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20230906:資本主義を観た(西武百貨店池袋本店売却) [雑感]

 "池袋"(東京都豊島区)と言えば、かっては旧国鉄/現JR東日本山手線池袋駅に西武&東武電鉄の各池袋駅が接続していて、練馬方面や板橋方面からの都心への乗り換えポイントとしての意味がメインで、"鈍臭い" イメージだけだったし、反社勢力がたむろしたりしていて、"怖い" とも言われていた。 特に西側の方は都心側へ通ずる東側に比べて雑然としていた。

 それが駅ビルでもあった両百貨店(西武池袋本店&東武池袋本店)を初めとする周辺店舗&商店街の営業努力によりイメージを一新して、今の繁盛を勝ち得たところだ。 勿論、池袋警察署の全面支援もあった筈だ。 老生は、中学以降はもっと鈍臭い西武池袋線練馬駅から池袋駅へ出て都内校へ通っていたから、この辺の変遷は良く覚えている。

その西武百貨店池袋本店だが・・・:
 7-i ホールディングス(HD)に買収されてからもそれなりに努力していたのだろうが、時代の流れから百貨店商法は退潮気味の傾向は避けられず、巨大な赤字経営が続いていた様で、今回の投資機関@米国への売却を余儀なくされたとの報道だ。
 その売却額がこれまた驚きだ。 2K億円を越える市場価値が負債等を差っ引いて "たったの" ¥8K万円だと言う。

 労組が打ったストライキの意味も意義も理解出来るが、資本主義市場原理下では経営側は利益追求を止める訳にはいかないものの、それであっても今回の売却は米欧で観られる "強欲資本主義" とは違う感じを受けるのは外からの眺めだからか。
 それになりきれずに小売り業態から総業形態への転換と言う甘い構想が描かれていた事が背景にあって、結局は時代に流されたのではなかったか。 7-i HD社はトップではあっても小売り業態には満足していなかったのだろうけど。

 今度の雇用主はその強欲資本主義本家本元からだけに雇用維持がどれだけ成されるのか、老生は悲観的にしか想えないのが残念だ。
 今は昔、評判を呼んだ "ハゲタカ" って言う小説/TVドラマ/映画を想い出す始末です。

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