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20200720:良く解らん(検察の正義感) [雑感]

 ”検察庁" は "社会正義" 実現/維持貫徹の為に特別の権限を与えられた司法組織だ。
 つまりは、月光仮面に替わる "正義の味方" の一翼を担うのだ。
 その中で東京地検は上に東京高検を仰ぎ、その検事長は検察庁検事総長席に最も近い職位の一つ・・・って事は、つい最近の "黒川事件" の報道で知ったところだ。

 新たに就任した東京高検検事長、更に検事総長はその着任挨拶の中で共に
  "不偏不党を旨とし、政治とは距離を保つ"
  "国民の信頼を得る"

事を強く誓っておられる事も良く覚えている。

ところが:
 東京地検は、"賭博常習犯" とも言える黒川前検事長に対して "娯楽の延長" との判断で不起訴処分にした(7月10日)。

 一方で、あの有名な東京地検特捜部は、"河井夫婦買収事件" に絡んで "収賄" と言って良いのかどうか法律用語が解らないが、要するに金を受け取っちゃった地元議員の罪については "不問" とした(8日)。

 自分はクルマ運転時の3回の交通違反:
   - 右折違反(制限時間帯違反)・・・5年前
   - 一方通行違反・・・もう忘れちゃった程の大昔
   - 通行区部変更違反・・・同上

以外の関わりはないのでが司法には疎い方だが、何か、おかしくないか・・・なぁ。
 これで良いのかぁ?

 恐らく、日経紙の司法担当記者も同じ "疑問"、流行言葉で言えば "違和感" を抱いたに違い無い。
 と言うのも、全く異なった二つの事件なのに、両者を並べた記事配列として経緯を詳細に記載している:
   ”河井夫婦買収事件の処分
    - 地元議員 「不問」 疑問の声

 そしてこの記事の左隣に:

   ”黒川前検事長不起訴に
    - 賭博行為 「娯楽の延長線」
 (日経紙:2020年7月11日付け朝刊社会面)

 コロナ禍で緊急事態宣言の最中に夜な夜な外出して徹夜に近い形で賭け麻雀に興じ、しかも2年間以上も続いていた賭博常習犯なのに、"娯楽の延長" と判断する正義感覚が理解出来ない。
 司法を守る立場、それも最高位に近い職位にあった者が犯した賭博に対して、そんなに "緩(ぬる)くて良いのか"(月光仮面なら許さないぞえ)。


 また "200万円" も受領した地元議員も何らお咎めが無いのも不思議だ・・・過去にはたったの "5万円" で罰金刑を下された議員もいるのに・・・とは地元の疑問の声らしい。

 司法の "公平" はどこに行っちゃったのか。
 2件とも時の総理大臣が深く関わりがあったとのこれ迄の報道を想い起こして、まさか*2 "忖度" して "手打ち" にしたんじゃぁなかろうなぁ・・・なんて事は、自分の様な "下衆の勘ぐり" に違い無い。

 国民の信頼を取り戻す決意なら、丁寧な説明が欲しいもんだ・・・と想うのは自分だけではないだろう。
 実におかしな話で、釈然としない。
 月光仮面の出番かも知れんぞ。



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