想うのです。

ましてや家電製品なら・・・:
 どれだって創薬ほどの特異性は無いから、たとえ先行特許があったにしても回避技の開発実用化の抜け道は見つけられる。
 でもって、そのフェーズに入った以降の経営戦術は中国やら韓国勢には敵わない・・・そう歴史は教えている。

残念だが:
 我が家の居間に置いている大型TVも "おシャカ" になったら国産品とは言い難いタイプに置き換えるほか手は無いのか・・・な?
 正直、無念・・・って感じる世代です、老生は。

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20240519:異種移植 [雑感]

 バイオ・テクノロジー・・・特にゲノム解読/応用技術が実用化レベルに達して以降の医療分野の進展速度は驚異的だ。
 新型コロナ禍に対応したmRNA型ワクチンは最も至近な創薬事例と言えるが、一方で臓器移植技術もついに "異種移植" の事例が出始めた。
 つい最近、世界で始めて遺伝子改変ブタの "腎臓" を人間の患者に移植する手術が実施され(3月央。於・マサチューセッツ総合病院)、老生は驚くばかりだった。
 残念ながら移植を受けた男性はこの11日に死亡されたが、その死因は移植そのものとは無関係との事だ。

 異種移植については安全性や拒絶反応に加えて倫理上の課題が指摘されているが、米国では腎疾患者数が増え続け、人⇒人への移植では間に合わず、ついに "踏み切った" との事らしい。
 老生は、世界初の人⇒人への肝臓移植(1963年)/心臓移植(1967年)にブッたまげたが、今やこれ等は医療技術としては確立されていて(*1)、現実にはドナー不足の方が深刻な問題とされている。

 老生はこれ等については全くの専門外だが、"にわか" ながらも次の情報が大変参考になりました:
  小林孝彰:異種移植の現状と展望
   日腎会誌,47(2),83-93(2005)・・・①
  一般財団法人バイオインダストリー協会ホームページ,
   バイオテクノロジーQ&A:Q-48・・・②

 ①は20年程も前の解説論文ですが、むしろここで紹介されている展望をとらえ方の現状(②)と比べるとバイテクの飛躍的進歩が素人ながら窺えるのが驚きだったデス(①&②もネット検索OK))。

 DNA二重らせん構造を発見したワトソン&クリックのお二人は、ここ迄の進展を予期されていただろうか。
 凄い時代になりました・・・としか、言いようが無い。
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(*1):心臓移植を受けたFBI捜査官が連続殺人事件を追う映画さえ登場している:
 ブラッド・ワーク(Blood Work)
  監督&主演:クリント・イーストウッド(公開:2002年)

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20240518:BS広告-噴飯編 [ただの私見]

 毎度*2のBS’CM偏見ブログですが・・・最近出会ったのに
   - 若いもんには負けん・・・①
   - 死ぬまで現役・・・②

ってのあった。
 確か高齢者向けのサプリかなんかだった筈だ。 煽る様なあざといCMとしか老生には想えない。

年寄りは・・・:
 ①なんて息巻いてどうするの?
 若いモンには負け(た振りし)て道を譲らなけりゃいかんのよ。
 そうしなきゃぁ、若いもんは成長しないのが解らんかね。

年寄りは-その2:
 ②なんて迷惑以外のなにものでもない。
 健康な内に仕事から離れ、それ迄に出来なかった/或いは先送りしていた "自己実現" を図った方がどれだけ世のため人のためか、解らんかね。

 老生は
   頑張るだけ/威張るだけの "老害の人"

だけにはなりたくないとの想いでありまする。 理想は "カワユイ" 年寄りですよ・・・難しいけどね。
 タハっ。

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20240517:”怒り” の時代 [雑感]

 今や洋の東西、緯度の北南を問わずに、何処の国も、そして誰でもが "怒り" まくっている・・・って言って良い様な時代だ。
 おまけに、太陽ですら過去に観測例が無い程に頻繁に、かつ大規模に表面爆発、所謂 "太陽フレア" を繰り返していて、怒っている有り様だ。
 多分、後世の評論家は
   100億総激怒の時代

って言うに違い無い。

 その怒りが人間社会の有り様を定めた歴史上の遺物に迄及ぼうとしているとのニュースに老生は腰を抜かした。

 その遺物とは "マグナ・カルタ"・・・って言ったって、とっくに記憶領域の外へ行っちまって老生の脳内には跡形も無いのでネットで以下を確認:
 マグナ・カルタ:
  邦訳:"大憲章"
  ラテン語:"Magna Carta"
  英訳:"Great Charter of the Liberties"(=自由に関わる大憲章)
  制定:1252年(=鎌倉時代央)

であって、英国の不成典憲法(法として定められていないが、実質的な憲法)を構成する法律の一つとされている・・・そうだ。

 成立から800年が経過した今日に於いても英国憲法の最も基本的な部分として有効とされ、立憲主義とか人権思想の礎と目されている(以上、Wikipedia解説を要約)・・・らしい(だって、忘れっちまっているんもん・・・ (>_<) )。

 そのマグナ・カルタを保管/展示している大英図書館で起こった事件。
 10日、80歳代の環境活動家2人がハンマーを持ち込み、この展示ケースを割ろうとした。
 ぶったまげた事件だったが、図書館側によると、ケースの損傷は軽微で、文書自体に被害はなかったそうだ。
 加害者が所属する団体は脱化石燃料を掲げ、過激な抗議活動を繰り返しているそうで、
   この有名な文書は法の支配について定めたものだ。
   我々の政府は法律を破っている。

等と訴える映像をSNSで公開しているそうだが、老生はそれを報じた英文SNSには到達したが、実物は確認出来ていない。
 "政府の法律破り" を詰っているが、自らの加害については頬被りで、自分等は法律を破っても良いらしい。
 80歳を越えて、そんな理屈が通るって想ってんかえ?
 今やこんな時代だ・・・としたら、最早 "世も末" って事かも。

ついでに:
 "大英博物館" と和訳して報じている記事もあったけど、少なくとも対話生成AIで問いただしたところ、件の遺物所蔵先は "大英図書館" とありました。
 老生は大英博物館を訪ねた経験は一度だけですがありましたが、大英図書館はありません( "ジャッカルの日" で出てきたのはこちらでしたね)。
 歴史・所蔵件数共に凄いらしいですねぇ。

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20240516:昭和は ”カレー” &令和は ”官製懇談会” ( ”3分間” )

 まぁ、酷い話だ。
 今月1日、伊藤環境大臣と水俣病患者団体との "懇談" 会 で、団体側が発言している最中に "持ち時間" が過ぎた事を理由に環境省職員が発言者のマイク・オフをやらかした事件の事だ。
 当該大臣は謝罪したそうだが、当日の司会担当者が用意していた台本には
   3分でマイク・オフ

と明記されていた事が暴露されている。

 通常この種の台本って言うか、段取り詳細は現地出立前に大臣&秘書官/官房/担当部局の当事者間で共有されている筈だ。
 役人側が大臣を日頃から疎んでいて勝手にやっちまったのかも知れんが、その場合だって当該大臣が真摯に "聴く耳"/"聴く力" をお持ちなら、その瞬間に
   チコッと待て。
   お話を続けて聴きたい。

って遮ってしかるべきなんだが。
 ましてや水俣病公害は環境省の前身たる環境庁の取り組み原点の一つだったのに・・・使命を放り出している姿そのものだ。

 発足当初は他省からの "二番手" 役人の寄せ集めだと揶揄されていたが、既に庁から省へ格上げされ、その累積は50年を経ている。

のに・・・:
 これじゃ、あれこれ難癖つけて何事にも自らの責任を認めようとしない厚生労働省と何ら変わらない。

今は昔:
 昭和の時代、"3分間待つ" のは "レトルト・カレー"(CM主演:故・仁鶴師匠)だったし、"カップ麺" だったが、今では民間被害者側訴を官庁担当側が聞き流すだけの時間だ。

それはそうと:
 当初、帰路飛行機搭乗時刻が迫っている・・・って担当官が理由付けしていたそうだが、それなら現地取材報道陣は
   水俣病患者の訴よりも重要な東京案件って何なのだ?

って、どうして問い詰めなかったのか。
 そんな事せんで、権力の施政を監視し、自らの活動/表現の自由を標榜する報道に従事しているって言えるのか・・・って老生は問いたい。
 政治もそうだが、報道側の劣化も今や不可逆的としか想えない。

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20240515:Li-イオン電池火災 [雑感]

 ノーベル物理学賞に輝いた程の二次電池。
 スマホや小型家電も、クルマさえこの電池で稼働する時代だ。
 相当長い期間にわたって繰り返し充電可能なので便利この上ないが、問題は
   構成素材の地政学的な偏在・・・①

   過充電や衝撃誘起の発火による火災・・・②

だ。
 これ等の解決のためにLi-フリー型次世代二次電池の研究開発が世界中で盛んだが、実用化迄には未だ*2時間がかかりそうだと言う。

私等にとって・・・:
 それ迄は①についてはバンザイだが、②については常に留意しての使用が必要だ。
 つい最近でも、電動工具のバッテリー充電中に発火し、住宅火災になっちまったTVニュースを観たばかりだ。
 当事者にとっては、そんな馬鹿な・・・って想いだろう。
 トホホだ。。

特に:
 モバイル・バッテリーから出火した火災が多く、加えて掃除機や電気シェーバー等、出火した製品は少なくとも33種類もあり、"生活内に潜む危険" とさえ指摘している報道もあった。

 これからの季節で注意すべきは、高温車内にモバイル・バッテリーを放置したりすると発火/爆発等の危険性がある事だ。
 皆様注意しましょう。
 急速充電する場合は過充電になり勝ちで、見守りが必要です。
 やっぱ、多少はお高くても純正のモバイル・バッテリー&充電器・・・って事ですね。

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20240514:唐 十郎さんさん逝く(劇作家&俳優) [故人を悼む]

 4日に逝去。 享年84歳。

 "紅(あか)テント" を張っての所謂 "アングラ演劇" 旗手として圧倒的な人気を誇った方だ。
 今は遙かの大昔、老生は花園神社@新宿の脇を通った時、このテントを一見しようと一瞬想った事があったが、当時は演劇には興味が無かったのでそれだけに終わっていた。

 故人はご自身が人間表現者としても活躍されたが、実に多くの役者を育てあげられた。
 その中では、故・根津甚八さんと現役で活躍されている渡辺いっけいさんが老生のお気に入りだ。

 一方で、故人はコロナ禍真っ盛りの2021年文化功労者表彰を受けておられ、老生は正直ビックリした。
 これ迄の演劇に代表される現代文化芸術に大きな影響を与えたとしてだったが、故人の立ち位置は
   "対既存勢力/対既存解釈/対権力志向"

の要素が強かった筈なので、お受けになられた事自体に "意外感" と、このブログをご訪問下さった諸兄姉からのお叱りを覚悟で申し上げると、ホンのチコッとでしたが "反発" さえも感じた事を覚えています。
 それでも偉大な演劇人でおられた事には相違ない。
 ・・・ので、黙祷。

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20240513:フジコ・ヘミングさん逝く(ピアニスト) [故人を悼む]

 4月21日に逝去。 享年92歳。

 "奇蹟のカンパネラ( "La Campanella" )"だけが突出した話題だが、故人の境遇を知ると逆境に強く打ち勝ってきた方だと良く解る。
 何回か、故人の生き様を特集したTV番組があって、我がワイフ殿が録画保存し、時々繰り返して観ている。
 何かが心を打つのだ。 老生の理解を超える何かが・・・

加えて:
 老生にはピアニストとしての活動の一方で、
   - 保護猫を多数引き取る
   - 東日本大震災の際にはチャリティーコンサートを開催

等に心の優しさを感じ取ったりしたものでした。
 黙礼。

付記:
 故人は "ミス・タッチ" を指摘されても気にされずに、
   譜面通りに弾くのなら機械に任せれば良い

と仰った事があった・・・とは、有名な話だ。
 故人の日常生活や演奏の有り様を撮り続けてこられた数少ない写真家である中嶌英雄氏は追悼文で
   名言の裏にシャイな心の持ち主だった

と看過しておられ(日経紙:2024年5月10付け朝刊文化紙面)、我が意を得た。

だが・・・:
 最近のAIは譜面通りは勿論だが、特定個人の個性を踏襲した弾き方/指揮の仕方迄さえも再現する事が可能なのが気になる。
 その行き着く先は聴き手の "心の支配" かもだから。

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20240512:書店危うし! [雑感]

 やがてはこうなるのでは・・・と予測している記事を何時だったか読んでいた筈だが、
   書店激減@市区町村

が続いているそうだ。
 出版文化産業振興財団の調査によれば、全国1,741市区町村の中で書店が1店舗もないのが482市町村(=27.7%)に増えているとの事だ(2024年3月調査時点)。 2022年9月調査時点でのそれが456市町村(=26.2%)だったから、これは地域書店が担ってきた文化発信機能の減少傾向が続いている・・・って事になりそうだ。
 人口減少や、ネット通販普及によって書店数自体が減り、沖縄県・長野県・奈良県に至っては書店ゼロ市町村が県全体の50%以上を占めているそうだ。
 こりゃぁ、由々しき事だぞよ、皆様。

 確かにモノによってはネット通販の方が翌日配達なんて利便性はあるけど、書店へ出向いて "本漁り" するのは何とも楽しいし、そのあげくに見つけ出した書籍を読み始める知的興奮は何事にも変えがたい(・・・って言うのはチコッと大袈裟だが)。
 だからして、こんな時代でも神田神保町の様な古本を含めた書店街の人気が廃れない訳だと想う(何せ "古本祭り" は今でも凄い人気だ・・・但し、今や "神保町ブック・フェスティバル" って言う)。

因みに:
 老生が済む処の横浜市北部丘陵地域では、ほんの少し前までは数軒の書店があったが、今は一店舗しかない。
 そこの店主の話では、この地域の区立小中学校教科書の扱いがなければとっくに閉めているとの事だった。

ところで:
 由々しき事なんぞと言っているだけの老生は、昔の書籍を読み返すのは、そのフォント・サイズが今や小さ過ぎて辛くなっちまっている有り様だ。
 気に入った新編書籍が出た時には取り寄せる事もあるが、最近のは老生にはチコッと高過ぎて、そう*2頻繁にはいかない。
 かといってデジタル化された所謂 "電子書籍" には購入しても "所有権が無い" ので老生は利用する気になれない・・・だって、廻し読みとかの勝手使いが原則出来ないからね。
 そんなこんなで老生も書籍から縁遠くなりつつある様でありまする・・・残念だけど。

ついでに:
 神田神保町と言えば、今は昔、クレカなんぞが流行っていない時代に古本漁りをしていて、河出書房&河出書房新社版 "銭形平次捕物全集" 全巻揃いモノを偶然見つけた事があった。
 持ちわせが無かった事から買いそびれた事が今以て残念でならない。

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20240511:”スミカ” 頑張れ! V字回復を願う [ただの私見]

 "スミカ" とは "住友化学株式会社" の事で、素材メーカー業界での呼称です(多分今も)。
 そのスミカの経営調子が悪く、
   昨年度最終赤字:過去最大¥3,100億円に拡大の見通し

との事だ(4月30日)。
 ヒョエー・・・気の遠くなる様な数字だ。

 スミカは、農薬や医薬品で代表される精密化学品事業、及びサウジとの合弁である現地での石油化学事業で高い収益率を誇っていたが、現下では逆にこれ等が極端な不振に陥った結果だという。

 優れた分子設計技術、先を見通した海外での石油化学事業で独自の地位を占めていたのだが・・・スミカ不振報道でケチョン*2に貶す方もいる様だが、 "同業卒" の老生は素直に残念に想う。

 かって石油化学勃興の時期、"ポリエチレン" の構造-物性に関わる詳細な実験結果を学会誌で公表し、同業研究開発部門に従事していた他社担当者にとっては
   よくぞここ迄公表してくれた

と深く感謝されたものだった。
 同じ頃、"ポリプロピレン" については旭化成株式会社からの詳細な論文が学会誌に報告され、我が国プラスチック製品の品質の高さの牽引力の一つになった・・・こういう事実があった当時を知る人は今では極く*2少ない筈だ。
 その世代の生き残りの一人である老生は、スミカの速やかなV字回復を期待したい。

ついでに:
 今、プラスチック製品は資源環境負荷 "↑" の "悪玉" の様に指摘糾弾されているが、LCA評価を学べば
   "ホントの悪玉" は
   使用者たる消費者の "無理解" かつ "勝手気ままな使い捨て"

だと理解出来る筈なんだが・・・ "している振り" のパフォーマンスだけのSDGsが罷り通っているのが現実だ。 これを "グリーン・ウォッシング" と言うが、"グリーン" を謳う企業が何処までLCA評価に基づいているのか、怪しいのが多いのだ。
 かっての小泉某環境大臣にはそれが解っていなかったなぁ・・・彼はやがては我が国の行政トップの座を襲うとされているそうだから、そうなったら・・・って今から "心配" しているのが老生の世代だ。
 チョン*2。

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20240510:コンパクトカーいろいろ [雑感]

 老生が国産コンパクトカーへ乗り換えてから速くも7年目になる。
 ついこの間にその車検通しをやったばかりで、クルマ自体は快調そのものだ。
 そんな折、ネットで
   豪華な内装を誂えるコンパクトカー・・・①

が注目され始め、"乗り換え族" が結構いるそうだ( "くるまのニュース":配信4月30日AM)。

 年金+預貯金取り崩し生活者である処の老生のは実質バッテリーだけを強化した極々普通の寒冷地仕様車だが、①はこれ迄の上級車クラス並みの装備を搭載した "プレミアム・タイプ" を謳うらしい。

 記事に依れば、買い替えの際にそれ迄よりも小さなクルマを選択するユーザーが増えてきていて、その理由が
  -子育てが終わり、大きいクルマである "必要性がなくなった"
  -年配になり、大きなクルマは "運転がわずらわしくなった"

等々と紹介されていた。
 それなりの余裕のある階層の人達であれば、
  それ迄は高額なクルマに乗っていた事から
  小さな車体とはいえ、快適装備が貧弱になったり内装の質感が低くなるのは
  受け入れられない

という訳らしい。

 一方で、
   シンプルでいいから "とにかく安い" クルマ

という人等が選ぶ標準装備コンパクトカーも需要が大きいそうだ・・・まるで老生のを観てきているみたいだ(・・・タハっ!)。

でもねぇ・・・:
 一言で言えるのかどうか怪しいが、クルマ選びには人生哲学が反映してるんよ・・・簡単に決めつけないで欲しい。
 もっと*2別の理由での乗り換え族もいる事を忘れないでっ!

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20240509:これ程おもろいYouTube観た事無い( ”脱税5人衆キックバック・ダンス” ) [雑感]

 連休最後の日(6日)に、ネット漁りをしていた飲み友から、
   岸田総理 キックバック 裏金5人 奈良ドリーム男

で YouTube を検索してご覧。 腹抱えて嗤える・・・ってメールが届いた。
 前々日、行きつけ居酒屋さんで "さんざんっぱら" こいつ等を罵っていたからなぁ・・・

でもって・・・:
 訪ねたら、例の "噂の脱税5人衆" が横に並んでダンスする1分半程の動画もどきがあった。
 いやぁ・・・ホントに腹抱えて嗤った。

が・・・:
 観ている内に何か "虚しい"。
 悪い事やっても "シラッ" と通り過ぎていく "意地汚さ" & "気味悪さ"。
 特捜による告訴をも許さない(?)かの様にさえ見える程の権力を握ると・・・こうも悪くなるんかなぁ。
 "薄ら寒い" 後味がひく・・・作者の狙いでしょうなぁ。
 たった5人で日本沈没かぁ・・・の想いも。

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20240508:お疲れさん-田中史朗選手今季で引退(ラグビー) [ラグビー]

 本来なら今季終了時に言うべきだろうが、ついに・・・か。
 ラグビー元日本代表にして名SHの田中史朗選手が今季限りでの現役引退を表明された(4月24日)。 将来は日本代表のHCを目指すとも。

 同選手は、日本代表キャップ数75で、歴代7位。 ワールドカップ3大会出場。
 この方を次ぐ代表チームSHは流選手だが、両選手の球捌きは別物で、2019年開催の日本大会ではその差異が明確に出ていた(どちらでなきゃ駄目って訳では無い・・・と想います)。

 引退理由は
   - 年齢(現・39歳)から来る体力問題
   - 自分を越える選手等が輩出している

からだとの事だ。
 "短躯" ながら "スーパー・ラグビー" に身を投じてスキルを磨き上げ、その技術を我が国ラグビー界に投入されてこられた方だ。
 だからこそか、一流選手は自己の限界と適切時期も解りきっている・・・って事だろうか。
 長い間、日本代表SHを勤め、有り難うと素直に言いたい。

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20240507:笠谷幸生さん逝く( ”日の丸飛行隊” ) [故人を悼む]

 4月23日に逝去。 享年80歳。

 今もスキージャンプ競技では男女ともに日本人選手が活躍していて、老生の様な年寄りを "素直" に喜ばせている。

これも・・・:
 大元を辿れば、この方が札幌五輪(1972年)で70M級(=現・ノーマルヒル)ジャンプでダントツの飛翔を見せて優勝し、併せて2位&3位を日本人選手が独占してから以降の事だ。
 世にこの3名を称して
   "日の丸飛行隊"

ってメディアはこぞって称賛していた。

どういう訳か・・・:
 私等も何の疑問も持たずにこの呼称を受け入れていた筈だが、敗戦後に四半世紀超を経ていたにも関わらずにこの様な古めかしい名称を考え出したメディア感覚・・・今のZ世代の方々には1ミクロンもご理解出来まい(?)。
 悲惨な敗戦直後から立ち直って不可能視されていた経済復興を成し遂げつつ、更なる "高み" を目指した高揚感に溢れた時代だったからこそだったのだろう・・・こんな時期が確かにあったのだ。 "今から想えば" の話だけど。
 何せ国内招致最初の冬季五輪だったし、初めての日本人選手メダル独占だったからなぁ・・・それは*2湧きましたよ。

でも・・・:
 更なるメダル独占を疑わなかった90m級(=現・ラージヒル)ジャンプでは余りの過剰期待の重さからか、日本人選手等の成績は惨敗に終わった。
 当時社会人になって素材メーカーに入社後数年の時で、直属上司が
   がっかりで深酒して眠ってしまった。
   二日酔いで頭が痛い。

って翌日(確か月曜日だった筈)ぼやいていた事を懐かしく想い出す。
 まさしく昭和でした。
 黙祷。

"日の丸飛行隊" に対して・・・:
 今や、野球の日本代表チームは "サムライ・ジャパン" と称される。
 誰が言い始めたのか、何故 "サムライ" なんて名称をつけたのか、老生の理解を超えている。
 海外から観ると我が国は未だに男子は "丁髷に刀"・・・って想われているのか?・・・失敬な!(嗤い)
 記憶に間違いなければ、仲代達矢さんが "野獣暁に死す"(1968年@イタリア)の撮影で招かれて彼の地に着いた途端
   "丁髷" はどうした

って聴かれたそうだが、この話は半世紀以上も前のものだ。
 Z世代が素直に "サムライ" を受け入れているのかな?
 とすればだが、この世代も奥行きは深いとは言えんなぁ(内緒の話だけど)。


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20240506-1:”鯉のぼり” で思い出す事

 常に訪問するブログの一つに
   鯉のぼりを海外の人がどう見るのか

っていうのがあった(5月6日付け)。
 そこで想い出したのが老生が今は昔に投稿したブログ:
   20170503:鯉のぼりで思い出す事

だった。
 よろしかったらリンク先をどうぞ。


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20240506:”足る” を知ってれば騙されない/”袖” が無いから騙されない [ただの私見]

 人間の "物欲" は限りが無いとか。

が・・・:
 "足" を知れば、SNSで捲き起こされている
   簡単な投資で "丸儲けなんぞある訳無い"

と冷静に見て取れる筈だって老生は想う。
 つい先日、何十回もカネを振り込んで¥7億円もの投資詐欺にひっかかった事件が報じられていたけど、それだけ持ってりゃぁ何も "もっと*2" ・・・って想わなければ被害受ける事はなかったろうに・・・

何も持っていない老生は・・・:
 "足" を知っている訳では無いけど、"無い袖は振れない" って奴で、振るような袖を何一つ持っていないのも良しとし、今やそれを感謝さえしている(ホント)。

勿論:
 甘い基準でフェイク投稿を見逃しているSNS提供元の責任が問われるべきだが、その海外大手IT-企業は我が国の情報行政を舐めきっているのか、本国対比ではザルのごときで、自己責任を感じていない様だ。
 いよ*2以て油断ならない。




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20240505:やだなぁ・・・”緩く” なっている?(米大統領’人喰い人種発言) [雑感]

 今秋に行われる次期大統領選挙@米国は "老老対決" ・・・って言うそうだ。
 誠に残念な事に、我が国は米国大統領の思惑一つ/公言一つで右往左往する場合が多い・・・って言っても老生のこのブログが炎上する事は先ず考えられない。
 どちらがご当選されても、"ご老体" が次期の米国大統領に就任されるので、現下の一言二言がその思惑を含めて注目されざるを得ない。

 その一方であるところのバイデン米大統領の "記憶力の曖昧さ" が指摘されていて、先月に "とんでも発言" をされている。

 即ち、第二次世界大戦中にニューギニア島付近で行方不明になった米軍人の叔父について
   現地の "人喰い人種" に食べられた

と解される発言をしたそうだ。

実際には・・・:
 国防総省の記録によると、叔父が乗った米軍機は1944年5月にニューギニア北方沖で不時着(原因不明)し、1名救助、残り3名行方不明とされているそうで、その3名の内一名が叔父だったって訳。
 因みにバイデン氏は当時1.5歳だったが、長じて詳細を理解されていた筈とされている。

当然乍ら:
 パプアニューギニアのマラペ首相は
   我が国がそのようなレッテルを貼られるいわれはない

と反発している。

 バイデン大統領のご記憶が緩くなってたりしたら大変なんだがなぁ・・・心配だよ。 ハンニバル・レクターの映画&ドラマの見過ぎのせいだったら良いんだけど。
 現在、太平洋島諸島域は中国の関心対象となっていて米国は守り一辺倒の筈だが、こんな調子ではどうなるのかなぁ・・・トランプ前大統領の関心事では無さそうだし。

ついでに:
 つい先日、我が国の経済が長期間停滞している問題を抱えているのは
   "日本人は外国人を嫌い、移民を受け入れない"

から・・・って指摘し、米国の移民政策が当を得ていると主張していたそうだ(聴衆はその移民の方々だった様だ)。
 ついせんだって我が国総理大臣を "国賓" 待遇で招いたばかりなのに、心の中では何考えてんだか・・・

 一瞬、またやらかしたか?・・・って想ったりしたけど、よく考えたら
   経済成長との関連は解らんけど、
   なんとかかんとか "難癖" つけて移民を容易には受け入れない

て処だけは当たっているところ多いじゃん・・・って思い直したりしていました。

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20240504:独車最高(ドイツ財務相)・・・かな? [ただの私見]

 今や中国はその生産台数&ユーザー数で表される市場規模が突出した "自動車王国" だ。
 老生が僅かに得た経験では、整備された都市間自動車専用道路の車線数/幅/仕上がり等々は我が国対比で羨ましい程に進んでいる。 土地が広い・・・って良いなぁと想わずにはいられない。

 中国企業自体の発展も突出しているが、やはり自動車王国との自負を持っているドイツからの輸出車もダントツに多い。

そんな時:
 ドイツ財務相は。
   - 独車は世界最高・・・①
   - 中国との競争を恐れる必要はない・・・②

とCNBC記者とのインタビューで語ったそうだ(出自:レコードチャイナ、4月23日AM配信)。
  (注) CNBC:"Consumer News and Business Channel"
     通信社ダウ・ジョーンズ+NBC共同設立したニュース専門放送局

 政治家へのインタビューは、表&裏’思惑が絡み合って "本音が何処にあるのか" は、素人では解らない場合が多い。

 老生は②については全くの知見がないが、V*’空冷カブト虫車(2台)とB*W車(1台)を併せて40年間ほど走らせてきた経験から言えば、正直
   ①はどうかな?

・・・って想ってしまうのも事実だ。

 世界各国のクルマを乗りこなしてきた自動車評論家の様な訳にはいかないが、個人的には
   - メカ周りは確かに優れていた
   -トラブル経験は一度も無かったが、B*M社でリコール修理交換が一回あった
    (何処の不都合だったのか、想い出せない)。
   -プラスチックとかエラストマー製部材は劣化のせいか、
    車検毎の交換頻度が高かった・・・(A)
   -オイルや燃料配管の継ぎ目シールが劣化し易いのか、
    "漏れ" がたびたび起こって、これには肝を冷やした・・・(B)
   -バッテリー寿命も永くはなかった。

等々が記憶に残っているが、その一方で
   -狭い道幅のここ横浜市北部丘陵地帯では対応車とのすれ違いでは
    相手側が譲ってくれる場合が多かった。
   -長時間ドライブの時でも運転疲労感は感じなかった。

等の好ましい経験も味わった。

 国を代表する政治家が身贔屓するのは当然だが、今は国産コンパクトカーに乗り換えて7年目に突入した老生の経験からして①はどうかな・・・って感じました。
 (A)に関しては、エラストマー&プラスチックの使い回しは明らかに国産車の方が数段優れていると断言できる。 これはこれ等素材開発に直切関わった経験から言い得る。
 (B)に関しては空冷カブト虫車2台とも、またB*W車でも発生していた。
 余りの "怖さ" で、国産車に乗り換えた理由の一つでもあった・・・まぁ、老生に限っての事でもあっただろうけど。

 最近の我が国自動車製造会社の "次から次への不正事件" を観聞きしていると素直に
   日本車・・・バンザイッ!

っては言えないけど・・・結構、良いクルマ造っているだけに残念だ。

ついでに:
 乗り換えて7年目になる国産コンパクトカーは一度のトラブルにも出会った事は無い。 おまけにベストセラー・カーって訳でも無いので、お仲間車に会う事も殆ど無いのがまた良い。
 燃費も良いし、これを手放すのは "クルマを辞める時" って事になると自覚しておりまする。
 老生はEV車のLCA評価結果を知っているのでガソリン車にしか興味が無い偏見に満ちた後期高齢者し過ぎませんので、このブログも程々に。

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20240503:何故?( ”IT”-巨人が日本へ巨額投資) [雑感]

 最近、次々に米国の大手IT-社が巨額の投資をしてくれている:

①オラクル社:
 今年から10年間で約1.2兆円超を投じ、データセンター(DC)を増設。
 顧客サポート担当を日本国内居住者に限定する事で政府機関や金融会社等の機密データを扱う顧客企業を誘致する計画。

②マイクロソフト社:
 向こう2年間で約4,400億円を日本国内DCに投じる。
 クラウド機能とAI事業の拡張に向けたもの。

③アマゾン・ウェブ・サービス社:
 DC増強などに2027年迄に2.26兆円を投じる。

④オープンAI社:
 ChatGPT世界戦略の一環としてアジアで初となる日本拠点を東京に開設。

 ITの世界ではかろうじてフロント・グループの "しんがり" を勤める日本と言えるが、こんな巨大投資でIT市場が活性化すれば良いけど。

 それにしても、何故こんなに日本への巨額投資計画を発表しているのか。
 その理由として以下をあげているネット記事があった(申し訳無いことに出所元の跡を追えていないが、確かにありました):

A:米中の対立激化
 この視線で見ると、セキュリティの甘い日本が "中国の草刈り場" になりかねない事から "楔" を打っておく・・・って事だろうか。
 つまりは、日本で中国に好きかってはさせないつもりが透けて見えるのだが、老生には。

B:日本のAI-市場規模
 調査会社スタティスタ@ドイツによると、日本の生成AI-関連市場は
   2030年には87億ドル(約1.3兆億円)に達する

と見込まれ、
   657億ドルの米国
次いで
   296億ドルの中国

に次ぐ規模となって "美味しく" 見える。
 つまりは日本政府・公共機関・企業をクラウドサービスの顧客にして "ウハ*2" したい訳だ。

C:日本政府の "データ主権" 重視政策
 日本は国境をまたいだ個人データの移転を制限していて、IT-企業にとっては万事につけ好都合らしい。

 我が国の政府・公共機関・企業はどうかくれぐれも
   "舐められない"

ように願いたい。




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