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20230907:段ボール製ドローン [雑感]

 一週間程前だったろうか、ウクライナがオーストラリアから入手した段ボール製ドローン(両翼型)で露国軍事施設を攻撃して大きな成果を収めたとの報道があった。
 煎じ詰めれば、"紙+ゴム製品" だからレーダー感知され難いし、軽量、かつ折りたたみ可能/組み立て簡単の上、何と言っても安上がりで、 "カミカゼ戦法"、つまりは "使い捨て攻撃" できる訳で、露国側の高価な攻撃機に "体当たり" したそうだ。
 変な言い方でお叱りを受けるだろうけど、知恵者がいるもんだ。

と同時に:
 老生は "紙製" と聴いて直ぐさま "トラバント"(Trabant=衛星(ドイツ語))を想い出した。
 旧東ドイツの国民車( "Volks Wagen" )とされ、今で言う "軽" で、大凡の仕様は定員4名・直列2気筒空冷エンジン・600cc・前輪駆動・600kg強だった(以上、ネットで確認)。
 生産は1958に始まり、1991年で終了。 つまりは東西統一後に程なくして生産中止となり、ドイツ国民車はVW社製ビートルに(。だがこれもポルシェ型⇒新型へとモデルチェンジしながらも数年前に生産終了となっている)。

 強固なフレームに繊維強化樹脂製ボディを載せた車体のデザインは、今では古めかしい限りだが、老生は嫌いでは無い(因みに、国内でも車体だけをクラシック風にアレンジした光*自動車製品群の中にも似たタイプがあり、一定の固定的なファンがいる事を示している)。

 トラバントで使われた繊維は何と "再生綿"、樹脂の方は "フェノール樹脂"(熱硬化性)だった。 これが一見して "紙" に見えた事から "紙製ワーゲン"(Wagen=クルマ)と揶揄されていたが、資源環境負荷が重視される現下で見直すと随分と "先進的" な技術だった事になる。
 交通環境が様変わりしている現下のクルマとしての実用性は問い直されるが、一部の内外装品への適用は十二分に可能だろうと老生は考える。

 "紙製ドローン" と聴いて "トラバント" を想い出すとは・・・老生ぐらいで他に誰もいないだろうて(?)

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