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20200721:”亡国” トラベル [雑感]

 このコロナ禍 "再炎"/"再拡大" の最中、前倒して明日より
  "GoTo トラベル・キャンペーン"
が始まる様だ(予算元:国交省)。
 旅行代理店や旅館業界を "除いた" 多くの国民の "時期尚早" との反対にあっても "東京除外" だけの "無理押し" 実施となった。

 壊滅近い観光業復活を加速させる為の旅行者負担補助施策だとの事だが、たとえ東京発着だけを外しても、都市圏から地方へコロナ感染を拡げ、その結果として観光業はもとより、国全体の経済活動をも壊滅へ向かわせる
   "亡国行きトラベル"

としか想えないのは自分だけだろうか。

 感染爆発/医療崩壊/経済壊滅に向かう可能性すら覗える今、何故に旅行者補助なのか。
 観光業を助けるのなら、喘ぐ旅行代理店や旅館業への事業補償の方がはるかに "実利" がある筈なのに。
 国民をあっちこっち動かさせて感染を拡げっちまって、これからの "国の有り様" をどうするつもりなのか。

 この "GoToトラベル・キャンペーン" は、コロナ禍が収まった時点でこその施策ではないのか・・・今の今やるとは "質(たち)の悪い" 根性見え見え政治だ。

 コロナ禍対応では迷走だらけなので、国側はメンツもあって後に引けない様子だ。
 今更、"ごり押し" の責任取らせるって言ったって、国交省大臣は公明党出だから、彼の首すげ替えは総理大臣には難しかろう。
 勿論、総理大臣ご自身の責任は単に "謝るだけ" だ(*1)
 正に "亡国へ向かうトラベル" だ。

振り返ってみても:
 一二週間前より東北地方の県知事さんや市長さんから "懸念" が表明されているし、中には
  "感染拡大は政府による人災"

と迄、表明している市長さんもいた。
 その内、首都圏での感染拡大が急を告げると、多くの県知事さん等がこぞって懸念/反対表明が出された(但し役人上がりの知事等は積極的発言は控えているのが "嫌らしい")。

 表明した彼等彼女らは、後々、総務省や国交省辺りから露骨な差別扱いを受けるに違い無いが、医療体制の脆弱な地方自治体の長はその大小に関わらず
  "先ずは県民の生命健康を優先"

して懸念/反対を表明するのは "当たり前だのクラッカー" ・・・ って考える自分はおかしいのか。
 一方、金儲け第一の経済界からは "さっさとやって欲しい" との声一色だ。

 どちらが正しい "国の有り様" なのか。

そう言えば:
 昔の事だが、"亡国のイージス" って小説/映画があった。
 今ではうろ覚えだが、最新護衛艦の艦長か副艦長が "謀反" を起こし、日本政府と対峙する。
 テーマは "国防に関わる国家としての有り様" を問うモノだった(が、アクションものとしてもそれなりに楽しめましたよ)。

 国民の命よりも経済優先を決めたとは言え、今回のキャンペーンも正に "政府の立ち位置" を表しているのではなかろうか・・・とさえ、想う。

話は飛ぶけど・・・:
 "GoToキャンペーン" の事を安倍総理大臣は国会答弁の中で
   "ゴートー( ≒ 強盗)・・・"

と言いそうになったとか、無かったとか。
 このお方の "心" は空(から)過ぎて計り知れないが、その底ではそう想っているのかも・・・だったら、"めっけもの" なんだが(明らかに期待し過ぎだ)。

本題に戻って・・・:
 観光業復活を名分としているが、コロナ禍給付金支給に絡めた "税金中抜き事件" があった様に、旅行補助金支給に当たって同じ様な中抜き法人/旅行代理店等々が "暗躍" するのであれば、
  "マネー第一主義 亡国に至る"

様に観えて仕方が無いのは果たして自分だけだろうか。

 イヤハヤ、何てこった!
 ここまで "品格" が落ち込んでしまうとは・・・

 どうしてこんなヤバい施策に今の今、1兆円を越す税金を使うのか。
 今や敵対する国への情報操作は高度な政治的戦術の時代だ。
 もしかしたら、政府筋へ某国からの巧妙なマインド・コントロールがあったりして・・・考え過ぎであれば良いがなぁ。
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(*1):ついこの間の投稿です:"20200718:責任の取り方"




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