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20200103:記念アニメ@日弁連 [雑感]

 日弁連(日本弁護士連合会)が “裁判員制度10周年” を記念した “アニメ” を公開していると聴いたのでウェブサイトを訪ね、観てみた。

 全3話で、

第一話:”桃太郎” 編
 桃太郎にやっつけられた “鬼” が被告。
 彼の宝物は先祖代々受け継いだモノであって、地元村民から奪ったモノではないと “潔白” を主張。
 これをどう裁くか。

第二話:”赤ずきん” 編
 何と、赤ずきんがオオカミを “殺害” しようとした罪に問われる。

第三話:裁判員 “桃太郎” 編
 何とまぁ、第二話の裁判で裁判員として参加した桃太郎を通した評議の紹介だ。

 日弁連の趣旨は、
   裁判員裁判では、”市民の意見” が求められる。
   それを伝えたかった。

との事で、このアニメでは
   “あなたの意見で司法が変わる”

とあったが、そうかなぁ・・・?
 当初の趣旨はその通りだったんだろうが、最近投稿したブログ(*1) で嘆いたばかりの様に至近の裁判判決では最早 “市民感覚が活かされているとはとても想えない” 事例ばかりだ。

 おりしも、最高裁判所は司法研修を終えた修習生1487名から75名を判事補として採用する事にして、閣議承認を得てこの1月16日付けで発令すると伝えられている。
 この75名は、今は新鮮な感性を持っていると期待したいが、”補” がとれ、地裁⇒高裁へと進むにつれ “初心” を忘れて “前例踏襲判事” になっていくのでは・・・と想ってしまう自分が少々情けない。

因みに:
 日弁連としての立場から、裁判員に選ばれた方は、”先入観とか思い込みは禁物” と指摘したい様だ。
 裁判所側の広報アニメではないせいか、”冤罪” を意識し過ぎた基線が感じ取られ、気になりました・・・これが正直な印象です。
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(*1):20191217:これでは殺害事件は無くならない(被害者に寄り添わない司法)


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