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20230911:いかんなぁ( ”遺憾” ばかり) [雑感]

 何か想い通りに行かなかった時とか、残念な時に、政府は勿論の事、どこもかしこも
   "遺憾だ"

って言う。
 最近では日大のアメリカンフットボール部不祥事が明るみに出た時に出した声明文の中に
  遺憾に思う

って言っていて、とてもの違和感を受けたのは老生だけだっただろうか。 だって、肝心のスポーツ部門の人事は元の木阿弥だったそうだからねぇ・・・折角に著名な卒業生を理事長に迎えながらもアンタッチャブル・ゾーンにしていたから、そんな他人事みたいな言い方しか出来なかったのだろうか。

 一方で、同じ遺憾でも上首尾の時には "遺憾なく" ・・・っても言う。

 この歳になっても国語に疎い老生は、どうも面白くない時のもっと詳しい使い分けがあって良さそうなもんだが・・・って思い、そこで思い付きに "遺憾" をネットで検索したら、"外交上の声明表現" として最もありふれた用語だとあっって、初めて知った。
 即ち、日本政府から観て好ましくない他国の行動に対しては8段階の外交表現があって、
   懸念・・・①(最も弱い表現)
   深く懸念・・・②
   憂慮・・・③
   深く憂慮・・・④
   遺憾・・・⑤
   極めて遺憾・・・⑥
   非難・・・⑦
   断固非難・・・⑧(最も強い表現)

の序列があるそうだ。
 つまりは遺憾とは8段階中の弱い表現から観て5番目、強い表現から観て4番目で、極めて中途半端な位置づけだ。
 どっちつかずで、"一応言っておく" ・・・程度のメッセージしか伝わらない様に感じてしまう。
 つまりは、言われた相手側は
   強烈な不満じゃぁない

って受け取ってしまうのではなかろうか。

 法を無視した他国に対して "遺憾" だけしか言わない政府に対して老生は
   "断固非難"

したい。

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