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20210620:”スカイライン” 開発停止(日産自動車) [雑感]

業績が低迷している日産自動車(株)が、あろう事か、その象徴とも見なされている(?)高級セダン "スカイライン" の開発を停止するらしい(6月13日)。
 初代は、かってのプリンス自動車工業社(P-社)が開発したもので1957年の登場だった(同社はその後、1966年に日産に吸収される)。

 当時は小規模の自動車メーカーが乱立する時代だったが、P-社は先進技術の取り込み/実用化がいち早く、その具体化の一つがスカイラインだった・・・と記憶している( "スカG" )。 当時、ライバル車種は無いに等しかった筈だ。

 自分がクルマに関心を寄せ始めた時分、"ハコスカ"(3代目:1968年)と "ケンメリ" (4代目:1972年)が人気車種だった。 今に続いているが、独特のリング状後尾灯が遠くからの目印にもなっていた。
 当時は日産とトヨタ自動車が二強で、ほぼ同等の30+α%の市場占有率を占めていた時代だったが、トヨタにはスカGに対抗出来るクルマは無かった。
 今では信じられないと想いますが、当時の辛口自動車評論家と称する連中は、トヨタのエンジンを "イモ" って言っていた。 そのトヨタが "セリカ" を登場させたのは1970年頃だったと想う。

 最近はセダンそれ自体の人気が落ち目らしく、現13代目も街中であまり目にしなくなった。
 今は昔、自分は一度だけだが助手席に乗った事があっただけでドライブ感覚は未経験で解らないけれど、当時の若者の支持は圧倒的だったなぁ。
 日産は、EVに象徴されるクルマの大転換時代を生き抜く為に、資源の集中化の中でスカイラインを含む全セダン車種の開発停止を決断したらしい。
 確かに時代は変わって来ている。
 我が国自動車産業の生き残りをかけた時代と指摘する方々が多い。
 老生は祈るばかりデス。