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20230930:”ゾウ” さん逝く(遠山 一さん@ダークダックス) [故人を悼む]

 9月22日に逝去。 享年93歳。

 男性コーラスの走りとも言えた "ダークダックス" メンバー 遠山 一さんの事だ。
 残念ながら他のメンバー3名は既に彼岸へ旅だってしまっている:
  高見澤 宏さん(パクさん):2011年1月7日に逝去。享年77歳。
  佐々木 行(マンガさん):2016年6月20日に逝去。享年84歳。
  喜早 哲さん(ゲタさん):2016年3月26日に逝去。享年85歳。
                          (以上:ネット情報確認)

 見事なハーモニーを聴かせて貰っていた。
 訃報記事等では代表曲として "ともしび" や "銀色の道" 等が紹介されていたが、老生は
   雪山賛歌・・・①
   白銀は招くよ・・・②

が記憶に残っている。
 ①が評判だった事もあって、冬山へ向かう若い男性が急に増えたりした事があった。 サーフィンが流行った時に片手でサーフボートを抱えるて散歩するだけの "陸サーファー" もこの手だったか。

 ②はオーストリアの天才スキーヤー’トニー・ザイラー主演の映画主題歌(原題:"12人の乙女達と1人の男")で、本人ドイツ語吹き込み版が世界中で、特に日本で大ヒットした事があって、多くの歌手がカバーしていた。
 その中で、老生にはダークダックス版は特筆だった。 但し原題は今から観れば "取るに足らない" 恋愛じみた歌詞だったが、ダークダックス版は①を彷彿される意訳版だったと解していたのは高校までドイツ語専攻だったせいだ。

 ダークダックスの好評に惹かれたのか、後から*2、この種の男性コーラスグループが続出して、その多くがヒット曲を出していた時代だったか。
 最近はBS日テレ ”BS日本・心の歌” の "フォレスタ"(音大卒男性6名)の見事な歌声を我がワイフ殿がたまに聴く時があるだけになったが。

 黙礼。

20230929:これが大関ねぇ・・・ [雑感]

 貴景勝関ファンの方々には "不愉快ブログ" ですので、本日はお見過ごし下さい ・・・ m(_ _)m

 大相撲9月場所は優勝決定戦で貴景勝関(東大関)が熱海富士関(東前頭15枚目)を破って幕を下ろした(9月24日)。

しっかしぃ・・・
 貴景勝ファンの方々には申し訳無いけど、この相撲は醜かったねぇ。
 横綱不在場所では最高位の東大関ともあろう関取が幕内最下位クラスの平幕相手に
   -立ち会いを "待たせ"
   -正面からの突進を "受けずに"
   -あろう事か "かわして"
   - "叩き込み"

だ。
 大関から観ればこれから幕内上位を目指して来る新参力士に過ぎない。 ここはガチンと正面で受けて "三役力士の強さ" を示して欲しかった。
 大体が、この方の相撲は相手を "叩く" だけで "押出し" や "叩き込み" が多く、組もうとしない。 "紙相撲" の様で、四つ相撲を観た覚えが無い。
 このままで横綱は・・・疑問が残るなぁ、老生には。

まぁ、今回は・・・:
 貴景勝関ファンの方・・・暴言お許し下さい。

因みに:
 NHKTV中継で、何時もの場所では辛口批評を口ごもる解説の舞の海さんでさえ、この取り組みには "難色" を示していましたよ。
 ここしばらくは "欠席" している元横砂北の富士さんだったら最上級の "辛口" コメントだったに違い無い・・・

20230928:何時かは ”買い物難民” ? [自分の事]

 人口減や経営難でスーパーが閉店となって買い物難民となる高齢者が続出しているのは地方に限らず、最近は大都心部やその周辺にも及び始めているそうだ:
   買い物難民、今や都心に
    - スーパー閉店続出 「肉も野菜も買えない」
   (日経紙:2023年9月22日付け朝刊社会面)

 我ら夫婦が住むところのここ、横浜市北部丘陵地域でもスーパーが縮小されたり、移動販売車のドライバーが高齢引退となって後継者がおらずになったりして、クルマ無しには買い物に難儀する。
 そんな訳で免許返納する事は当面考えられない・・・が、いずれはその時が来るだろう。
 その時を想うと憂鬱この上無い。

因みに:
 買い物難民とは、記事に依れば国が "定義もどき" を定めていて、
   - 自宅からスーパー等への距離≧500m・・・①
   - クルマを利用出来ない・・・②
   - 65歳以上・・・③

等々となっているらしい。
 既に①&③は満たしている訳だ。
 げっ!

20230927:願う!名門復活( ”東芝” 考+想い出す事) [雑感]

 東芝と言えばあらゆる工業部門を網羅して我が国基幹産業を担う超巨大な名門企業の一角を占めていたが、ざっくり言ってしまえば会計不正を端緒として不祥事が続き、事業切り離し/売却を繰り返しながら規模縮小を余儀なくされ、ついに最近は
   投資ファンド:日本産業パートナーズ(JIP)+
   20社超国内出資連合

による株式公開買い付けが成立して、非上場企業となって再生を目指す事になった。
 が、世界展開を目指すかっての主力事業は既に手放していて、今や "パワー半導体" 程度しか目玉は無い。 再生可能エネルギー事業も再生事業展開の軸に据えるそうだが(日経紙:2023年9月22日付け朝刊総合1面)、この分野は激しい競争が待ち受けていて勝算があるのかどうか、危うい感じがする。

 東芝はかって旧財閥グループの有力メンバーとされ、自分の就職先企業もその一員だったので、家電製品とかの購入品の殆どを東芝製とした事があった。
 が、この分野における先端技術を活かした "洒落た" 小型製品はソニー社製が多く、何時しか我が家の東芝製品は冷蔵庫とかエアコンだけになってしまっていた。

 東芝の創業を "芝浦製作所" 発足の1904年とすればその誕生50年記念展示会が1954年に開催されていた筈で、老生は小学校高学年時、見学に引率された覚えがある。
 が、会場がどこだったのか、何を観たのか、そのほぼ全てが忘れ去っているが、どういう訳か "マツダ電球" だけを覚えている(今は殆ど見掛けなくなった "白熱電球" です)。 なんかアンケートとかがあって、景品として貰ったのだったかも知れない。 その後数年して名称"マツダ"は消え去っただったか。

 "栄枯盛衰" とは言うけど、かっての様に最先端技術を培って革新的部門を切り拓いて蘇るのか、見守りたいけど・・・

ついでに:
 老生の大学&院同期生の内数名が東芝に入社し、基礎研で医療向け半導体チップ等の開発に取り組んでいた時期があった。
 何時だったか、創立70年記念(?)だったと想うのだが、ホテルニューオータニを会場とした展示会が開催されていた事があって、そこで久しぶりの再会を楽しんだ事があった。
 が、彼等彼女等は今は旅立ってしまっている・・・時の流れを感じます。

20230926:”高炉” 運転停止(JFE@京浜工業地帯) [雑感]

 川崎市@神奈川県の臨海地域は "京浜工業地帯" の一角として日本の工業中心地の一つだが、JFEスチール社( = "川崎製鉄+日本鋼管" )東日本製鉄所京浜地区(=日本鋼管社発祥地区)の高炉がこの16日に操業休止に至り、一世紀余りの製鉄事業が終わりを遂げた。
 今は昔、 "鉄は国家" とされたが、現下の鉄鋼産業は国内市場の縮小、海外製鉄企業とのコスト競争激化等々に晒されている。
 何でもそうだが、平凡な鉄鋼なら何処でもとは言えないが途上国でも生産出来る時代だ。 我が国は長寿命とか、超高強度とか、それらの国では不可能な高機能鉄鋼生産で生き延びるしかない。
 事情は石油/天然ガス化学工業も同じで、平凡な化学品/化成品/プラスチック等々は産出国立地プラントで生産され、安価な形で出回る時代だ。 我が国は超高純度品とか、超耐熱性/超力学特性等々を付与させた高機能プラスチック開発&生産で生き延びるしか無い。

 既往工場が閉鎖されるのは寂しいには違いなけど、明らかに今は産業構造の変換期であって、次世代産業基盤構築とそれへの移行が生き残りに向けた必須条件になっている時代だ。
 実際、閉鎖高炉地域跡は、2050年迄に新たなエネルギー源としての大規模水素ステーションへの生まれ変わり構想等が計画されている様だ。
 今となってはその実現を見守る事は叶わないが、成功を祈りたい。

ところで:
 この地域の海側から観る、特に夜景は独特のインパクトがあって、人気があるそうだ。
 当地からはそう遠く無い所在なので、今から想えば観ておけば良かったか。
 いつも決断が遅れるのは・・・先を見通せない老生の宿命で、何回もこんな想いをしてしまっているのが悔やまれる(凡人の宿命ですかな)。

20230925:日本でも?( ”ドリル・何とか” や ”エッフェル・何とか” ) [雑感]

 何かと物議を醸し出した著名人が、その物議の元になった事案に引っかけた皮肉たっぷりの
   ドリル・某
   エッフェル・某

なんて名付けられてSNSを賑わすのが最近は特に目立つ。
 外野席から観ていると、その名付けようが実に "見事" で、硬い考え方しか出来ない老生には "想いもつけない"。

ところで:
 対話生成AIに確認したところ、中国や韓国では愛称として
   ジュン、ジャッキー、アンディ、ジェシカ・・・

等を名乗る方々が多いそうで、自分もそう言う方に会った経験があって、"奇妙な" 感じを受けた事でしたが、これからは我が国でも流行るのかも・・・?

想い出しました:
 チコッと違うけど、今や若くしてNHK夜のニュース番組のMCに登りつめた林田アナは、学生時代はその名字から
   リンダ

って呼ばれていたとは、実質的な全国デビューとなった "ブラタモリ" 相方役の時の自己紹介でしたよ。
 ・・・って事は、お若い方々の間ではとっくにそう言う時代なんですなぁ。

でも・・・:
 憎まれ口になりそうですが、大陸国家の某エラい方が
   アジア人はどんなにしても米欧人にはなれない

ってな事言って叩かれていましたが、この点に関してだけは同感だ。
 だからと言って、アジア人には黒髪が一番似合う・・・なんて事は言わないデスがね、老生は。

20230924:”手間暇かける” が一番(限りなく惚けを遅くする方法として)

 ワード(or一太郎)&エクセル&パワポはこの歳になってもほぼ毎日の様に御世話になっている。
 どのソフトウェアでも簡略化キー操作ってのがあって、達人になるとそれを操り書類を次から次へと作成していく(!)。

だが・・・:
 高齢者、それも後期高齢者にもなると、そんな便利機能は使わずに初心者の様なキーボード操作をすべきである・・・とは老生の経験からのとらえ方だ。
 何でもそうだが、簡単過ぎると本来の背景を見落とす。 キーボード操作の場合、非便利操作の方こそ手順がキチッと記憶に残り、年月を経ても忘れない。 便利な操作ほど忘れるのだ。

 クルマの操作も同じだ。
 余りに至れり尽くせりで便利すぎると細かい応用動作がとっさに出ない。
 ドアロックとか窓の開け閉め、空調、シールドビーム調整、前後左右の確認、車庫入れ等々、全自動に近いのもあるけど、一々手順を踏んで操作する・・・面倒だけど、この方が "自己確認" 出来て安心でもある。

 世の中、余りに全自動になり過ぎると、少なくとも老生の場合は退歩する。
 適当に面倒な方が良い。

20230923:一点差になった時は ”やるかも” ・・・って想ったけど(日本vs.イングランド@ラグビーW杯) [ラグビー]

 18日(月)早朝(日本時間)のTV中継・・・55分経過時点で "一点差" の時は "やってくれるかも!"・・・って想ったけど、その後トライ3本取られる一方で日本代表はトライ無しに終わった。 結果:"12-34"

 相手のトライ3本の内1本はケチのつけ様の無い素晴らしいモノだったが、あとの2本は "際どい" もので、甘い見方をすれば "ついていなかった" と言えるかもだ。
 このうちの一本ではラグビーでも偶然ながらも "ヘディング"(?)がある格好の "珍" プレイだった。 我が代表選手等は一瞬 "ノック・オン" と解して動きを止めてしまったが、相手側はかまうこと無くボールを繋いでトライ。 そしてコンバージョン・キック成功で無かったかも知れない7点を献上してしまった。
 この場面、ヘディングがキック扱いされた史上初の事件かも知れん。 

 昨年のテスト・マッチでの大敗に比べれば・・・との新聞記事もあったが、試合開始直ぐのペナルティから先取点を取られる "悪癖" は修正されていない。
 ただ、松島選手の50m超の独走は見事だったが、トライに繋がらなかったのが正直残念だ。

 イングランド代表は正確なキックで前進して攻略するだけだったが、それでもトライ/コンバージョンを成功させる術を見せていたのが悔しいながらも羨ましかったです。 でもベストエイトへの進出は出来るだろうが・・・その上はどうかな?

20230922:手が届かない(高くなり過ぎたワイン) [ワイン考]

 本日のブログは "情けない&しみったれた愚痴" でありまする。
 何でもかんでも値上がりするのが常態になっちまっているが、ついにって言うか、贔屓にしている白ワインの値段が¥5K-/750mlを超え始め、手が出なくなってしまったのだ。
 平素味わう家庭テーブル白ワインはワン・コインでさえ手に入るネゴシアン系に過ぎないけど、時にはお気に入りのを味わいたい・・・が、さすがに¥5K-越えにはそう*2手が出ない。

 何故ワイン迄もが異常にも高くなってしまったのか。
 もう半年前だが、プロのワイン・テイスターのお一人は "品質と価格が釣り合っていない" と指摘さえしている:
   J.ロビンソン’ワイン・リポート
    -異様に高いワインの正体
   (日経紙:2023年3月19日付け日曜特版)

この記事に依れば
   希少性・・・①
   カルト現象・・・②
   富裕層の増加・・・③

が三大要因だそうだ。
 生産量が少ないが、それなりの水準の銘柄なら①が当てはまるだろう。 これは需要/供給のバランスに起因する訳だから納得せざるを得ない。
 ②とは、名の知られた生産者が流行に乗ったって言うか、時代の流れに沿った銘柄を生産し始めると、その途端に一部のワイン・テイスターが囃し立て、それに追随したメディアが煽り立てて高値がついてしまう事らしい。 そんな銘柄、自分とは縁が無さそうだが・・・
 ③は、品質が今一の一部のワインに高額を注ぎ込む事を躊躇しない( "アホ舌" の )富裕層の存在との事だ(*1)。

 でも老生好みの白ワインはネゴシアン系ではないものの、それ程の希少性は無い上、②&③とは縁遠い銘柄の筈なので、結局は輸入業者側の "便乗" じゃぁないのか・・・って疑っている。
 そんな事モノにしない程の余裕が欲しいところだが、無念だ。
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(*1):(***)は老生の "偏見+独断" に過ぎません。

20230921:PHVで復活(ロータリーエンジン) [雑感]

 マ*ダ社が11年振りに復活させるそうだ。
 滑らかシフト・チェンジから来るこの上ない軽快な走り・・・かってはクルマ好きな、特に若い方にとっては一度はモノにしたいクルマだった。
 が、その低燃費性故に一部のマニア向けに留まっていて生産中止となっていた。
 それが軽快な走りを引き継ぎながらも、サイズダウン軽量化+PHV仕様として燃費問題をクリアしての再登場とあった(日経紙:2023年9月15日付け朝刊ビジネス2紙面)。
 10年前だったら手に入れたいと想ったかも・・・が、この歳では新車購入のマネーもドライブを楽しむ時間にも余裕が無いのが残念だ。

 R.エンジン生みの親とされた山本兼一氏は2017年12月20日に彼岸へ旅だっておられるが(享年95歳)、この復活を知ったらどう思うだろうか(因みに、2018年1月8付けで弔意ブログ投稿していました)。

ところで:
 多くの(?)評論家と称する諸先生方が時代の流れ&技術の進展の立場からEV推進を囃し立てるが、老生は希少な存在であり、かつ地政学的に偏った産地に限られる素材を使う事への疑問からEV派では無い。
 ましてやガソリン車の燃費が良い国産車の一生涯に渡った資源消費+環境負荷をEV車が凌駕する為には10万kmを越える走行距離を経てからと言うライフ・サイクル・アセスメント(LCA)を受けた事があるので尚更だ(しかもこのLCA評価では希少資源枯渇に関わる負荷は考慮外なので、これでも実態は甘い評価結果になっている筈だ)。
 ついこの間のチコちゃんでは、
   それでも次の買い換えはEV車

と解説員が述べていたけど、肝心の寿命の来た電池の廃棄処理、更には再資源化処理も含めたらそう単純な話では無い・・・と、多少はLCAに取り組んだ経験がある老生は考えるが、この点には全くのノータッチだった。 まぁ、NHK所属の解説員だから国のEV推進政策の課題をあからさまに指摘する事は出来んだろうけど(そうやって・・・とも噂された超有名なアナが左遷され、今では民放側で活躍しているけど)。

ついでに:
 ここで指摘させて戴いた疑問/課題が解決された時点で老生はEV車の是非を考えたいが、その時期は大分先の事だろうから、今の国産ガソリン・コンパクトカーが最期のマイカーかも知れん。

20230920:勘違い( ”阪神” ) [雑感]

 関東以北に住み着く方々で、名古屋以西の都市名&県名を含めた所在地を知らないか、勘違いしている多くの人を老生は知っている。
 その中でも、我がワイフ殿は福島県出身で関西方面を知らない事は類を見ない程(!)だ。
 14日にプロ野球セリーグ阪神タイガースが18年振りに優勝をもぎ取ったのだが、TVニュースではあの有名な道頓堀川への飛び込みを "そのきっかけ" から紹介ばかりしているモンだから、我がワイフ殿は
   阪神タイガースは大阪市を根拠とするチーム

だと想っていたらしい。

 "阪神" とは、大阪市と神戸市を合わせた地域の俗称だと説明してもピンとこない様だ。
 球団本社も拠点とする球場も兵庫県西宮市甲子園町だと言っても西宮市と大阪市の区別が判然としていない様だ。 西宮市は大阪市と神戸市の中間にあると言ってもポカンとしている。
 熱狂的なファンがTVで紹介される時、殆どが大阪の方々(らしく見える)なので、勘違いしているのも無理は無い。

どうでも良いけど・・・:
 因みに、大阪の方で、箱根と熱海の所在地違いを正しく理解されている方が少ないのと似通っているところを感じています。

20230919:イアン・ウィルムット氏逝く( ”クローン羊” 産みの親 ) [故人を悼む]

 9月10日に逝去。 享年79歳。

 1996年7月5日に雌羊(6歳)の乳細胞から "クローン" 技術で子を誕生させた事で有名。 この子羊は "ドリー" と命名され、世界中に知れ渡った初めての羊となった。
 この実験は哺乳類の体細胞を使用したクローンとして世界初の事例となって、"バイテク" の著しい進展と "倫理" 問題を捲き起こすきっかけとなった( "バイテク" = "バイオ・テクノロジー" )。

 この狭間で悩んでいた研究者は世界中にいた筈で、"先を越された想い" と 捲き起こされた "倫理論争" の大きさへの戸惑いを味わっていた事とだろうとは容易に推察される。
 が、"ジェンナー" を輩出したお国だし、コロナ禍の下で "ヒューマン・チャレンジ" を果敢に推進したお国柄だ。 全ての生物の生化学的/医療学的貢献を信じての取り組みだったのだろう。
 故人に "サー" の称号を与えている英国は価値観を持ち続けていて、決してブレ無い感じを受ける。 これは現下の露国によるウクライナ国への軍事侵略に対してのウ-国支援姿勢でも一貫して観られると感じているのは老生だけではあるまい。

ところで:
 因みに対話生成AIに問い合わせたところ、ドリーは進行性肺疾患等で2003年2月14日に "安楽死" させられていたそうだ(知りませんでした)。
 6.5歳だったが、これは通常の羊の寿命(10~12歳)と対比して著しい短命で、"クローンの宿命" かとも指摘されたらしい。
 但し、ドリーの体細胞からクローンで4等の羊が生まれ、元気に育成されているそうだが、今現在の様子は不明だ。

 命を "いじる" ・・・ "弄る" のかどうか。 未だにって言うか、そう簡単には片付けられない課題だろうが、戸口を開いたお一人には違い無い。
 複雑な気持ちだが、とりあえずは黙祷。

尚:
 その後、我が国の山中伸弥博士による代替 "幹細胞" 技術が開発され、倫理問題の "一部" は解決されております。

20230918:線状降水帯 [雑感]

 最近の気象情報でやけに耳にするこの専門用語。
 特定地域を狙ったかのような長時間にわたった豪雨・・・災害も半端じゃない。
 これも気候変動のせいか・・・とは専門家では無い老生には解りようが無いが、どうやら発生加速化の要因の一つらしいけど、この現象自体は昔にもあったとの説があるらしい。
 最近になって明確に指摘される様になった背景には、より精密に取得可能となった気象データーとそれを活用したシミュレーション精度の高度化があるそうだ。
 これ等の結果との比較研究により、昔の集中豪雨の多くに線状降水帯発生が関与していた事が "確か" との事だ。

 ここ横浜北部では発生した経験は無いと想っているが、今後どうなるかは解らない。
 ここらは丘陵地帯だし。
 大変な時代だ。

因みに:
 気象用語をブログ投稿したのは2度目だ。
 最初のは "寒冷渦" だったが、今年は耳にしていない・・・と想う。

20230917:”改革” と ”改造” [ただの私見]

 旧弊に囚われる事無く "ご破算" した上で "あるべき姿への新たな仕組み" を目指す事を "改革" と言うとすれば、"改造" とは "役に立たなくなった仕組み" を造り直す事だ。

 それで良く解った・・・
   "政治改革" とは言うが "政治改造" とは言わない
   "内閣改造" とは言うが、"内閣改革" とは言わない


 この歳になっても
   そっかぁ・・・

って気がつく事がなんと多い事よ。
 気がつくだけで "良し" とせんにゃぁ・・・トホっ!

但し:
 "内閣改造" だけは、いつ見ても "改悪" とは言えないまでも "次の改造迄のしのぎ" みたい・・・って想うのは老生だけであるまい。
 こんなので "今日よりも良い明日" を迎えられたら、政治って楽なもんだ・・・って事になりやしないかえ?

20230916:既に来ていた ”秋” [雑感]

 身体が30℃超に慣れきっていたせいか、最近の朝晩に遠くからやって来てくれる穏やかな浜風が肌寒い感じさえする時がある。
 メモ書きを見直したら、ここ横浜北部丘陵地帯では8月に入ってからの7週間の中で猛暑日(≧35℃)は7日間程で、1回/週程度だった。 ここ4週間は夏日~真夏日の連続だったが、どちらかと言えば夏日寄りで、暑さにウンザリっ!って事は無い。

 道理で・・・ここでは既に秋が忍び寄ってきていたとは。
 そう言えばいつしか沢山のトンボを見かける様になっていたのに気がつかないなんて・・・もしかしたら、惚けがチコッと入ってきているんか?

20230915:先ずは良かった(日本代表初戦勝利@ラグビーW杯2023仏大会) [ラグビー]

 8日に開幕した大会の第一試合では仏代表がオールブラックス(NZ代表)を破り、波乱含みの大会を予測させるに十二分だった。
 どういう訳か、W杯になるとしぶとくなる南アがスコットランドに勝ちを収めているのも不気味だ(2015英国大会でその南アを破った我が日本代表はあっぱれだったが、2019日本大会では歯が立たなかった)。

 我が日本代表は直前迄の親善試合/強化試合/テストマッチを負け続きと言っても良い程の不振だっただけに初戦のチリ代表に不覚を取りやしないかとヒヤヒヤしながらTV中継を観た。
 開始早々にこぼれ球を拾われトライされた時、いやぁ~な感じがしたが、その後は安定した試合運びだった(42vs.12)。
 正確無比なロングキッカーを代表から外したヘッドコーチの選択には驚いたが、この試合に限ってはその穴は "ほころび" を見せなかった。
 しかし、試合後の松島選手の談話の中で
   相手のフィジカルが思ったよりも強かった

と述べていた通り、多くのチームの選手が巨漢で、また小柄ではあっても首回り&胸厚が半端ではなさそうで、スクラムやタックル場面で厄介な事になりそうな気がしてならない。 とすればロングキックは何よりも重要な戦術の筈だと思うがなぁ・・・
 次戦は格上のイングランド代表だ。 そのイングランド代表にはジョージ・フォードって言う "超" ロングキッカーがいて大活躍中だ。 彼の動きを封じなければ・・・とは素人でも解る。
 どうか "どんな形でも良いけど" 勝利をつかんで欲しい。

20230914:勘違い(サッカードイツ代表チーム) [雑感]

 先週ドイツで開催された日本代表チームとの親善試合で、何とドイツチームは1-4で大敗してしまった。
 ドイツから観ればサッカーW杯2022カタール大会での "よもやの敗戦" に続いた "まさかの連敗" だ。
 そこでの新キャプテンのコメントが衝撃だった:
   自分等は強剛チームだと "勘違い" していた。
   ホントは弱いのだ。

 これには驚きでした。
 こんな勘違いは結構身近でも観る事が出来るのでは・・・なんて捉えた老生はなんとまぁ性格が悪いこと。
 自覚しています。

因みに:
 開催地はウォルフス・ブルク( "狼の城" )だった。
 競技場はフォルクスワーゲン・アレーナ( "VWアリーナ" )で、この地に本社工場を持つVW社が命名権を持っている。

ところで:
 "豊田スタジアム"(@豊田市)は豊田市が自前で整備した球技場であって、トヨタ自動車社が命名権を持っている訳では無いので、ラグビーW杯2019日本大会時の表現は
   "City of Toyota Stadium"(豊田市スタジアム)
だったそうだ(ネット情報)。
 "老生の勘違い" かもですが、世界第一位と第二位の両社の球技を通した "メセナ" への取り組みに対する考え方の相違を感じます。
 勿論、VW社の方が良いと言うつもりは一切ありません。

20230913:そんな事言える資格あるのかな?(J-芸能事務所性加害記者会見を受けたメディア対応考) [雑感]

 7日午後、延々4時間超に及んだJ-事務所による故・前々社長性加害犯罪に関わる記者会見を受けて、NHK及びTV東京がコメントを出して、
   NHK:
    ①今後の出演者選定に当たっては
     所属事務所の人権尊重等の姿勢を考慮して検討
    ②被害者救済や再発防止取り組みを注意深く確認していく

   TV東京:
    人権尊重の考え方に基づき、取引先として状況改善を働きかける

とした(日経紙:2023年9月8日付け朝刊社会面)。 記事には無かったが恐らくは何処のTV局でも似た様なコメントだろう。

 尤もらしいが、BBCが実態を放送した今冬の時には殆ど何の反応もせずに黙し、被害助長の責任の一端は見て見ぬふりしたTV局側にあると第三者調査委員会に指摘されながらも積極的な対応をして来なかった我が国TV局にこんなきれい事を言う資格があるんだろうか・・・そう思わざるを得ない老生は例外的な存在なのか。
 TV局はこれ迄人権尊重を前提に番組製作放送をしてきたと言う得るのか、視聴率欲しさに見て気がつかないふりをしていたに過ぎないのではないか。
 なんの言い訳もしない中で、読売TV’ "情報ライブ ミヤネ屋" MCの宮根誠司氏だけが正面から反省の弁を表していただけで、他のいろんな番組MCからは真面な言い訳は聞けなかったのが現実だ。

 こんな民主主義の根本概念ですら海外メディアから指摘されても尻に火がつく迄は何もしない日本のメディアに存在価値があるのだろうか・・・さすがに国連の人権調査が入ってからは無視出来なかったに過ぎないのではなかろうか。

おまけに:
 記者会見で質問する記者連中の学識常識素養の無さには呆れた。
 何処の記者であっても芸能関係担当はレベル落ちしていると感じた老生は傲慢なのだろうか。

20230912:今年の梨は特段に瑞々しい甘さだったが・・・ [食]

 梨・・・先月央以降、行きつけのスーパー等で陳列し始めていたけど、余りの高値に手が出なかった。
 それが最近になって昨年並みの価格になった事から試し買いして、数時間冷やしてから味見したところ、瑞々しさが半端じゃなく、上品な甘さに満足したのでした。
 そこで早速今年の味わい分だけを確保しておきました。

が・・・:
 来年の生産は "黄信号" らしい:
   ナシ生産に黄信号
    -病害で中国産花粉輸入停止
    -穴埋めの調達先無く
   (日経紙:2023年9月8日付け朝刊マーケット商品紙面)

 今や蜂等による自然交配栽培は実質ゼロに近く、手作業による授粉が殆どで、その花粉は中国産だと言う ・・・ ゲっ! 知らなかった。
 中国側の政治的な手配では無く、現地で病害が発生し、日本政府が輸入禁止措置をしたそうだ。
 リンゴ等でも同じらしい。

 こんなところにも大陸国家の手が・・・と思うと、梨も林檎も来年からはどうしようとも想う次第デス。

20230911:いかんなぁ( ”遺憾” ばかり) [雑感]

 何か想い通りに行かなかった時とか、残念な時に、政府は勿論の事、どこもかしこも
   "遺憾だ"

って言う。
 最近では日大のアメリカンフットボール部不祥事が明るみに出た時に出した声明文の中に
  遺憾に思う

って言っていて、とてもの違和感を受けたのは老生だけだっただろうか。 だって、肝心のスポーツ部門の人事は元の木阿弥だったそうだからねぇ・・・折角に著名な卒業生を理事長に迎えながらもアンタッチャブル・ゾーンにしていたから、そんな他人事みたいな言い方しか出来なかったのだろうか。

 一方で、同じ遺憾でも上首尾の時には "遺憾なく" ・・・っても言う。

 この歳になっても国語に疎い老生は、どうも面白くない時のもっと詳しい使い分けがあって良さそうなもんだが・・・って思い、そこで思い付きに "遺憾" をネットで検索したら、"外交上の声明表現" として最もありふれた用語だとあっって、初めて知った。
 即ち、日本政府から観て好ましくない他国の行動に対しては8段階の外交表現があって、
   懸念・・・①(最も弱い表現)
   深く懸念・・・②
   憂慮・・・③
   深く憂慮・・・④
   遺憾・・・⑤
   極めて遺憾・・・⑥
   非難・・・⑦
   断固非難・・・⑧(最も強い表現)

の序列があるそうだ。
 つまりは遺憾とは8段階中の弱い表現から観て5番目、強い表現から観て4番目で、極めて中途半端な位置づけだ。
 どっちつかずで、"一応言っておく" ・・・程度のメッセージしか伝わらない様に感じてしまう。
 つまりは、言われた相手側は
   強烈な不満じゃぁない

って受け取ってしまうのではなかろうか。

 法を無視した他国に対して "遺憾" だけしか言わない政府に対して老生は
   "断固非難"

したい。