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20221105:”爪楊枝(つまようじ)-木の匂い” が ”常識”とは限らない [ただの私見]

 先月末頃だっただろうか。
 "爪楊枝に木の匂い" がするとの "クレーム" が供給者側へ届き、"木製" である事を説明して納得して貰った・・・とのニュースがSNSで話題になったそうだ。

 "爪楊枝が木製" って事なんぞ、決まってるじゃん・・・って訳か、
   "理不尽なクレーム"

との批判が多かった様だ。 加えてネットニュース:"現代ビジネス"(週刊現代社提供:2022年10月29日付け06:00配信)ではもっと厳しく
   "バカの問題は自分がバカであることにきづかないこと"

との指摘だった。

 一見、実に尤もらしい。
 だって、我が国で流通している爪楊枝のほぼ全てが木製であろうからだ。

だが・・・:
 世の中は広い。
 "でん粉製爪楊枝" を使用している(或いはしていた)業態もあるのだ。 こいつは "木の匂い" はしない。

 韓国では、飲食店等で食後に使用した木製爪楊枝が調理残や食残しの再資源化段階で家畜の飼料製造ラインに紛れ込んで、それを摂取した家畜が消化器官を傷つける事故が多発し、でん粉製爪楊枝が普及していた時期があって、その現場を観た経験を自分はしている。
 でん粉製であれば、飼料製造過程の中で、或いはその後の保管期間に自然界に共存する酵素類によって分解を受け(:これを "生分解" と言う)、最終的には無害化されて家畜の消化器官を傷つける恐れが減じるのだ。
 韓国を訪ねる事の無くなった今の今、どうなっているのか、不明なのが残念だが・・・

 "その方" は、爪楊枝を初めて使用した方だったかも知れない。 またでん粉製爪楊枝を当たり前のように使っていた国で生活していた方かもしれない。 或いは、その時の木製爪楊枝の原料となった木材が何らかの理由で独特の臭いを発していたのかも知れない。

 "理不尽" とか "バカ" と批判する前に、どの様な経緯で木の匂いに気づいてクレームを発したのかを見極めた上での批判であって欲しい・・・と老生は想う。

そんな訳で:
 自分も "その気(け)"があるが、批判するのは簡単だ。
 バカ・・・って指摘した著者の引用文献に従えば
   知らない事を知らない

で、早急に人様のなりふりや行為を云々するのは控えたい・・・そう、老生は想い、又しばしの間(だけだが)自戒するのデス。

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